朝食を済ませて、さてどうしようと考えあぐねていた。昨夜来の雨で道路はビショビショだし、撮影に出かけたって、機材を置く場所がないだろう。しかも、垂れ込めた雲は厚く重い。予報では、午後から晴れるとなっていても、万が一降り出したら万事休すとなる。大事なカメラを濡らしたら取り返しの付かないことになる。ではあるけれど、もう二日もブログに穴を開けている。え~っいままよと振り切ってハンドルを握った。
さすがに河原も里山も深閑としている。しかも北風が吹いて寒い。双眼鏡でカワラヒワの群を発見!先日「次回はカワラヒワをジャスピンでお見せしましょう」と大見得を切ったことを思い出して、彼らが接近してくるのを待った。と丁度その時に里山さんが山から下りてきた。
彼は小形リュックから雑記帳らしきものを取り出して、それに挟んであった一枚の枯葉を私に見せた。「これは小鳥たちからの招待状です」と里山さんはまず結論を述べた。見れば、大きな茶色の枯葉一面に小さな白くて丸い点々が一杯散らばっている。「山で小鳥たちの声を聞いていると、昔のモールス信号のようにトンツートンツーと聞こえてきます。それらを解読すると、『来年の春には私達は結婚して盛大な式を挙げますから是非出席してください』との意味だった」と正面切って言います。そして、さらに彼いわく、「ふと足下を見るとこの枯葉が落ちていた。彼らからの『招待状』に違いないと思います」と言うのです。
「先生」といつものようにそう言って、「私は来年の春まで生きられるだろうと思います。だから、この『招待状』は差し上げられません」と話しを結んだ。
カワラヒワ
ホオジロ
ジョウビタキ
さすがに河原も里山も深閑としている。しかも北風が吹いて寒い。双眼鏡でカワラヒワの群を発見!先日「次回はカワラヒワをジャスピンでお見せしましょう」と大見得を切ったことを思い出して、彼らが接近してくるのを待った。と丁度その時に里山さんが山から下りてきた。
彼は小形リュックから雑記帳らしきものを取り出して、それに挟んであった一枚の枯葉を私に見せた。「これは小鳥たちからの招待状です」と里山さんはまず結論を述べた。見れば、大きな茶色の枯葉一面に小さな白くて丸い点々が一杯散らばっている。「山で小鳥たちの声を聞いていると、昔のモールス信号のようにトンツートンツーと聞こえてきます。それらを解読すると、『来年の春には私達は結婚して盛大な式を挙げますから是非出席してください』との意味だった」と正面切って言います。そして、さらに彼いわく、「ふと足下を見るとこの枯葉が落ちていた。彼らからの『招待状』に違いないと思います」と言うのです。
「先生」といつものようにそう言って、「私は来年の春まで生きられるだろうと思います。だから、この『招待状』は差し上げられません」と話しを結んだ。
カワラヒワ
ホオジロ
ジョウビタキ
里山先生や薫の君などなど。。。
poloさんは名前の付け方もなかなか詩人ですね。
この枯れ葉が小鳥たちからの招待状なんて
ロマンチックですね~
将にそれは詩の世界。
小鳥達といつもお話しているとそのような
考えになるのでしょうね。
有難うございました。
今日は午後から日差しが出てきて、暖かくなりましたね。
お天気は長続きはしないようですが、
適当に雨が降ってくれるので大助かりです。
彼は生きるか死ぬかの重大な危機に直面していながら、精神的な余裕があります。トン・ツートン・ツーと打電したように見える木の葉でした。それを、来春の小鳥たちの結婚式への招待状だと思うこと自体、稀有なるロマンチストだと思います。私のアドバイスで、既に相当な野鳥についての知識を持っています。ひょっとして、本当に小鳥たちと会話をしているのかも知れません。
明日はどうやら天気になりそうです。撮影行脚が楽しみです。
リスからの感謝状といい、小鳥からの招待状といい、
里山さんはなんてロマンチックな方なんでしょう♪
そういうファンタジーな想像をするのって、楽しくて好きです。
poloさんもどうしてなかなかのロマンチストでいらっしゃると
お見受けしています。里山さんも、その辺のことがわかって
いらっしゃるからこそ、そういうお話をされるのだと思います。
心あたたまる光景が目に浮かびました。
そんなお2人の様子を、poloさんが撮られた小鳥達もきっと見て
いたでしょうね。
普通は上の記事のような会話はありません。その様なことをうっかり話すと、あいつ「ちょっと頭がおかしいのじゃないか」と思われかねません。里山さんは、日常の会話で私の性格を見抜いているのだろうと思います。
「リスからの感謝状」と「小鳥たちからの招待状」
poloさんの名文で織りなす実際にあった童話に感動しました。
心温まるホッとするような二つの童話を読ませていただき感謝します。
里山さんが、自らの感動をpoloさんに伝えたのは、感動を共有してくれる人だから、そしてその感動を私たちに伝えてくれることを知っていたからだと、そう思いました。
今時の人はトンツーと聞いても、何の事だろうと不思議に思う人が殆どではないか?。
此れが昔の通信手段だ、今は携帯電話。
トンツーと懐かしい言葉を鳥達が、トンツーとふるい言葉を懐かしむ人達へ。元気でいつまでも頑張りましょう。
つたない言葉で綴られた里山さんとの会話に感激していただいてこの上ない誉れと思います。枯葉の上に刻された白い点々。それを暗号として読み取る里山さんは、素晴らしい人だと思います。今日のところは元気でした。
いまは、携帯ですから、トンツーは死語となっているでしょう。里山さんは、小鳥たちの会話はトンツートンツーと意味があるように聞こえると話します。実際彼は、小鳥たちと会話をしているのかもしれません。そうあって欲しいと願っています。