現在の経済社会では、
支払い関係はBK経由が通常になっている。
ほんの10年程前までは、
支払いは現金支払いが主流であったのに・・。
この10数年でのBK活用の著しい変化である。
・5・10日・月末の集金業務では商売人は、走り廻っていた。
集金したら、「ありがとうございます」
「ごくろうさま」の挨拶があった。
・給与、賞与は、現金袋詰であった。
会社の総務では、給与日賞与日前日は
別室に篭り封入していた。
上司から、「ありがとうございます」とお礼を言って頂いた。
家庭では、毎月その給与袋を手渡し
「ご苦労様、ありがとう!」と挨拶付で感謝された。
今、その挨拶までもが省略簡素化されてしまっている。
・財布の中、持ち合わせが無くても、通帳残高が無くても、
高額な商品がカードで手軽に買える。
以前は、事前にBKへ行って現金をおろしてから買物に行った。
・商品もお店を探し回らなくても、インターネットでBK決済、
手軽に買えて、自宅に配送される。
以前は目的の商品を探すのに何軒もの店をハシゴしたのに。
(面倒な挨拶も商品説明も省略)
便利になったものだ!決済の合理化!
銀行無しでは、今の経済が成り立たない。
BKは、膨大な振込み作業・決済作業で、
手数料収入もたぶん膨大になっているに違いない。
先日、「学校の給食費の不払いが増えている」
という記事があった。今、給食はセンター方式で、
市町村へ給食費は振り込むそうだ。
私達の時代は、給食費等の集金袋に入れ
担任の先生に手渡していた。
払わないで給食を食べるということなど、
はずかしくてとても出来なかった。
今は、誰が払っていないか
学校の先生でもわからないのでは・・。
(当該生徒、自身もわからないのでは。)
払えるのに払わない事が通じる世界が、そこにある。
国民年金の保険料支払いも然り。(社会保険庁)
行政機関が取り立て下手で、そのしわ寄せが正直者にくる。
「論理」「合理化」だけでは、説明がつかない世界がある。
「私達の品格」を大切にしたい。