伊勢新聞より抜粋
東北地方太平洋沖地震から一夜明けた十二日、鳥羽市や志摩市、度会郡南伊勢町の沿岸では、津波の影響による養殖いかだの漂流や、いけすの損壊など深刻な漁業被害が徐々に分かった。同沿岸を視察した森本繁史県議会副議長は、「被害は甚大で、県の早急な対応策が必要。議長に報告し、知事に対応を申し入れる」と述べた。
十一日夜に県内最大一・八メートルの津波を観測した鳥羽市では、同市浦村町の生浦湾で、特産品「浦村かき」のカキ養殖いかだが重りを失って大量に漂流し、ぶつかり合って壊れ、混然となっていた。
鳥羽磯部漁協によると、同湾一帯には約二千八百基があり、藤原隆仁常務理事は、九割程度が被害に遭ったのではとし、「こんなに流れるのは初めて。仙台から種を購入していて、来季以降も心配だ」と厳しい表情だった。
志摩市では、青ノリの養殖網が、的矢湾の伊雑ノ浦でほとんど壊滅し、同湾宮潟浦で三分の二、同湾三カ所の地区で三割程度を損壊した。地元真珠組合の報告によると、英虞湾内で養殖いかだがかなり流動しているという。詳しい被害は分かっていないが、この時期は、多くの業者がアコヤガイを比較的温暖な市外の湾に移していて、移し先の状況も案じている。
同町宿浦の五ケ所湾では、マグロの養殖いけす一基が動いて損壊。三重外湾漁協くまの灘支所によると、同いけすには約五千匹がいたが、養殖業者が残っていた約六百匹を緊急で出荷した以外は海に逃げたらしい。同じ場所にあった二基のいけすも移動していて、業者が調査中。
同町迫間浦では、養殖魚用のいかだ二百基のうち百八十基程度の重りが壊れて漂流し、入り江付近で固まり合う状態となった。同漁協迫間浦出張所によると、同いかだではタイ約四十五万匹をはじめ、シマアジやマスなど合計約六十八万匹を養殖していた。現場では漁業者らがいかだに近づいて被害の状況を確認していたが、水が濁っていて魚の様子はよく見えないらしい。同町阿曽浦でも、五業者のいかだが流出するなどし、復旧作業に当たった。
同町神津佐では、五ケ所湾に流れ込む川の河口付近で、青ノリ養殖の竹杭が倒れたり、網の一部がなくなっていた。地元業者の男性(76)は、「出荷前のノリが六割くらい落ちてしまったようだ。残ったものも泥をかぶり、駄目にならないか心配だ」と話していた。
昨日、当地のマリーナで
まぐろの大群が回遊しているのを発見したらしい。
モリでついて
桟橋に上げた人も・・・。
2匹釣った人も・・・、いるらしい。