茹るような暑い日の夕方、最寄りのJRの駅のコンコース(自由通路)で、一際目立つTシャツを着たガタイのイイ青年が何やら声を上げながらチラシのようなものを配っていた。
「ありがとうございます!」という声も聞こえてくる。
どうやら選挙につながる政治活動のようだ。
この暑い中、明るい声を出しての活動、ほんとうにご苦労なことだと思って通り過ぎた。
この地区は次の衆議院選挙から区割りが変わり、新たな選挙区となって再スタートを切る予定だ。
新旧議員がしのぎを削る様相である。
用を済ませて、再びその場所を通りかかったら、この青年の他にさらに二人の女性が同じ色のTシャツを着てチラシを配っていた。
よく見てみると、「参政党」と書いたある。
英語でParty of Do It Yourselfと表現するようだ。
「投票したい政党がないから、自分たちでゼロからつくる」をキャッチコピーにした国政政党である。
前回の参議院選挙で2%を超えて1議席を獲得した。
若者の選挙離れや政治的無関心といった傾向を逆手にとった戦略が一定の成功を収めているようだ。
綱領は保守的であり日本回帰や天皇制国家を目指すものであるが、コロナワクチン接種に反対したり、ウクライナ問題ではロシアを一方的に悪とするのはフェイクニュースだ云々というように、自民党など既成保守とも異なるポピュリズム的傾向さえ感じられる政党である。
さて、少し立ち止まって様子を見ていたら、子どもを二人連れた若い夫婦は彼の声掛けに対応してチラシを受け取っていた。
さらに子どもが何やら青年に話しかけると、笑顔で応じた彼は手に持っていたチラシを全てその子に手渡した。
「みんなにこれを配ってね!」と言われ、子どもはニコニコして親とともに手を振ってその場を去った。
これで何票の票が入るかは不明だが、彼らは確かな手応えを感じたであろう。
私がこの政党と似た様な印象を持っているのは、あの「日本維新の会」である。
ある種の世論調査では立憲民主党を抜いて野党第一党の支持率を示しているとも言われる(限りなくファシズム政党に近い)政党である。
最近ではそこの代表が、「共産党はなくなったらいい」という発言で物議を醸しているが、自ら第二自民党を認める政権補完政党である。
アベ政治は実に酷かったが、その安倍さえもなし得なかった自民党の懸案を着々と実現させているのが岸田現政権である。
ところが、この岸田のやり方をこころよく思わないのは、リベラル派のみならず保守派にもいるようだ。
おそらく、アベ政治を熱烈に支持していた者は今の岸田政治には不満を抱いているに違いない。
あの岸田の語り口や立ち居振る舞いは、左派のみならず右派もイヤ〜な感じを抱いているのは容易に想像できる。
それが岸田の支持率低下の一つの要因ではないか、という見方もあるほどだ。
こうして、岸田政権が支持率を落とし続けていくのは良いのだが、一方で「維新」の様な政党が支持率を上げ議席を増やしていくのはどうなんだろう…。
この構図は単なる保守政治の延長ではなく、新たな政治の枠組みがファシズムに近いものになるということである。
ヨーロッパに見られる極右の台頭と似たような構図が見え隠れしているのが今の日本の政治状況である。
先の参政党のような政党も維新と似たりよったりだ。
立憲民主党のだらしなさもあるが、そればかりを批判していてはファシズムの台頭を防ぐことはできない。
では、どうすれば良いのか?
あの参政党を真似…、いや、そうではないだろう。
<ファシズムを許さない>
「ありがとうございます!」という声も聞こえてくる。
どうやら選挙につながる政治活動のようだ。
この暑い中、明るい声を出しての活動、ほんとうにご苦労なことだと思って通り過ぎた。
この地区は次の衆議院選挙から区割りが変わり、新たな選挙区となって再スタートを切る予定だ。
新旧議員がしのぎを削る様相である。
用を済ませて、再びその場所を通りかかったら、この青年の他にさらに二人の女性が同じ色のTシャツを着てチラシを配っていた。
よく見てみると、「参政党」と書いたある。
英語でParty of Do It Yourselfと表現するようだ。
「投票したい政党がないから、自分たちでゼロからつくる」をキャッチコピーにした国政政党である。
前回の参議院選挙で2%を超えて1議席を獲得した。
若者の選挙離れや政治的無関心といった傾向を逆手にとった戦略が一定の成功を収めているようだ。
綱領は保守的であり日本回帰や天皇制国家を目指すものであるが、コロナワクチン接種に反対したり、ウクライナ問題ではロシアを一方的に悪とするのはフェイクニュースだ云々というように、自民党など既成保守とも異なるポピュリズム的傾向さえ感じられる政党である。
さて、少し立ち止まって様子を見ていたら、子どもを二人連れた若い夫婦は彼の声掛けに対応してチラシを受け取っていた。
さらに子どもが何やら青年に話しかけると、笑顔で応じた彼は手に持っていたチラシを全てその子に手渡した。
「みんなにこれを配ってね!」と言われ、子どもはニコニコして親とともに手を振ってその場を去った。
これで何票の票が入るかは不明だが、彼らは確かな手応えを感じたであろう。
私がこの政党と似た様な印象を持っているのは、あの「日本維新の会」である。
ある種の世論調査では立憲民主党を抜いて野党第一党の支持率を示しているとも言われる(限りなくファシズム政党に近い)政党である。
最近ではそこの代表が、「共産党はなくなったらいい」という発言で物議を醸しているが、自ら第二自民党を認める政権補完政党である。
アベ政治は実に酷かったが、その安倍さえもなし得なかった自民党の懸案を着々と実現させているのが岸田現政権である。
ところが、この岸田のやり方をこころよく思わないのは、リベラル派のみならず保守派にもいるようだ。
おそらく、アベ政治を熱烈に支持していた者は今の岸田政治には不満を抱いているに違いない。
あの岸田の語り口や立ち居振る舞いは、左派のみならず右派もイヤ〜な感じを抱いているのは容易に想像できる。
それが岸田の支持率低下の一つの要因ではないか、という見方もあるほどだ。
こうして、岸田政権が支持率を落とし続けていくのは良いのだが、一方で「維新」の様な政党が支持率を上げ議席を増やしていくのはどうなんだろう…。
この構図は単なる保守政治の延長ではなく、新たな政治の枠組みがファシズムに近いものになるということである。
ヨーロッパに見られる極右の台頭と似たような構図が見え隠れしているのが今の日本の政治状況である。
先の参政党のような政党も維新と似たりよったりだ。
立憲民主党のだらしなさもあるが、そればかりを批判していてはファシズムの台頭を防ぐことはできない。
では、どうすれば良いのか?
あの参政党を真似…、いや、そうではないだろう。
<ファシズムを許さない>