息子の自転車事故で学ぶ

息子が自転車通学中に危険運転車に轢かれた。その後の保険会社や加害者の対応、決着など綴ります。時系列になってます。

交渉(5) ネゴシエィターは所長代理

2019-02-28 21:06:14 | 自転車通学

(保険屋さんと交渉(4)の続きになります。)


私が本社の取締役に直訴してのち、保険会社から以下のような返事がメールで来ました。
(メールの前のいきなりの電話には、出ませんでした)


伏せ字が多いのは、相手のある事ですし、リスクマネジメントのうえの配慮ですので、ご了承ください。






✕✕✕✕ さま

✕✕✕✕✕✕✕✕保険株式会社 ✕✕自動車✕✕保険金お支払センター
所長代理の✕✕と申します。(先ほど電話させていただいた者です)

平成29年11月✕✕日に発生しました交通事故に関しまして、多大なるご心痛・ご迷惑をおかけしております点についてまずお詫び申し上げます。
私は先日来ご対応させていただいておりました✕✕の上席となります。
平成30年6月✕✕日に✕✕さまより弊社✕✕宛に文書をいただきました。こちらにつき連絡させていただきます。
大変お手間をおかけし重ねて申し訳ございませんでした。
弊社の本社には直接お客さまへご対応させていただく部署がございません。従いまして事故対応をさせていただく現地のセンターからのご連絡になりますこと悪しからずご承知おき下さいませ。

さて、今般ご提出いただきました前述の文書につき、次の通り回答申し上げます。

1.刑事記録につきまして
大変お待たせしておりまして申し訳ございませんでした。
刑事記録につきましては、私どもは事故直接の当事者ではないため、顧問弁護士を通じ、弁護士法23条による照会を使用して謄写申請をいたしました。従いましてご指摘のように数日で、取付が可能ではないものでございました。この点、明確な期日を事前にお示しできずお
待たせいたしましたことお詫び申しあげます。
かかる記録につきましては、✕✕月✕✕日に✕✕✕警察署へ照会し、最終的に✕月✕✕日付で✕✕地方検察庁より謄写可との回答をいただき、✕✕月✕✕日に謄写完了。✕✕月✕✕日に弊社に到着しております。従いまして、これより内容の検討に移らせていただきます。

内容の検討には2週間程度を要します。検討経過ついては✕✕月✕✕日までに再度ご連絡いたします。

2.今後につきまして
前述の検討結果については、✕✕さまよりお時間を頂戴できるようでしたら、文書にしてお持ちし✕✕さまにお会いしてご説明申し上げたいと考えております。✕✕さまご家族の思いについても伺わせていただきたいと考えております。大変お手間をおかけいたしますが、ご検討下さいますと幸甚でございます。

末筆ではございますが、✕✕✕✕✕さまのご体調のご回復を心よりお祈り申し上げます。

以上、長文となり恐縮でございますがよろしくお願い申し上げます。

************************************************
✕✕✕✕✕✕保険株式会社
✕✕✕✕部
✕✕✕✕保険金お支払センター
担当:✕✕✕✕
電話:✕✕✕✕✕✕✕✕
FAX :✕✕✕✕✕✕✕




本社が支社に差し戻すのも、担当者のランクが上がるのも、その返事の内容も、私の予想通りでした。

そこで、私は予定通り、当面はこの所長代理を相手にすることとしました。




命がけの通学・・・恐ろしい”確率”

2019-02-27 16:51:04 | 自転車通学

日本は少子化が進み、学校の統廃合が盛んです。

その結果、『田舎』だけではなく、交通量の多い街中の中学でも、自転車通学が増えています。 


この問題を放置していて、『先進国』なんて恥ずかしくて言えません。

我が国には、子供たちの”スクールバス”も、通学に適切な公共交通機関も無いところが多いです。


こんな『通学路』が、日本全国に何百か所あるのでしょうか。


子供たちに与えられるチョイスは、異常に重い通学バッグを背負い何キロも歩くか、命がけで自転車通学するしかない・・・・???





平成31年4月(息子の事故から5か月後)、息子の通う中学校で"自転車通学者保護者会"がありました。
 
配布された資料に、前年度に発生した交通事故件数があります。

それに依れば、29年度(事故の前の年)に同中学の自転車通学の生徒が関わり、警察と救急車が出動した件数だけで4件とあります。

そのうち2件が、息子の事故と同じ場所で発生しています。

この数字には、他の学校の生徒・一般人の事故、そして軽微な事故は含まれていません。

ちなみに、当該道路を利用する同中学の自転車通学の生徒は、30年度は74名とあります。

単純計算ではありますが、年間で18.5台に1台(約5人に1人!)の同中学の自転車通学者が、警察と救急車を呼ぶ事故に遭遇していることになります。

恐ろしい数字だと思いませんか。

さらに事故地点は、同中学のPTA立ち番の配置されている、2か所の地点の内のひとつに指定されています。
 
つまり加害者は、通学道路の最も狭く危険とみられる地点で、朝の混雑時、どういう理由か分かりませんが、中学生の通学自転車の車列を強引に追い越そうとして、事故を起こしています。

