落合監督「自分たちの庭で負けるわけにはいかなかった」
セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第4戦が23日、ナゴヤドームで行われ、中日が巨人を4対3とサヨナラ勝ちで下し、3年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。中日は2点リードの9回に浅尾拓也が同点に追いつかれた。しかし、9回1死から2者連続四球で走者をためると、和田一浩がレフトへ試合を決めるタイムリーを放ち、サヨナラ勝ちを収めた。
落合博満監督は「ことし1年が始まる前から大変なシーズンになるだろうとは思ってましたけど、なんかことしを象徴するようなゲームでしたね」と激戦を振り返った。本拠地での試合に、「自分の庭でやってるわけですから、何があっても負けるわけにはいかない。それは私以上に選手たちが感じてたんじゃないかと思います」と気合が入っていたことを明かし、「よそ行きのゲームはできませんから、ナゴヤドームに合った、皆さんの声援に後押しされて、今日こうやって決めることができた」とファンに感謝を述べた。
試合終了後にはマウンド付近で選手たちの手により、落合監督は6度宙に舞った。シーズン2位ながらもプレーオフを制した2007年の日本シリーズ進出時にはなかったが、「今日だってやるつもりじゃなかったんだから。そしたらみんなに『こっちおいで』って言われたから(笑)。いいじゃん選手が胴上げしてくれるっていうんだから」と笑顔。しかし、「もう一回してもらわないとな。(中日のリーグ優勝と日本一の完全制覇は)56年ぶりだもんな」と日本一へ意欲を見せた。
2010.10.23 22:56
巨人“呪縛”解けず…サヨナラ負けで終戦
<cenetr>ベンチで表情の冴えない巨人・原監督=ナゴヤドーム(撮影・中島信生)
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(セ・リーグ、クライマックスシリーズ・ファイナルステージ、中日4x-3巨人、第4戦、中日4勝1敗、23日、ナゴヤドーム)九回に2点差を追い付いた。しかし、反撃もここまで。「名古屋で打てない」という呪縛を解けないまま、巨人はサヨナラ負けで敗退した。
九回に久保が打たれた。しかし、一番の敗因は投手陣ではない。打てなかった打線だ。2点を追う五回1死二、三塁では代打の長野が三振に倒れ、坂本も二ゴロ。八回無死二、三塁でも、小笠原の犠飛で1点を返すのがやっとだった。この2度の好機で少なくとも追い付いていれば、流れは変わっていた。
30本塁打以上を4人も擁する強力打線が、ナゴヤドームでは機能しない。レギュラーシーズン12試合で計25点しか奪えず、チーム打率は1割9分5厘。CSの4試合でも小笠原、ラミレス、阿部の中軸3人が計8安打と抑え込まれた。伊原ヘッドコーチが「意地とプライドをどこかに置き忘れてきている」と嘆くのも無理はなかった。
4試合で6得点。「打つことが最大の目的」と気合十分で名古屋に乗り込んだ原監督の思惑とは裏腹に、中日の強力投手陣の引き立て役に回った。(児矢野)
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• 中日・和田、「最後くらいは」と開き直ってサヨナラ打• スポーツナビ 10月24日(日)0時45分配信
• セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第4戦が23日、ナゴヤドームで行われ、中日が巨人を4対3とサヨナラ勝ちで下し、3年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。中日は2点リードの9回に浅尾拓也が同点に追いつかれた。しかし、9回1死から2者連続四球で走者をためると、和田一浩が久保裕也の初球のストレートを引っ張り、レフトオーバーのサヨナラ打を放った。
9回の打席までCSファイナルステージの通算成績が14打数3安打0打点だった和田。「得点圏でことごとく打てずに、本当にピッチャーにシーズン同様迷惑をかけていた」と苦しんでいたが、「最後くらいはという気持ちでいったのが良かったと思います」と開き直ったことが殊勲の一打につながった。落合博満監督も「あそこで打ってなかったら今日の試合勝てなかった」と胸をなでおろした。
取材協力:野球専門タブロイド紙 Baseball Times Weekly