私たちが半旗掲揚にこだわった時から10年後の1999年(平成11年)8月には「国旗・国歌法」が制定されました。
当時の小渕首相が「強制はしない」と断言したにも関わらず、それ以降は学校に対して今まで以上の圧力がかかってきたのは否めません。
現に都教委は2006年10月に悪名高き「10・23通達」を出して「国旗・国歌」の実施を強制し、従わない教員を処分してきました。
自らの生き様に関わる問題として果敢に闘う仲間たちは、停職という重い処分も含め生存権をも犯すような厳しい攻撃に晒されました。
その後の根強い処分撤回闘争により一部は勝訴を勝ち取ったものの、日の丸・君が代の強制は東京都の学校に浸透し、今日に及んでも都教委は反省の様子もなく学校現場を翻弄しています。
こんな状況の中で国家権力は、何と驚くことに3歳になる幼稚園児・保育園児にも「国旗・国歌」を押し付けてきたのです。(幼稚園教育要領・保育所保育指針による)
保育園は厚労省の管轄下にありますが、幼保一元化の流れの中で幼稚園同様に文科省の影響が色濃く表れてきました。
ようやく、自分以外の人間にも関心を抱き始める3歳の幼児に対し、敢えて日の丸・君が代を認識させる環境を整える意図は何でしょうか…。
「教育」は早い程に効果が上がるとする発想だとしたら、実に恐ろしい考え方です。
幼稚園の新教育要領の実施が2018年(平成30年)ですから、私たちの半旗掲揚阻止闘争の経験からちょうど30年になります。
あの部分だけを切り離して見ても事の本質は見えません。
ある意味、一番良く本質をわきまえているのは国家権力かもしれません。
何故なら、「今の子どもたちが成人になる2030年の頃の社会を見据えた生きる力を育む」とする文科省の真の目的は、従順で効率よく行動する人間づくりにあるからです。
<しょうわ>
当時の小渕首相が「強制はしない」と断言したにも関わらず、それ以降は学校に対して今まで以上の圧力がかかってきたのは否めません。
現に都教委は2006年10月に悪名高き「10・23通達」を出して「国旗・国歌」の実施を強制し、従わない教員を処分してきました。
自らの生き様に関わる問題として果敢に闘う仲間たちは、停職という重い処分も含め生存権をも犯すような厳しい攻撃に晒されました。
その後の根強い処分撤回闘争により一部は勝訴を勝ち取ったものの、日の丸・君が代の強制は東京都の学校に浸透し、今日に及んでも都教委は反省の様子もなく学校現場を翻弄しています。
こんな状況の中で国家権力は、何と驚くことに3歳になる幼稚園児・保育園児にも「国旗・国歌」を押し付けてきたのです。(幼稚園教育要領・保育所保育指針による)
保育園は厚労省の管轄下にありますが、幼保一元化の流れの中で幼稚園同様に文科省の影響が色濃く表れてきました。
ようやく、自分以外の人間にも関心を抱き始める3歳の幼児に対し、敢えて日の丸・君が代を認識させる環境を整える意図は何でしょうか…。
「教育」は早い程に効果が上がるとする発想だとしたら、実に恐ろしい考え方です。
幼稚園の新教育要領の実施が2018年(平成30年)ですから、私たちの半旗掲揚阻止闘争の経験からちょうど30年になります。
あの部分だけを切り離して見ても事の本質は見えません。
ある意味、一番良く本質をわきまえているのは国家権力かもしれません。
何故なら、「今の子どもたちが成人になる2030年の頃の社会を見据えた生きる力を育む」とする文科省の真の目的は、従順で効率よく行動する人間づくりにあるからです。
<しょうわ>