「FFのシンボルはシドだったのか…」
「『ファイナル・ファンタジー』が映画化!」
「スクウェアがハリウッドに進出!」
「全編フルCG映画!」
「大赤字!」
いろいろと映画以外のことで話題を振りまいた、違う意味での話題作。
何はともあれ、最大の見所は全編フルCGなのだけど……
CGの出来はスゴかった。
でも、それだけ。後述するが、別にCGである必然性はなかったと思う。
でも、あえてフルCGで100分超の「映画」を撮ったことには意義があると思う。
今後のCGの使われ方や、映画のあり方を考えたときに名前が出てくる作品となるだろう、きっと。
それに映画化が決まった直後に、監督の坂口氏は「映画は、あくまでもゲーム本編のCGのクオリティをアップさせるための通過点」と語っていた。
今にして思えば、失敗したときの言い逃れのつもりだったのかもしれないけど、実際にゲームに触れていると坂口氏の言葉は嘘じゃなかったというのが分かるはず。
というわけで、スクウェアのゲームのCGのクオリティがアップするのに、この映画が貢献したのであれば、『ファイナル・ファンタジー』のファンとしては、それで満足。
でも、まず根本的なところに戻るが、「フルCGじゃなくても十分に撮れるだろう」っていう作品ではあったことは確かである。
映画俳優を使って、特殊効果にCGだけを使っても、これと同等の映画は撮れたはず。
あえてリアルな人間で、リアルな映像をCGで再現したのだが、それがかえって仇となったような気がする。
リアルに迫ろうとすればするほど、かえってCGであることに目がいってしまうのだ。
それにせっかくのCGなんだから、カメラワークや特殊効果も、既存の技術では決して出来ないようなことをやってほしかった。
それが全編フルCGであることの意義だとも思うし。
そういう点では、現在ヒット中の『モンスターズインク』が、CGであることを割り切った作り方をしているのとは正反対だ。
でも、最初にも述べたように、あえてフルCG、しかも人間に似せようとした。
この試みは評価すべきだと思う。
これを単なる失敗と捉えるのは、私的には後ろ向きな評価としか思えない。
じゃあ、CG以外のところはどうなのかというと。
大まかな展開はハリウッド映画の二番煎じ。
っていうか、『エイリアン2』?って思うようなところが随所に。
でも、ラストの展開は、わりと好きかな。
ご都合主義すぎるけど、ハリウッド映画と考えれば、それも納得。
そして、最大の欠点は『ファイナル・ファンタジー』じゃないっていうところか。
せっかく、ゲームの『ファイナル・ファンタジー』という大看板を背負っているのに、中身が『エイリアン2』の焼き直しじゃ、『ファイナル・ファンタジー』の名が泣くよ。
何を意図して、こういうSF仕立てにしたのかは分からないけど、『ファイナル・ファンタジー』である以上は、ファンタジーしてほしかったな~。
せめて、オープニングぐらいは、『ファイナル・ファンタジー』のテーマ曲にしてほしかった……
っていうか、案外、現状のにわかファンタジーブームを眺めながら、制作者は歯がみしてたりして。
とまあ、割と酷評になってしまったが、これも『ファイナル・ファンタジー』の愛故にと思ってくだされ。
なお、DVDにだけ付いていると思われる特典映像の中に、『ファイナル・ファンタジーⅠ~Ⅹ』までの映像が収められていたけど、これはグッドだった。
BGMも『ファイナル・ファンタジー』していたしね。
せっかくのDVDなんだから、もっと凝った映像にしろよと思ったりもしたけど、『ファイナル・ファンタジー』のファンとしては、ここに救われた思いが。
というわけで、何の予定もないゴールデンウィークは、『ファイナル・ファンタジーⅩ』のクリアを目指すことにしましたとさ。
『ファイナル・ファンタジー』(DVD)
監督:坂口博信
出演:ミン・ナ、アレック・ボールドウィン、ジェームズ・ウッズ、スティーヴ・ブシェミ、ヴィング・レームズ、ドナルド・サザーランド、アニー・ウー、他
評価:5点(特典映像は7点)
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