8月も終わりなので…
ここらで一つ、忘れられない夏の出来事をば…お話ししたいと思います( ̄▽ ̄)
2004/11/7撮影(千代10歳3カ月)
カマキリにも動じない千代(笑)
あれは…1996年夏のことでございます。
1994年夏生まれの千代は前年の秋に我が家にやってきて、この夏無事2歳となりました。
まだまだ若犬真っ盛り…人間で言うと20代前半くらいの若者でした。
当時うちの近所(150mほど離れてますが)には放し飼いのメス犬がいたのですが、それがちょっと謎な感じで
噂では避妊してないので何度も仔犬を産んでいる?とのことでした。。。
千代を飼い始めて少しした頃からその犬がやたら我が家にやってくるようになりました。
見た目には決して美しいとは言えないそのメス犬。
千代より一回りほど大きなムッチリ体型で
年も7,8歳くらいだったのではないかと思います(人間なら40代?)
あろうことか、何度も出産を重ね熟れたBODYを武器に(?)
まだまだウブBOYな千代をガンガンに誘惑して来ました∑∑( ̄▽ ̄;)
人間の場合、オトコは若い女子を好む傾向にありますが
犬と言うのは年増を好む傾向にあるそうです。
正確に言うと出産経験のある犬、らしいですが。。。
今思うと千代も例に漏れず…そういう嗜好があったのかと思います。
私も母もその犬が来るたびに追い払っていました。
でもそこは年増のアバズレ犬、狙った獲物は逃がさない?!全然へこたれません。
余計しつこく通ってくるようになり…
若い千代はあっという間にその犬の虜になってしまったのでした…チーン
もう完全に若いツバメ状態です(爆爆)
まぁこの時点で千代を家の中に入れていればよかったのですが
当時の母は何が何でも犬を家に入れない主義だったのでそれは無理な相談でした。。。
そして、事件は起こりました…。
あれは確か6月か7月か…とにかく暖かい時期でした。
私が学校から帰って来るとまたそのアバズレ犬が千代にちょっかいを出しに来ていました。
コラ―――!!と追い払い、私は家の中に入りました。
母は不在で、暫くテレビを観たり横になってゴロゴロしたりしていました。
どれくらい経ったでしょうか。30分以上は経ったかな。
ふと外で犬の声…というか息遣い?がしました。
「あ、またあのアバズレが来てる!」
そう思った私は窓をガラガラ~と開けました。
!!!!!!!!!!!!!!!!
目の前に飛び込んできた光景・・・・
まさに千代がアバズレの上に乗っかって…ガッツリ交尾をしていました(爆)
ギャアアアアアアアアアアアアアア
もうびっくりです(+o+)
熟女年増犬の手練手管に遂に陥落した千代…
あれよあれよとアバズレの思う壺にはまってしまったのでした…バカな奴!!
思わず窓から飛び出し2匹をはがそうとしましたが全然はがれません。
半泣き状態になりながらも千代の体を引っ張りましたが
キャイン!と痛がるので…仕方なく諦めました。
お尻を合わせた状態の2匹。
泣きながら暫くそれを眺めていました。。
どうしたものか…それが5分だったか10分だったかわかりませんが
当時の私にはかなり長い時間のように感じられました。
その間家の前の道は誰も通らず。なので目撃者は私だけです。
1人と2匹。かなり異様な時間が流れていました。
ふと何の前触れもなく突然2匹が離れました。
おっと思った瞬間、一目散に逃げて行くアバズレ犬!
千代の様子は…あまり思い出せません。
とにかく離れてよかったと...一安心でした。
「無理にはがそうとしたからきっと交尾は失敗したはず…」
当時の私はそう思っていました。
暫くして母が帰ってきたので事の一部始終を話しましたが、頓珍漢なことを言い出すの巻き…汗
「千代が交尾なんてするわけない!あんたの見間違いや!」
まさかの…全否定!!∑∑( ̄▽ ̄;)
見間違いって…目の前で見たのに見間違いって…どういうことじゃ…。
なんだかあまりにすごい剣幕で否定してくるので私もあまり反論できずその場は終わりました。泣
それから2カ月少々が経ったある日のこと。
その日はものすごい嵐の日でした。多分台風が来てたのかな…。
あれ以来、アバズレ犬を見かけることはなくなっていたのですっかりその存在を忘れていました。
がしかし!!この嵐の日…久々にやって来たのでした。
外は大荒れの天気だったにもかかわらず、母はやはり千代を家の中に入れないでいました。
すると結構夜中だったと思うのですが(23時とか)千代がクンクン鳴きはじめました。
あまりにうるさいので母が外に出てみると…犬小屋の中にいるはずの千代が外に出ていました。
「千代、雨に濡れるのに中入っとんな!!」
母が千代に呼びかける声が聞こえました。次の瞬間
「何これ!!コラ!!どこ入っとんじゃーうわぁー!!」
母の悲鳴が聞こえてきました。
???と思って外を覗くと…外でずぶ濡れになる千代と犬小屋を陣取るアバズレ犬、
さらには少なくとも4,5匹はいるであろう?仔犬達の姿が!!!!!!
それも結構産まれたてというか目もあいてないようなヨチヨチ歩きもできないようなくらい小さな仔犬でした。。。
一瞬にして例の交尾のことを思い出し、千代の子だと思いました。
というのもアバズレ犬の毛の色は茶色一色だったのですが仔犬は…多分5匹いたとして、3匹は真っ白の毛並みをしていました。
千代は白毛です。まさに千代の仔犬である可能性が高い!!!!
しかも犬の妊娠期間は2カ月だしあれから2ヶ月ちょっとだし時期的にもバッチリ合います…
思わず「それ千代の仔犬やわ!あの時交尾したやつの…」と言いました。
すると母はまた「んなわけあるか!!」とブチ切れながらその小さな仔犬たちを嵐の中ポンポン外に投げ出しました(@_@;)
慌ててそれをくわえてまた小屋の中に入れようとするアバズレ犬。
でも母もめげません。「コラァァ!!」残りの4匹をまた外にほりだしました。
それを呆然と見つめる千代。あの気の強い千代が…かたまっていますw
私もアバズレ犬のことは嫌いでしたが、千代の子供を産んだとなればまた話が違ってきます。
「とりあえず嵐がおさまるまで小屋の中に入れてあげてはどうか?」と母に提案してみました。
母曰く「んなことしたらずっとここに居つかれることになる!!甘やかしたらいかんのじゃ!!ほれー!!(と言って仔犬を投げる(爆))」
何て厳しいババアなんだ…我が親ながら失望しました。。。
まぁ母的には千代の仔犬だと認めてないわけですからそういう反応になるのも仕方ないか…とも思いましたが
それでもそんな産まれたての仔犬を無造作に投げ捨てることができるというのもなかなか…
さすが昭和ドンピシャ世代だなという感じ。血も涙もない。はぁ~恐るべし昭和!爆
気がつくと仔犬は全部外に出されていました。
遂に諦めて1匹ずつくわえてどこかに連れて行くアバズレ犬。あっという間にみんないなくなりました。
取り残されたずぶ濡れ千代。
「あんたもなんであんなメス犬に小屋明け渡してだまっとるん!!情けない!!」
バシバシ千代の体を叩く母…ただただショボーンとなる千代…。
と、私の記憶はここで途切れています(^_^;)
その後アバズレ一家がどうなったかはわかりません。
でもやはり何度考えてもあの仔犬達は千代の子だったと思うのですよ…。
だからこそアバズレも千代のところに「ほら、あなたの子よ~」と言わんばかりに連れてきたんでしょう。
ただ間が悪かった。
なんであんな嵐の日だったのか…。
もう少し仔犬が大きくなってから連れてきてもよかったかもしれません。。。
というか千代も男らしく小屋を譲ったのにその後クンクン鳴き出すのが何とも情けないというか^^;;
若いんだから黙って朝まで耐えることだってできたはず…。
ホント馬鹿な奴です。。
まぁアバズレメスはどうでもいいとして…
千代ジュニアと思われる仔犬達は結局どうなったのか?
気になるところではありますが…
誰かに拾われたか…保健所に連れて行かれたか…その前に事故に遭ったか…??
もし今も生きていたらこの夏で21歳になっているはずです。(そんなに長生きしてないか…)
そしてその子供がまた子供を産んでいれば…この世のどこかに千代の子孫が存在してるかも??しれないけれど…
まぁその可能性は限りなく低いでしょう。。。
というわけで、なんとも衝撃的な夏の出来事でした。。。。汗汗
2007/9/11撮影(千代13歳1ヶ月)
「あの時はわしも若かったで、元気じゃったのう…(遠い目)」
クリックお願いします