息子の自転車事故で学ぶ

息子が自転車通学中に危険運転車に轢かれた。その後の保険会社や加害者の対応、決着など綴ります。時系列になってます。

被害者になったら

2019-09-27 15:58:41 | 息子の交通事故
詰まるところ、加害者もその保険会社も、警察さえも自分が第一なのだと思います。


トランプ大統領じゃないですが、私だって自分や家族が一番に大切です。




・保険会社と私の違いは、私には守るべき”権力”は無いことです。
ですから、彼らのように黒を白と言ったり、事実から目を背けることはしませんし、息子の仇は討ちます。




・加害者は、本当にあった事を言えば傷害致傷で送検されるかも知れないので、自分を守る為に嘘をついた。
(警察の話では、加害者≒犯罪者のほとんどは、始めにまず、自分はやっていない、悪くないと主張するそうです。)


私自身もそういう状況になったら、ウソをつくかもしれません。


一般の犯罪と違い、交通事故の場合、私でも貴方でも、誰でも『加害者』になってしまう可能性があります。


私事ですが、自転車・オートバイ・自動車を運転して、相当の年月が経っています。


幸い、今までは何事もなくそれらの利便性を享受してきました。


今までは運が良かっただけ、今日は?明日は?、加害者になるかも知れません。


むしろ”確率”というロジックで言えば、(今まで無事故だっただけに)今後事故に遭う可能性はドンドン高くなっている事になります。


だから加害者は本当に憎いのですが、「明日は我が身」と思えば、人情的には少し同情の余地はあります。








・あと警察です。


日本の警察は世界的に見て極めて優秀です。


お蔭で殺人事件の検挙率や治安の良さは、先進国の中ではトップレベルです。


警察官のクリーンさも一級品です。


しかし如何せん、忙しすぎます。


そして"成果主義"ですから、警察としてもケチ?な交通事故の加害者をとっ捕まえるより、一般の窃盗、強盗、傷害&殺人事件の犯人検挙を優先するのではないでしょうか。


その為には、死亡事故でもない限り、加害者や保険会社との示談で済ませてもらい、自らは手を染めたくないと考えたとしても不思議はありません。


警察には『民事不介入』という大義名分がありますから。






従って、交通事故の被害者のすべきことは、警察に”訴える意思表示”をし、加害者側と戦うことではないでしょうか。


安易な示談、示談交渉は避けます。(後に後悔することも大ありです)


警察に被害届を提出し、加害者を訴え、事故の全容を明らかにすることが先決だと思います。


なんか大変そうな話ですが、必ずしも弁護士や専門業者に頼らないと不可能という作業ではありません。


以上、あくまで私見ですが・・・。







加害者について・・・② やはりウソだった

2019-09-21 09:55:03 | 息子の交通事故

加害者と保険会社のウソが証明されたのは、事故から5か月ほど過ぎた頃でした。


県が運営している交通事故相談に行った日の事です。


それまでにも、あちこちで数度、弁護士と話せる”無料相談”には行きましたが、(以下あくまで私の私見ですが)結局そういう相談は、『(ヒマな)弁護士がメシのタネを漁る場』=いわゆる釣り堀、のような気がします。


親身に相談を受けると云うより、彼らの主な関心は事案が、”仕事=稼ぎ”になるかどうかであって、、『NO』と判断すれば、途端に?よそよそしくなる様に感じました。


まぁ、仮に私が弁護士だったとしても、同じようにするかもしれませんし、まぁ、たまたまそういう弁護士ばかりに当たったのでしょう。


(私の目的が、加害者と保険会社からカネをせしめる為でなかった所為もあります)




ともかくとして、その県庁の”交通事故相談”ですが、かなりレトロな一室でした。


相談員の方は弁護士ではなくシニア、(多分ですがリタイアした県職員)だと感じました。


時間制限も特におっしゃらず、親身になって相談に応じてくれました。


多くの資料を見せていただき、どうすべきかアドバイスをいただきました。


そして・・・


『もう検察庁に事故の書類が廻っているだろうから、(隣に検察があるから)警察の報告のコピーを請求すれば?・・・』


『被害者が子供だし、その親の請求だから、今行けば今日中に貰えるんじゃないかな、でも、ウチで聞いたとは(検察庁に)言わないで下さいネ。』


で、すぐ検察庁に行きました。


検察庁の部署の部屋に入った途端、夏でもないのに、ワイシャツを腕まくりした目が鋭い強面の男どもに(何だお前らは~!、と云う感じで)、睨まれました。


怯まず訳を話し、30分後コピーを手にしました。


トットと辞して、家に帰りコピーを見ました。






そして仰天、目を疑いました。


そこには、事件(=事故)を検証した警察官の書いた【交通事故現場見取図(原図) 被疑者(=加害者)の説明】として・・・・


(以下、”検察”管轄の文書ですので、そのまま公開はできません。伏せ字はご了承ください)




衝突したのは✕・・→その時の私は✕✕・・→相手は✕✕✕・・→相手が転倒停止したのは✕✕✕✕✕・・・→私が停止したのは✕✕✕✕✕・・


と時系列で、見取図の説明に書いて(かなり乱雑な字ですが、読み取れます)ありました。



つまり、”加害者は息子の自転車を追い越そうとして、後ろから接触し転倒させ、転倒した息子を自転車ごとハネて停まった”・・・・これが”事実”(と言うか、加害者が事故直後に警察に話した事)なのです。


事故は、100%、加害者が悪かったです。






それなのに何故、警察は?


