スケッチブック

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映画「風立ちぬ」

2013-08-14 20:18:26 | 映画



ゼロ戦 映画の主人公堀越二郎設計の日本が誇る名戦闘機


堀辰雄著の小説「風立ちぬ」を主軸に置いて宮崎駿が映画化したもののパンフレット


二郎と恋人里見菜穂子との再会シーン。二人の目の輝きと、指先の位置に注目してください。
この指の位置関係が、当時の古き良き時代を象徴している。あえて手を重ねない仕草が宮崎駿の真骨頂。

宮崎駿は劇場試写会で自作のこの映画をみて涙を流したそうです。自分で作ってその作品に涙を流す。
これほどすばらしいことはめったにあることではありません。もちろん私も涙を流した。
それは、貧しい中にあっても、けっしてめげることなく、上を目指して歩む精神に打たれたのだ。
昭和ひとけた生まれの私もまた、大戦には負けたけれど、立ち上がって見せるぞと努力を怠らなかった。

1850年頃からの日本は、アジアにあって唯一の独立国であり(中国も含めてよいかもしれない・・)、
文明開化した国である。西欧の文明をいち早く取り入れ、専門書のことごとくを日本語に翻訳して
広く一般に公開した。他の国では、原書を翻訳せず原書のまま読むことができるものだけが知識を得た。
だから、広く一般に知識を広めることができなかった。
もともと日本人は、みな家族のような存在でお互いに助け合って生きてきた。
その強みがこの頃花を咲かせたと言えるだろう。加えて、日本人はもともと好奇心が強く、蒸気機関や
内燃機関に恐れることなく立ち向かっていった。改良に改良を重ねて、自力でより良いものを作った。
その線上にあるのが、このゼロ戦だと言えるだろう。


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