「政治はカルト教団に言いなり」 統一教会に賛意を示す国会議員は112人

統一教会に対する警察の動きは、2005年になって始まった。
悪徳霊感商法で13人30人余りが刑事摘発を受け、統一教会本部のガサ入れまで決まっていた。

だが直前になって警察庁出身の自民党議員から圧力がかかり強制捜査は頓挫した。
統一教会は「政治家との絆」が弱かったから「摘発された」とより強く政治家との関係を深めていく。

その証左として、文化庁が名称変更を断った1997年から19年過ぎた2015年に、突如統一教会の名称変更が認証された。
7月26日付け東京新聞のこちら特捜部に詳細が掲載されているが、文科省審議官だった前川氏に文化庁の宗務課長が報告にきたと云う。
規則の変更は文化庁の文化部長であるが、前例踏襲を覆して名称変更を認めるとは尋常ではない。
政治の強い意図を感じたと云う。

当時の民主党議員有田芳生氏は名称変更認証に疑問を持ち、質問をすると文化庁は「大臣に事前説明をした」と回答。
その時の文科省大臣は下村博文であり、明らかな政治的圧力があったと思える。

下村氏は2013～2014年統一教会系の日刊紙「世界日報」や月刊誌「ビューポイント」に
インタビュー記事など複数掲載されていた。
関連団体からの献金も受けている。

名称変更が認められた2015年10月の「世界平和統一家庭連合記念大会」には、国会議員から60通以上の祝電が届き、
与野党の衆参議員からの祝辞もあった。
統一教会の名称変更は、世界平和や結婚とか家庭の大切とか言いつつ信者を獲得し、霊感商法に引き込み多額の献金をさせる「隠れ蓑」であり、
本質は全く変わっていない。

このカルト教団に賛同し金のやり取りがあった国会議員は、現在分かっているだけで与野党112人もおり、
そのうち9割は自民党議員であり安倍派が35人と圧倒的に多い。
その多くは選挙運動をタダで手伝ってもらい、票を回してもらって当選したものが大半だ。

安倍長期政権は統一教会の支援で成りたち、そのお陰で当選した議員は統一教会の都合のいいように動いている。
パーティー券を多く購入してもらいイベントに祝電を送った現文科大臣末松信介は、
「文科省が(統一教会に)立ち入って、(問題を)指摘することは極めて抑制的であるべき」と発言している。
「宗教法人格をはく奪せよ」と云う世論に先手を打ったと思われる。


30日18:30からTBS　で放映された「極秘内部資料示す献金の実態」では、2009年以降日本から600億円以上献金されたことや、
1982年に統一教会の合同結婚式に岸元首相から祝福のメッセージが届いたことも報道された。
さらにアメリカ人の元統一教会信者の証言として、レーガン大統領時代から共和党議員に取り込み、選挙活動の支援など精力的に行っていたと云う。

最近ではトランプ大統領も統一教会関連の大会に祝福のメッセージを送っており、安倍元首相もそれに倣ってかビデオメッセージを送ったと云う。

安倍元首相の銃撃事件は、日本の政治がカルト教団の意のままに操られている闇を露わにしたとも云える。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　





＜フウチソウ＞