広尾線 沿革・停車場一覧

帯広～愛国～幸福～広尾(84.0km)　1987(昭和62)年02月02日バス転換

　広尾線は、根室本線帯広駅から南下し、大正駅・幸福駅(以上、帯広市)、中札内駅(中札内村)、忠類駅(忠類村)、大樹駅(大樹町)を経て、広尾駅(広尾町)を結んでいた。
　1929(昭和04)年11月02日に帯広から中札内までの区間が開業した広尾線は、1930(昭和05)年10月10日に大樹まで延長され、1932(昭和07)年11月05日に全通した。
　この路線の建設工事は難航し、また、タコ部屋労働が行われて、更別村では、小橋梁に人柱が立てられた事が語り継がれている。
　開業後はじゃがいも等の農産物を輸送していたが、1984(昭和59)年06月に第二次特定地方交通線に指定されて廃線となり、十勝バスに旅客輸送が引き継がれた。
　なお、この路線の愛国駅から幸福駅までの乗車券が飛ぶように売れ、観光客が多数訪れた関係もあって、今でも愛国駅と幸福駅が保存されている。また、忠類村からは、ナウマン象の化石が出土した事がある。

一般駅・旅客駅

停車場名	位置	開設	廃止	記事
よだ 依田	04.1 04km130ｍ	S32.12.25	S62.02.02
きたあいこく 北愛国	06.7 06km700ｍ	S28.11.15	S62.02.02
あいこく 愛国	11.0 10km980ｍ	S04.11.02	S62.02.02	S54.03以前　駅舎改築 (S54.01～S54.03)
たいしょう 大正	16.7 16km710ｍ	S04.11.02	S62.02.02	S19.04.01　幸震(こうしん)より改称 S59.02.01　荷物取扱廃止(旅客駅)
こうふく 幸福	22.0 22km050ｍ	S31.08.26?	S62.02.02	S31.11.01　局設定仮乗降所→旅客駅
なかさつない 中札内	28.1 28km080ｍ	S04.11.02	S62.02.02	S59.02.01　荷物取扱廃止(旅客駅)
さらべつ 更別	35.4 35km410ｍ	S05.10.10	S62.02.02	S59.02.01　荷物取扱廃止(旅客駅)
かみさらべつ 上更別	42.0 42km010ｍ	S05.10.10	S62.02.02	S59.02.01　荷物取扱廃止(旅客駅)
ちゅうるい 忠類	50.0 50km020ｍ	S05.10.10	S62.02.02	S59.02.01　荷物取扱廃止(旅客駅)
とかちとうわ 十勝東和	54.4 54km380ｍ	S35.04.15	S62.02.02
たいき 大樹	60.6 60km593ｍ	S05.10.10	S62.02.02	S54.06以前　駅舎改築 S59.02.01　荷物取扱廃止(旅客駅)
いしざか 石坂	64.9 64km870ｍ	S07.11.05	S62.02.02
とよに 豊似	71.2 71km180ｍ	S07.11.05	S62.02.02
のづか 野塚	76.3 76km280ｍ	S07.11.05	S62.02.02	S54.06以前　駅舎改築
しんせい 新生	79.1 79km120ｍ	S35.04.15	S62.02.02
ひろお 広尾	84.0 83km960ｍ	S07.11.05	S62.02.02	S53.--.--　駅舎改築 S52.11.19頃か？ S59.02.01　荷物取扱廃止(旅客駅)