前の記事であれこれと考察を加えて濃い内容になってしまったので、息抜きに平成15年頃に組版会社でスキャンした画像を投稿する。
これも平成10年10月の23日以降に撮影したものであるが、この橋梁を撮影するべく、前日に初山別天文台がある辺りまで進出してバス停の小屋で一晩を過ごしたところ、翌日から猛烈な風と雨で調査も移動もできなくなり、たしか3日間は初山別の市街地に食料調達で出かける時以外はバス停で過ごして天候の回復を待っていた。
ところが、天候回復の兆しが一向に見えず、とうとう我慢できなくなって、古丹別・添牛内・美深を経て美幸線の未開通区間である歌登方面に移動し、10月20日から数日間、道道志美宇丹美深線架道橋と道道乙忠部中頓別線架道橋の撤去工事を撮影して、ついでに深名線蕗ノ台駅付近の廃線となった線路上を動いていたモーターカーを撮影してから、これらの陸橋群を撮影した。
ここに陸橋を架けた理由は、たしか地盤の関係で土盛ができなかった為だと記憶しているが、完成以来潮風に晒されて鉄筋コンクリート内部の鉄が腐食して膨張し、桁が劣化して危険となった為に撤去された。
これらの陸橋群について、ネット上で写真提供の依頼があったので紙焼きを送付したところ、お礼として、土木造形家(エンジニア・アーキテクト) 百年の仕事―近代土木遺産を訪ねて(篠原 修 著,三沢 博昭 撮影,1999年04月 新潮社)をいただき、更に、本文中に依頼者の名前が登場し、斯界では知られた存在であるとわかってとても恐縮してしまった。
第1初山別 陸橋 (80km---m)
支間不明 上路式コンクリート桁×29?
設計:札幌工事局,施工:鉄道建設興業KK,設計荷重:K.S.16,
着手:昭和31年11月16日,しゅん功:昭和32年7月18日
コンクリート製橋台及び橋脚(コンクリート製翼壁)
確認不能の為、施工会社及び施工年月日その他不明
施工:鉄道建設興業KK?,設計荷重:KS-16?,竣功:昭和32年?
橋脚・橋台及び桁コンクリート、劣化及び剥離あり(第1次調査時)
欄干撤去(第1次調査時)
完全撤去(第3次調査時)
備考:平成10年10月以降に撤去された
第2初山別 陸橋 (80km7--m)
支間不明 上路式コンクリート桁×11
確認困難の為、施工会社その他不明
施工:鉄道建設興業KK?,設計荷重:KS-16?,
着手:昭和32年7月24日?,竣功:昭和32年8月25日?
コンクリート製橋台及び橋脚(コンクリート製翼壁)
確認不能の為、施工会社及び施工年月日その他不明
施工:鉄道建設興業KK?,設計荷重:KS-16?,竣功:昭和32年?
橋脚・橋台及び桁コンクリート、劣化及び剥離あり(第1次調査時)
欄干撤去(第1次調査時)
完全撤去(第3次調査時)
備考:平成10年10月以降に撤去された
第3初山別 陸橋 (8-km---m)
支間不明 上路式コンクリート桁×9
確認困難の為、施工会社その他不明
施工:鉄道建設興業KK?,設計荷重:KS-16?,
着手:昭和32年9月12日?,竣功:昭和32年10月20日?
