江戸川教育文化センター

「教育」を中心に社会・政治・文化等の問題を研究実践するとともに、センター内外の人々と広く自由に交流するひろば

カタルシスでいいのか

2020-10-20 | 随想
 見てしまった!
先月末に放送され録画を含めた視聴率(総合視聴率というらしい)が50%近くになるという「半沢直樹の最終回」である。

 もはや「顔芸」と言ってもいいくらいの出演者たちの表情アップの連続。
ご都合主義と言われそうなストーリーを、ギリギリのところで納得させる役者たちの芝居。
コロナウイルスの流行下で、あれほどの顔アップと接近しての演技をして、役者やスタッフに感染者が出なかったのは「奇跡」に近いのではなかろうか?

ストーリーは紹介するまでもないだろうが、ここまで話題になり、「半沢ロス」なる言葉まで作られるくらいだから、主人公の行動に多くの人びとが共感したということは疑う余地もない。

 だからこそ思ってしまうのだ。
「半沢直樹ですっきりしていいのか?」と。

主人公たち銀行員が直面した「不正」は、政府による債権放棄のゴリ押しと、政界のドン蓑部幹事長(柄本明の憎まれ顔は見事だった)の収賄だが、これはドラマの中のこと。

一方で私たちの社会は、リアルな「不正」、それも政権担当者による横紙破りのはずだ。
「森・加計」「桜を見る会」等の前政権の不正。
そしてその「安倍政権の継承」を唱えた「菅新政権」は、前政権の「不正まみれ」「違法行為」を見事に引き継ぐことになっている。
ここに怒りを覚えないということはありえないと思うのだ。

ドラマのカタルシスに浸ることなくみんなで声を上げようではないか。
「菅も、安倍も(なんなら麻生etc.)みんなまとめて1000倍返しだ!!!」

-K.H-

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