前にも書きましたが、20mほど先からは道が広くなっていくし、その先には広い歩道があるので、自転車は歩道を走るのです。

私には、(何か悪意があったのでは・・・)という考えが浮かびます。








保険屋さんと交渉(4)

2019-02-26 18:14:41 | 自転車通学


前回(3)の続きです。

言葉は悪いですが、私は『ゴネた』わけです。



前回書いた”本社事業部長”への直訴?は、効果てきめんでした。

私も独立する前にサラリーマンを20数年経験しましたが、日本の大企業の社員はまず保身が第一です。

本社の役付にしても、まずは保身、次に会社のメンツではないでしょうか。

その為には、部下の評価も変わるでしょう、降格、減給、左遷。

トカゲのシッポ切りです。


一方で、こちらは市井の一家族でして被害者です。

失うモノなど何もありません。

もし仮にウチが弁護士を立てて交渉したとしたら、どうなっていたでしょうか。

同じ県の同じ弁護士会所属の弁護士であれば、『仲間』ではないしろ、もし同業者間で少なくとも敵対関係を作れば、その後の商売に多少なりとも、差し障りがあるのではないでしょうか。

弁護士を立てれば、結果は明らかです。

弁護士同士でなぁなぁの解決、云わば、あの大岡越前の”三方壱両損”のような、日本的な解決になるのではないでしょうか。

このケースに限って言えばですが、確実に利を得るのは双方の弁護士のみです。

そして民事である以上、調停でも裁判でも、このケースの判決は、金銭的な裁定・判決意外はないだろうと考えました。

相手は天下の優良大企業、お金に不自由はしていない。

新規保険契約を取れば、いくらでも手に入るでしょう。

つまり、保険会社は痛くも痒くもない。



さて私の本社直訴についての、保険会社からの返事ですが、また担当が変わり『前の担当Hの上席:K』と名乗る人物からメールが来ました。

まだ本丸攻略とはいかないまでも、これで外堀は埋めました。


(今までの有能?な担当者2人がどうなったか知りませんが、彼らのイリーガルな言動(脅し、侮辱、名誉棄損の疑いがある)について、被害届は出していないので、担当を外されただけでしょう)


(5)に続きます





弁護士はイラナイ

2019-02-25 07:41:05 | 自転車通学

「医者も弁護士もピンキリ」


異論のある方も多いでしょうが、これは私が今まで生きて、経験して得た持論です。

医師試験に受かれば医者、司法試験に受かれば弁護士、これは運転免許を持っていればドライバーと大差ありません。


同じ運転免許を持っていても、人により運転技能に雲泥の差があります。

私には、弁護士も同様のように思えます。

そして腕の良い弁護士はとても忙しくて高いか、見つけにくいかです。


今回の息子の事件(事故)に関して云うならば、弁護士はイラナイ。

何故なら、私は誰よりもこの事件を調べました。


そして、息子の怪我の程度は、幸いに法廷でやりあって白黒つける程ではありません。

だいいちお金の問題にしたいわけじゃなく、大保険会社の弱い者イジメと横暴が許せないからです。

それから、日本全国で何百か所(それ以上か?)も、あると思われる危険な通学道路を放置する行政。

弱者である子供たちが、そこで毎日の通学で危ない目に遭い、そのうち何パーセントかの子供たちは、死傷しています。


その問題提起の捨て石にでもなれれば、幸いです。


相手が弁護士であろうが何だろうが、権力に泣き寝入りはしません。



嫌いな事の中でも、私が一番キライなのは、昔っから”弱い者イジメ”です。


保険屋さんと交渉(3)戦闘開始

2019-02-24 14:46:33 | 自転車通学

前回(2)の続きです。

私は、かねて用意の28ページの【上申書】と集めた資料のデータを、保険会社の担当Hにメールで送りました。

Hからの返信は・・・・
「当社としまして、警察見解確認のため刑事記録の取り付けを弁護士に依頼・・・
刑事記録を取り付けたうえで、当方見解を再度提示させていただき・・・
以上、よろしくお願い申し上げます。」


という私の思惑通りの返事でした。


そして2週間後、私は予定通り、上申書と資料を東京本社の事業部長宛てに書留郵便で送りました。
厚さ2センチ近い封筒でした。


息子が危険な車に轢かれた事故からは、半年が過ぎていました。