(2004/水島努 監督・脚本/声の出演:矢島晶子=しんのすけ、ならはしみき=みさえ、藤原啓治=ひろし、こおろぎさとみ=ひまわり、真柴摩利=風間くん・シロ、林玉緒=ネネちゃん、一龍斎貞友=マサオくん、佐藤智恵=ボーちゃん、斎藤彩夏=つばき、村松康雄=マイク、小林修=クリス、大塚周夫=オライリー、内海賢二=ヴィン、小林清志=ジャスティス)
去年、招待試写会に当選して、息子と中州まで見に行ったクレヨンしんちゃんの映画。今日、急に息子が観たいと言って借りてきました。ラストまでしっかりストーリーは分かっているんですが、オヤジもまた観てしまいました。そうです。クレヨンしんちゃんをバカにしてはいけません。この作品で劇場版は12作目になるらしいですが、TVはともかく、映画は大人の鑑賞にも堪えうるものが多いです。特に、2001年の「嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」は、70年代に青春していた人には涙モノの作品となっております。な~んてね。
いつものようにカスカベの街で遊んでいたしんちゃん達“かすかべ防衛隊”の5人は、鬼ごっこをしている間に、一本の路地裏に入る。路地の先には閉鎖となった映画館があって、物珍しさから5人は建物の中に入っていく。すると、誰もいないはずの館内では、ぼやけたフィルムが廻っていた。5人は椅子に座ってスクリーンを見出すが、しんちゃんはオシッコに行くと席を立つ。しばらくしてトイレから帰ってきたしんちゃんは、他の仲間がいないのに気づく。置いてきぼりをくったと思ったしんちゃんは、怒って帰る。ところが家に帰ると、他の“かすかべ防衛隊”の家の人から野原家に電話が入り、子ども達が帰っていないことを知る。事情をしんちゃんから聞いたひろしとみさえは、ひまわりも連れてその映画館に入っていく。
映画館ではやはり同じようにぼやけたスクリーンが、荒野のような風景を映していた。と、突然しんちゃん達親子は、荒野のまっただ中に立っていることに気付いた。まさしく、さっきまでスクリーンに映っていた荒野のようであるが、なぜ其処にいるのかはわからない。わけも分からず歩いていると線路があったので、線路づたいに歩けば人の居るところにでるだろうと更に歩くことにした。
目の前に出てきた町は、古いアメリカ映画で見かけたような西部の町であった。人間は日本人だし、話している言葉も日本語なんだが、何故か格好は西部劇にでてくるスタイルで、男はテンガロンハットを被り、腰にはガンベルトをしていた。
一軒のサルーン(酒場)に入ったひろし。そこはあらくれ男共のたまり場で、新参者のひろしを巡ってトラブルが発生、昔の西部劇のように大立ち回りが始まる。騒ぎを聞きつけてこの町の保安官が部下を連れてやって来るが、なんとその保安官は、風間君であった。懐かしそうに近寄るしんちゃん。しかし、風間君は「お前なんかしらん」とつっけんどんに扱う。
どうなっているんだ。
やがて、しんちゃん達親子は、この町が映画館で流れていたスクリーンの町で、自分たちはそのスクリーンの中に取り込まれた事に気付く。マサオくんやボーちゃん、ネネちゃんもこの町にいるが、カスカベのこともしんちゃんの事も忘れてしまっているようだった。
スクリーン上の町にはジャスティスという横暴な知事がいて、町人を強制的に労働させている。ひろしは他の人と協力してこの知事と戦おうとするが、「お前達は一生この町から出られない」という。
当然、しんちゃん達はこのスクリーンの町から出てカスカベの町に帰れるんだが、いかにして取り込まれたスクリーンから脱出するか。この町のはずれには、町人が絶対に踏み入れてはいけないという場所がある。そこに秘密がありそうなのだが、ジャスティス一味は、ひろし達が其処に向かうことを妨害する。さて、その秘密の場所にいかにして行くか。そしてその秘密とは・・・。
悪役ジャスティスはジョン・ウェインそっくりの顔で、吹き替えが小林清志。そして、ひろし達を助けるガンマンには「荒野の七人」のユル・ブリンナーやチャールズ・ブロンソンにそっくりのキャラクターが出てきて、吹き替えも小林修や大塚周夫、内海賢二がやっている。西部劇ファンなら思わずニンマリしてしまいそうな設定です。監督・脚本の水島努さんてのは楽しい事を考えますなあ。
最後に証される”秘密”には、あはっと笑ってしまいます。
ハッピー・エンドではありますが、一抹の淋しさも感じさせるラスト・シーンでありました。