コンクリート製橋台及び橋脚(コンクリート製翼壁)
橋脚施工銘鈑
設計:札幌工事局,施工:鉄道建設興業KK,設計荷重:K.S.16,
着手:昭和32年8月5日?,しゅん功:昭和32年9月30日
※写真による確認の為、誤謬の可能性あり
橋脚・橋台及び桁コンクリート、劣化及び剥離あり(第1次調査時)
欄干撤去(第1次調査時)
完全撤去(第3次調査時)
備考:平成10年10月以降に撤去された
これも平成10年10月の23日以降に撮影したものであるが、この橋梁を撮影するべく、前日に初山別天文台がある辺りまで進出してバス停の小屋で一晩を過ごしたところ、翌日から猛烈な風と雨で調査も移動もできなくなり、たしか3日間は初山別の市街地に食料調達で出かける時以外はバス停で過ごして天候の回復を待っていた。
ところが、天候回復の兆しが一向に見えず、とうとう我慢できなくなって、古丹別・添牛内・美深を経て美幸線の未開通区間である歌登方面に移動し、10月20日から数日間、道道志美宇丹美深線架道橋と道道乙忠部中頓別線架道橋の撤去工事を撮影して、ついでに深名線蕗ノ台駅付近の廃線となった線路上を動いていたモーターカーを撮影してから、これらの陸橋群を撮影した。
ここに陸橋を架けた理由は、たしか地盤の関係で土盛ができなかった為だと記憶しているが、完成以来潮風に晒されて鉄筋コンクリート内部の鉄が腐食して膨張し、桁が劣化して危険となった為に撤去された。
これらの陸橋群について、ネット上で写真提供の依頼があったので紙焼きを送付したところ、お礼として、土木造形家(エンジニア・アーキテクト) 百年の仕事―近代土木遺産を訪ねて(篠原 修 著,三沢 博昭 撮影,1999年04月 新潮社)をいただき、更に、本文中に依頼者の名前が登場し、斯界では知られた存在であるとわかってとても恐縮してしまった。
第1初山別 陸橋 (80km---m)
支間不明 上路式コンクリート桁×29?
設計:札幌工事局,施工:鉄道建設興業KK,設計荷重:K.S.16,
着手:昭和31年11月16日,しゅん功:昭和32年7月18日
コンクリート製橋台及び橋脚(コンクリート製翼壁)
確認不能の為、施工会社及び施工年月日その他不明
施工:鉄道建設興業KK?,設計荷重:KS-16?,竣功:昭和32年?
橋脚・橋台及び桁コンクリート、劣化及び剥離あり(第1次調査時)
欄干撤去(第1次調査時)
完全撤去(第3次調査時)
備考:平成10年10月以降に撤去された
第2初山別 陸橋 (80km7--m)
支間不明 上路式コンクリート桁×11
確認困難の為、施工会社その他不明
施工:鉄道建設興業KK?,設計荷重:KS-16?,
着手:昭和32年7月24日?,竣功:昭和32年8月25日?
コンクリート製橋台及び橋脚(コンクリート製翼壁)
確認不能の為、施工会社及び施工年月日その他不明
施工:鉄道建設興業KK?,設計荷重:KS-16?,竣功:昭和32年?
橋脚・橋台及び桁コンクリート、劣化及び剥離あり(第1次調査時)
欄干撤去(第1次調査時)
完全撤去(第3次調査時)
備考:平成10年10月以降に撤去された
第3初山別 陸橋 (8-km---m)
支間不明 上路式コンクリート桁×9
確認困難の為、施工会社その他不明
施工:鉄道建設興業KK?,設計荷重:KS-16?,
着手:昭和32年9月12日?,竣功:昭和32年10月20日?
コンクリート製橋台及び橋脚(コンクリート製翼壁)
橋脚施工銘鈑
設計:札幌工事局,施工:鉄道建設興業KK,設計荷重:K.S.16,
着手:昭和32年8月5日?,しゅん功:昭和32年9月30日
※写真による確認の為、誤謬の可能性あり
橋脚・橋台及び桁コンクリート、劣化及び剥離あり(第1次調査時)
欄干撤去(第1次調査時)
完全撤去(第3次調査時)
備考:平成10年10月以降に撤去された
羽幌線について検索する中でこちらの記事に辿り着きました。
初山別陸橋、写真で、列車が走っていた当時を見たことはありますが、その後撤去されたとは初めて知りました。
確かに海からの潮風を年中浴び続けているが故に、劣化も早いのでしょうか。お写真からもコンクリートが剥離し、中の鉄筋が錆びて剥き出しになっている様子が分かります。
ここを列車に乗って旅してみたかったというのは、叶わぬ夢です。ここに鉄道が通されてから廃止までの時間の短さ、改めて寂しい気持ちになります。
貴重なお写真、拝見させて頂きありがとうございました。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/
幼少だった故に、日本各地の美しい風景を走る路線の大部分に乗る事ができないうちになくなってしまった悔しさから、廃止路線を巡るようになりましたが、鉄道の遺構やあの頃の風景だけではなく、沿線の住民の記憶が失われつつある事に危機感を抱いております。