なぜ加害者は?


ナゼ、加害者の保険会社は?





『加害者』・・・➀

2019-09-17 16:37:07 | 息子の交通事故
(更新が遅れてすみません。 私、千葉在住でして、此度の台風15号で色々あって手が回りませんでした。)


事故直後、加害者は『自転車が前で勝手に転んで、自分は避け切れずぶつかった』と主張したそうです。


そして、60代男性の加害者は、保険会社にもそのように報告しました。


保険会社は、保険会社にとって都合の良いその話(=被害者に保険金を払う必要のない)を、鵜呑みにしました、何の確認もせずに。




被害者である息子は、頭部打撲や怪我で救急搬送され、現場検証には立ち会っていません。


さらに悪い事に、事故後、PTSD(*下記注)を発症し、事故の記憶を喪失していました。





https://medicalnote.jp/diseases/PTSD?utm_campaign=PTSD&utm_medium=ydd&utm_source=yahoo

PTSD(Post Traumatic Stress Disorder)とは、強烈な心的外傷体験をきっかけに、実際の体験から時間が経過した後になっても、フラッシュバックや悪夢による侵入的再体験、イベントに関連する刺激の回避、否定的な思考や気分、怒りっぽさや不眠などの症状が持続する状態を指します。日本語では「心的外傷後ストレス障害」といいます。・・・・


『気が付いたら身体中が痛くて、車のバンパーが目の前にあった』と言うだけでした。


私は真実を知りたくて、事故現場に何度も通いました。


その結果、私は息子を信じました。


彼は3歳から自転車に乗っていますが、臆病で用心深い性格です。


すぐ脇を車がビュンビュン追い越していく朝の通学路で、ムチャする訳はないのです。


中学に進学し部活に精を出し、相当用心して、自転車を運転していたはずです。


加害者はウソをつき、保険会社はその嘘を嘘と知りつつ(少なくとも確認せずに)、利用していると確信しました。



この事が証明されたのは、事故から半年ほど過ぎたときでした。


(次回に続きます)










調停ー⑩.慰謝料の提示は

2019-09-02 16:10:32 | 息子の交通事故

前回の続きです。


調停官を経由して、加害者とその保険会社の弁護士が出してきた損害賠償額計算書(人的損害)の内容です。


(物的損害)と同じ書式ですが、項目が異なります。


・治療費
・通院費
・看護料
・慰謝料



です。


まず、治療費、通院費、看護料ですが、これらは実際に掛った費用であり、被害者である息子に過失がない限り、全額相手方負担で補償されるべきものです。


以上の3項目は、控えめに申告したせいもあり、合計しても¥2✕✕,528-です。


内『看護料』は、母親が仕事を休んで看護したり、通院の付き添いをした、所謂、”休業補償”で¥1✕✕,388-です。


私(父親)も数回仕事を休みましたが、私の分は申告しませんでした。



最後が慰謝料です。


加害者と保険会社の弁護士は、¥7✕✕,000-を提示してきました。


そして条件として、『
円満解決を企図して、調停限り訴訟基準満額を提示申し上げます。
 
さらに・・・『
*本件示談提示は、円満解決を企図してのものであり、本提示に基づく調停が成立しない場合には、自動的に撤回されるものであることを申し添えます。


と書面に付け加えてきました。


これが、調停官らをして『我々も大変驚いています』と言わしめた事柄です。


なぜなら、医師の診断書による息子のケガの程度からすれば、調停であるにも拘らず、慰謝料ランクとしては最大額の”訴訟基準満額”だからです。


(上の言葉が、調停官らの本心かどうか、私は分かりません。調停を成立させるための、方便かも知れませんから。)




しかし、話は単純ではありません。


保険会社もその弁護士も、調停官らも、私の訴えの矛先はむしろ加害者より、保険会社の対応の横暴さにフォーカスされていることは、十分承知している筈です。


その問題に対し、保険会社は、調停官でさえも蓋をして、突っ込んでくれません。


肝心なことを無視して、目を背けて、単なる交通事故の怪我の補償として、片付けようとしています。


事故から1年以上経ても、旧財閥系の大保険会社の、”権威主義”に異を唱える私の気持ちは変わりません。


息子と私共家族のような『被害者』が、世の中には珍しくないと知ったからです。



加害者に傷つけられ、非情な保険会社には足蹴にされたのです。