去年、招待試写会に当選して、息子と中州まで見に行ったクレヨンしんちゃんの映画。今日、急に息子が観たいと言って借りてきました。ラストまでしっかりストーリーは分かっているんですが、オヤジもまた観てしまいました。そうです。クレヨンしんちゃんをバカにしてはいけません。この作品で劇場版は12作目になるらしいですが、TVはともかく、映画は大人の鑑賞にも堪えうるものが多いです。特に、2001年の「嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」は、70年代に青春していた人には涙モノの作品となっております。な~んてね。
いつものようにカスカベの街で遊んでいたしんちゃん達“かすかべ防衛隊”の5人は、鬼ごっこをしている間に、一本の路地裏に入る。路地の先には閉鎖となった映画館があって、物珍しさから5人は建物の中に入っていく。すると、誰もいないはずの館内では、ぼやけたフィルムが廻っていた。5人は椅子に座ってスクリーンを見出すが、しんちゃんはオシッコに行くと席を立つ。しばらくしてトイレから帰ってきたしんちゃんは、他の仲間がいないのに気づく。置いてきぼりをくったと思ったしんちゃんは、怒って帰る。ところが家に帰ると、他の“かすかべ防衛隊”の家の人から野原家に電話が入り、子ども達が帰っていないことを知る。事情をしんちゃんから聞いたひろしとみさえは、ひまわりも連れてその映画館に入っていく。
映画館ではやはり同じようにぼやけたスクリーンが、荒野のような風景を映していた。と、突然しんちゃん達親子は、荒野のまっただ中に立っていることに気付いた。まさしく、さっきまでスクリーンに映っていた荒野のようであるが、なぜ其処にいるのかはわからない。わけも分からず歩いていると線路があったので、線路づたいに歩けば人の居るところにでるだろうと更に歩くことにした。
目の前に出てきた町は、古いアメリカ映画で見かけたような西部の町であった。人間は日本人だし、話している言葉も日本語なんだが、何故か格好は西部劇にでてくるスタイルで、男はテンガロンハットを被り、腰にはガンベルトをしていた。
一軒のサルーン(酒場)に入ったひろし。そこはあらくれ男共のたまり場で、新参者のひろしを巡ってトラブルが発生、昔の西部劇のように大立ち回りが始まる。騒ぎを聞きつけてこの町の保安官が部下を連れてやって来るが、なんとその保安官は、風間君であった。懐かしそうに近寄るしんちゃん。しかし、風間君は「お前なんかしらん」とつっけんどんに扱う。
どうなっているんだ。
やがて、しんちゃん達親子は、この町が映画館で流れていたスクリーンの町で、自分たちはそのスクリーンの中に取り込まれた事に気付く。マサオくんやボーちゃん、ネネちゃんもこの町にいるが、カスカベのこともしんちゃんの事も忘れてしまっているようだった。
スクリーン上の町にはジャスティスという横暴な知事がいて、町人を強制的に労働させている。ひろしは他の人と協力してこの知事と戦おうとするが、「お前達は一生この町から出られない」という。
当然、しんちゃん達はこのスクリーンの町から出てカスカベの町に帰れるんだが、いかにして取り込まれたスクリーンから脱出するか。この町のはずれには、町人が絶対に踏み入れてはいけないという場所がある。そこに秘密がありそうなのだが、ジャスティス一味は、ひろし達が其処に向かうことを妨害する。さて、その秘密の場所にいかにして行くか。そしてその秘密とは・・・。
悪役ジャスティスはジョン・ウェインそっくりの顔で、吹き替えが小林清志。そして、ひろし達を助けるガンマンには「荒野の七人」のユル・ブリンナーやチャールズ・ブロンソンにそっくりのキャラクターが出てきて、吹き替えも小林修や大塚周夫、内海賢二がやっている。西部劇ファンなら思わずニンマリしてしまいそうな設定です。監督・脚本の水島努さんてのは楽しい事を考えますなあ。
最後に証される”秘密”には、あはっと笑ってしまいます。
ハッピー・エンドではありますが、一抹の淋しさも感じさせるラスト・シーンでありました。
・お薦め度【★★★=アイディア賞で★おまけ、一度は見ましょう】
侮れないと分っていてもなかなか観る気になれないのがアニメです。
大塚周夫、小林修とは憎い配役(?)ですね。大塚さんは少年時代私が好きだったリチャード・ウィドマークの声も当てていましたね。西部劇の悪役(たまに善人も)ウィドマークまで出てきたら、それこそ凄かったですが、そこまではさすがに無理でしたか。
見た目と違って凄いインテリだったというウィドマーク。
西部劇なら「アラモ」とか「ワーロック」ですね。中身は忘れちゃいましたけど。
まだ子供ながら涙腺やられました。大人になってから見たら、もっと感動するでしょうね~。
楽しかった子供の頃の思い出と自分の子を持つ現実の狭間で揺れ動く大人心をよく表していますね。
立派な大人でしたが、それでも面白かったです。多分子供が感じるのとは違う面白さではないでしょうか。
是非、この春日部ボーイズも観て下さい。アイデア賞ものです。