シャラ その後
昨年3月末に、先代猫のラーくんが突然の血栓の詰まりで亡くなって、8月にフェリシモのビルで行われた保護猫譲渡会をのぞいて、トライヤルの末9月に二匹の仔猫を迎えた。
キヨラとシャラ、3ヶ月のチビちゃん。
性格の真反対な二匹。
好奇心旺盛で物怖じせず、人懐っこいキヨラ。
超ビビリなのに威嚇ばかりのシャラ。
ある日キヨラが
猫伝染性腹膜炎という不治の病を発病。
シャラは、キヨラが調子悪くなってから、余計に家庭内野良猫状態が酷くなって、
キヨラにつられてごはんを食べたり、遊んだりも出来るようになったと思った矢先だったので、シャラの心の葛藤、緊張を思うと本当に可哀想だなぁと思っていた。
そして11月 キヨラの死。
野良猫時代も、保護主さんのもとでも、集団の猫ちゃんの中にいたシャラは、キヨラが居なくなって初めてこの世で一匹っきりになってしまい。
シャラの心は閉じ、人(猫)相も変わり
もう一匹迎えたほうがいいかしらと思案し始めたところで
シャラが、こちらをみた
交流しようという意思が生まれた。
覚悟、思うところがあったに違いない。
これで彼女の世界がやっと明るくなり始めた、
と思った
のに
シャラ、発病。
下半身は麻痺し始めフラフラ、
匍匐前進していたのも、どんどん移動もままならぬようになり、トイレもうまく出来ず、おもらしするようになって。
そして彼女は、全く威嚇をしなくなった。
積極的に発信をもしてくるようになった。
もともとシャラは、
出会った時から人の顔を真っ直ぐに見る子だったので、体が動かない分、とにかく話しかけるわたくしの言葉をしっかりと聞いてくれた。
それからの
心の溶け具合といったら・・・
顔を見ては、ニャ
触っては、ゴロゴロ
声は出たり出なかったりだけど、
口を開けて、ニャ
近くを通っても、ニャ
いつでもニャ、と訴えかける。
あなたおしゃべりさんだったのね?
病院に連れて行くとブルブル震えて気の毒だったので、
圧迫排尿を先生の見よう見まねと、ネットでやり方をあちこち検索して、なんとか家で排尿できるようになって
体を触り、
ひたすら喋り、
瞳をかわす。
ニャ、の時の独特の口角の上がり具合が
なんて可愛いの
何度でも上げて ニャ、をみていたい
と
触られるのも大好き
1分でも1秒でも、このゴロゴロが続くといい
しあわせやなぁと、シャラが思える時間が
1分でも1秒でも。
いよいよ
手先足先は冷たくなっても、お腹の呼吸と
時々のニャの口元
微かながらのゴロゴロ
長い時間小さな炎を灯し続け
シャラは旅立った
シャラ
虹の向こう
思いっきり走れてるかな
仔猫やもん
のびのびと思いっきり
となりにはキヨラ
ラーくんもいる
別れまでの時間が長くて
シャラの体は辛そうだったけれど
ゴロゴロ いいっぱなし
なので私も指先から しあわせを貰いっぱなし
ありがとね
手のひら手首に残るゴロゴロの振動
ピリピリ残響
交わした言葉とニャの数々
ありがとう
可愛い可愛いシャラ
こんなにも好きになるとは
シャラ、
またうちにおいで
ね
2019. 1 . 10
読んでくださってありがとうございます
埴生美伽子
追記
↓これは保護主さんから、シャラとの別れを報告した時にいただいた、シャラの保護されてすぐの頃の写真(2〜3ヶ月?)
可愛い・・・
保護主さんの優しいサポートに支えられて、シャラとキヨラとのかけがえのない時間を過ごすことが出来ました。
彼女たちとは2ヶ月と4ヶ月、とてもとても短い間だったけれど、濃ゆい濃ゆい時間を貰えました。
保護猫活動をもっと知ってもらいたい…
保護主さんに心からの感謝を!!!!
ありがとうございました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます