2月後半から3月にかけて、「図工まつりをしよう!」ということで遊びの要素も採り入れながら授業をすることにした。
・習い始めたばかりの水彩絵具を最後にもう一度使わせたい。
・1年の担任さんが4月の入学式に向けた教室装飾をするが、それを子どもたちの作品で飾りたい。
・子どもたち自らが作った作品を使って遊ばせたい。
そんな思いをこめて制作が始まった。
絵画は、子どもたちに一年間を振り返って話をさせて、それを基にしたクレパス画を描いた後に水彩絵具を一色で塗り込めた。
まだ、パレット上で絵具を水で薄めたり筆運びが何となくぎこちないが、滑らかに色を塗れる感触を楽しんでいるようであった。
さて、子どもたちが最も喜びノリノリだったのがペープサートづくりである。
段取りは、こんな感じだ。
①気の合う仲間で2~3人のグループを作る。
②どんなお話にするか相談して決める。
③作る人物を分担する。
④八つ切り画用紙の半截を半分に折り、鉛筆やクレパスや色鉛筆で絵を描く。
⑤色を塗ったら二枚ごとハサミで切り抜く。
⑥反対側にも絵を描く。(基本的には同様の絵)
⑦紙の間に割り箸をはさみ、糊づけする。
⑧登場人物の全てを作り終えたら、人形を動かしながら話をする練習をする。
⑨完成したグループから発表をする。
一週間前から予告しておいたためか、グループ作りは容易にできた。
ということは、話の内容も自ずと短時間で決まったのである。
既製の物語や話でもよいし、自分たちで考えたオリジナルでもよいことも確認した。
どちらかというと、オリジナル作品が多かった。
けっこうお話作りが好きなようだ。
絵は片面でもよいのだが、二枚重ねの方が安定するし色々な工夫が可能だ。
この切り抜きまでは苦労の末できたのに、裏側の絵の色付けが逆にしたため糊での張り合わせが合わない等の失敗も少なからずあった。
紙がつながっていれば難なくできるのだが、バラバラに切り離すとどちらに色付けするか分からなくなるようだ。
これも何かの学習になったようだ。
子どもたちが、「こっちを塗ると失敗するよ」等と話しているのが聞こえた。
感心してしまったことがある。
大きな人間の絵の裏側にそれを縮小したかのような小さな人間が描かれていたのだ。
劇の中で大男が小さくなってしまう話に使うためだと言っていた。
見た目には全く変わらない絵なのに、帽子を表は赤、裏は白というふうに変えていた子もあった。
月の色を黄色とオレンジにしたり、この色を変えるパターンは工夫の定番となった。
そして、「なるほど」と思わせた工夫は人物の顔と後ろ姿であった。
紙を二枚重ねにした効用がこんなにもあるとは・・・。
人形が出来上がったグループは劇の練習を始めたが、ある女の子のグループが「先生、台本を作るので紙を下さい」と言ってきた。
どうやら、セリフは紙に書いておかないと忘れてしまうと考えたらしい。
これにつられて、ほとんどのグループが台本作りを始めてしまった。
こうなると時間がかかる。
そうしているうちに、「先生、また人形が必要だから紙をください」という子も出てきた。
台本を考えているうちに登場人物が増えてしまったようだ。
劇の練習を何度も行ううちにストーリーが変わったりするらしい。
一つの劇の上演が終わった後、「第二部を作ってもいいですか」というグループも出てきた。
人形を作る傍らでは台本作りに勤しむ子がいたり・・・、図工の授業から教科の枠を超えた学習になっているような気がした。
初めて彼らと図工をした時、このような景色を予想しただろうか・・・。
入学して一年もたつと随分と成長するものだと実感させられのであった。
<やったるで>
・習い始めたばかりの水彩絵具を最後にもう一度使わせたい。
・1年の担任さんが4月の入学式に向けた教室装飾をするが、それを子どもたちの作品で飾りたい。
・子どもたち自らが作った作品を使って遊ばせたい。
そんな思いをこめて制作が始まった。
絵画は、子どもたちに一年間を振り返って話をさせて、それを基にしたクレパス画を描いた後に水彩絵具を一色で塗り込めた。
まだ、パレット上で絵具を水で薄めたり筆運びが何となくぎこちないが、滑らかに色を塗れる感触を楽しんでいるようであった。
さて、子どもたちが最も喜びノリノリだったのがペープサートづくりである。
段取りは、こんな感じだ。
①気の合う仲間で2~3人のグループを作る。
②どんなお話にするか相談して決める。
③作る人物を分担する。
④八つ切り画用紙の半截を半分に折り、鉛筆やクレパスや色鉛筆で絵を描く。
⑤色を塗ったら二枚ごとハサミで切り抜く。
⑥反対側にも絵を描く。(基本的には同様の絵)
⑦紙の間に割り箸をはさみ、糊づけする。
⑧登場人物の全てを作り終えたら、人形を動かしながら話をする練習をする。
⑨完成したグループから発表をする。
一週間前から予告しておいたためか、グループ作りは容易にできた。
ということは、話の内容も自ずと短時間で決まったのである。
既製の物語や話でもよいし、自分たちで考えたオリジナルでもよいことも確認した。
どちらかというと、オリジナル作品が多かった。
けっこうお話作りが好きなようだ。
絵は片面でもよいのだが、二枚重ねの方が安定するし色々な工夫が可能だ。
この切り抜きまでは苦労の末できたのに、裏側の絵の色付けが逆にしたため糊での張り合わせが合わない等の失敗も少なからずあった。
紙がつながっていれば難なくできるのだが、バラバラに切り離すとどちらに色付けするか分からなくなるようだ。
これも何かの学習になったようだ。
子どもたちが、「こっちを塗ると失敗するよ」等と話しているのが聞こえた。
感心してしまったことがある。
大きな人間の絵の裏側にそれを縮小したかのような小さな人間が描かれていたのだ。
劇の中で大男が小さくなってしまう話に使うためだと言っていた。
見た目には全く変わらない絵なのに、帽子を表は赤、裏は白というふうに変えていた子もあった。
月の色を黄色とオレンジにしたり、この色を変えるパターンは工夫の定番となった。
そして、「なるほど」と思わせた工夫は人物の顔と後ろ姿であった。
紙を二枚重ねにした効用がこんなにもあるとは・・・。
人形が出来上がったグループは劇の練習を始めたが、ある女の子のグループが「先生、台本を作るので紙を下さい」と言ってきた。
どうやら、セリフは紙に書いておかないと忘れてしまうと考えたらしい。
これにつられて、ほとんどのグループが台本作りを始めてしまった。
こうなると時間がかかる。
そうしているうちに、「先生、また人形が必要だから紙をください」という子も出てきた。
台本を考えているうちに登場人物が増えてしまったようだ。
劇の練習を何度も行ううちにストーリーが変わったりするらしい。
一つの劇の上演が終わった後、「第二部を作ってもいいですか」というグループも出てきた。
人形を作る傍らでは台本作りに勤しむ子がいたり・・・、図工の授業から教科の枠を超えた学習になっているような気がした。
初めて彼らと図工をした時、このような景色を予想しただろうか・・・。
入学して一年もたつと随分と成長するものだと実感させられのであった。
<やったるで>