2020年。あけましておめでとうございます。
「美の五色」をお読みいただいているみなさま方、旧年中は本当にありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2020年は日本を世界にプレゼンする年
今年2020年といえば何と言っても東京オリンピック&パラリンピック。
オリンピックは聖火リレーが3月から始まり、7/24の開会式、8/9の閉会式でどんな演出が行われるのか今から本当に楽しみです。
前回1964年のオリンピックで先進国の仲間入りをして以来、半世紀が過ぎました。
日本は世界に対して、どんな未来に向けたプレゼンテーションとおもてなしができるのでしょうか。
パラリンピックの聖火リレーはオリンピック終了後から始まり、8/25の開会式、9/6の閉会式と続きます。
バリアフリーやユニバーサル社会のあり方について、こちらも世界に対してどんなプレゼンテーションとおもてなしができるのか、目が離せません。
2020年は世界と日本の歴史の節目でもある
お正月恒例の新聞の年間予定を見ていると、あらためて2020年は現代を生きる世界中の人々にとって節目の年であることを実感しました。
最大の節目は、1945年の広島・長崎への原爆投下と第二次大戦終結から75年でしょう。
大国間同士の戦争が75年も行われなかったことは、世界史上初めてのことです。
日本と欧米の先進国は平和で安定した社会の下、経済や文化、科学技術を飛躍的に発展させてきました。
世界中の美術館にある傑作を日本の美術展で鑑賞できるのも、まさに平和で安定した社会を実現した賜です。
日本では1970年の大阪万博から50年、戦後の高度経済成長の絶頂期から半世紀が過ぎました。
バブル崩壊後の失われた20年を象徴するような天災、1995年の阪神淡路大震災からは25年です。
先進国で唯一ほとんど経済成長しなくなり、かつ世界最先端の少子高齢化に悩まされ続けた四半世紀でした。
文化が日本を変えていく
第二次大戦後、西欧は政治経済の中心ではなくなり、どのようにして自国のプレゼンスを高めようかに知恵を絞ります。
たどり着いた答えは「ここにしかないもの」、すなわち時間が積み重ねた歴史と文化です。
質感とデザインで世界を魅了する高級ファッションブランド、五感で楽しませるグルメ、言葉がわからなくても感動させるコンサートやオペラ、そして美術館です。
日本も全く同じではないでしょうか。
日本は世界一、昔の文化が今に伝えられている国です。
文化財、伝統芸能、老舗企業、「ここにしかない」モノやコトがあふれています。
加えて「少子高齢化」という人類がかつて経験したことのない難題に、世界最先端で向き合っています。
中国や韓国もまもなく、少子高齢化と直面しなければなりません。
日本は早く経験して積み重ねた知恵でこそ、世界から信奉を集めることができます。
2020年の東京オリパラで、そんなプレゼンテーションができることを願ってやみません。
2020年がみなさまにとって、思い出深い年になりますように。
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2019年、あけましておめでとうございます。
昨年から「美の五色」をお読みいただいているみなさま方、旧年中は本当にありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2018/12/18に訪日外国人が3,000万人を突破する見込みであるとの報道がありました。2018年間では3,100万人前後になると予測されます。日本政府は東京オリンピックが開催される来年2020年に、訪日外国人数を4,000万人にする目標を立てています。2018年を3,100万人として計算すると、2019年と2020年で12%ずつ増加すると達成できます。
2018年は前年比8%増、2017年は前年比19%増、2016年は前年比21%増でしたので、あながち実現不可能な水準ではありません。前年比では2018年に陰りが見えるように感じますが、大阪の地震や台風による関西空港の閉鎖、北海道の地震による旅行中止や旅先変更の影響が少なからずあります。2020年はオリンピック開催による高い伸びも期待できます。
日本は、世界経済をけん引するアジアにあり、旅行先として選ばれやすい環境にあります。しかしパイロット不足による航空便数の伸びの鈍化や、土地の争奪戦が激しくホテルの供給がままならないという逆風があることも事実です。
より早く先進国になった国ほど、外国人観光客を集めます。フランスはその最たる国です。日本にはかけがえのない美術品や歴史的建造物・庭園が数えきれないほどあります。外国人観光客はそれを求めて来てくれます。
「美の五色」はこれからも、かけがえのない美術品や歴史的建造物・庭園のご紹介を続けていきます。わずかながらもインバウンドの増加に貢献できることを願ってやみません。
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新年あけましておめでとうございます。 2018年は1868年の明治維新から150年、NHK大河ドラマ「西郷どん」をはじめ、歴史的な節目の年を思い起こさせる演出が数多くプレゼンされるでしょう。 150年の間には、ちょうど中間にもう一つ歴史的な節目の出来事がありました。1868年から150年のほぼ半分の77年目、1945年の終戦です。この2つの節目は、日本人の価値観を根本的に変革させました。 明治になって「美術」や「観光」という概念が輸入され、まずは上流階級から少しずつ定着していきました。戦後の高度経済成長を経ると、「美術」や「観光」は普通の人々にも定着していきます。現代では、心を和らげる、心を豊かにする「コト」として、とてもたくさんの人々から愛されるようになりました。 心を和らげる、心を豊かにする「美」はまだまだたくさんあります。 2018年もたくさんの「美」を探していきます。 そしてその結果をプレゼンしていきます。 こんなところがあったのか。 日本にも世界にも、唯一無二の「美」はたくさんあります。