「交通法改正は吉と出るか凶と出るか」
とまあ、そういうわけ今日は運転免許の書き換えに行ってきた。
ペーでパーな私は、もちろん優良ドライバーということで、講習もビデオを一本見るだけで済んだ。
で、そこで見せられたのが、これというわけ。
以前の講習の時は、記憶が確かなら、事故加害者が主人公の実録風ドラマだった覚えがある。
交通事故を起こしてしまったがために、犯罪者となってしまった主人公。
その主人公に、これでもか、これでもかと不幸が訪れ、不幸のズンドコに叩き落とされるという、大映ドラマみたいな展開だったはず。
で、今回の講習でも、そういったドラマを期待していたのだけれど……
今回はドラマ仕立てではなく、最近、テレビで流行の、被験者参加型のドキュメンタリーっぽい作りになっていた。
撮り方もハンディカムっぽくて、インタビューも、画面外からディレクターらしき人が質問を投げかけて、それに答えるという形式。
重要な場面では被害者の思い出の品をカットバックで見せたりと、なかなか手が込んだ作り。
それぞれ別の家族の母親、妻、夫が主人公となる3本のオムニバス形式だが、ドキュメンタリー仕立てということでストーリーはない。
だけど、この3者3様の事故後の風景をドキュメンタリータッチで淡々と捉える作り方は、見る者に交通事故の衝撃をよりいっそう強く与える。
特に、母親、妻は事故後も強く生きていくのに対し、夫が見せる涙はドラマの作り方としてはベタなのだけど、それがかえって真に迫る。
前回の講習の時は笑える作品に仕上がっていたけど、今回は笑えなかったなぁ。
こりゃあ作り手と、交通安全協会に一本取られたという感じの作品でありました。
『愛する人を失った日々』(運転免許更新用のビデオ)
監督・出演:不明
評価:-
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