「まさに超グリーンだぜ!」
ベッソンファンだけど『グラン・ブルー』は観ていない、罰当たりな私がベッソンの映画で一番好きなのが、この『フィフス・エレメント』
まあ、最大の要因は愛しのミラが出ているからなのだけど…
仮に、ミラが出ていなかったとしても、この作品は間違いなく「バカ映画」として楽しめる。
なんていうのかな~、超大作SF映画を臭わせておいて、実はおバカちゃんな映画っていうのかな?
いったい、どこまでマジメに撮っているのか訊いてみたいぐらい、何から何までがサイコーにバカなのだ。
特にお気に入りのシーンを以下に列挙する。
1.相変わらず、くたびれているブルース・ウィリス(でも敏腕の元軍人なのはお約束)
2.一瞬、『ブレードランナー!?』と思わせる、屋台のオヤヂ(思わん、思わん)
3.クリス・タッカーの存在(ラズベリー・アワードの新人賞を獲ってるけど、色んな意味で的確な賞だね)
4.「マーシャル・アーツ」の教材に李少龍を選ぶ! そして、カンフーで闘う、ミラが!(格闘美少女とカンフーアクションは世界を席巻するのか!?)
5.バカな大統領。
6.バカな将軍。
7.奇怪で、異様だけど、サイコーにバカなゲイリー・オールドマン(あの役を演じきったゲイリー・オールドマンはサニー・チバに匹敵する役者バカだと思う。バカ役者じゃないよ)
8.バカなリアクションしかしない脇役たち(コントみたいなリアクションばかりで、それが良い。ブルース・ウィリスのママもイイ味だしてる)
9.無闇に金をかけて撮っている(だからこそ、こういう素晴らしい映画が撮れるのだ)
10.もちろん、サイコーにバカなのはラストのオチ。
きっと、このラストのオチに、この映画の全てのエッセンスが注ぎ込まれているんだろうな~、と思う。
その昔、『ガンダムW』の感想でも書いたけど、基本的に私は「ノーテンキにラブ&ピース」っていう映画が大好きだ。
何も考えないで、ラブ&ピース。
こんなに素晴らしい事ってないだろう?
この映画の監督がベッソンということで、『レオン』や『二キータ』のような展開を期待していたら、絶対に後悔すると思う。
まるでアンチ『レオン』的な映画だから。
それでもイイじゃないか。
もちろん、私は『レオン』も好きだ。
でも、それ以上に『フィフス・エレメント』が好きなのは、やっぱり最後のオチが効いているから。
ラブ&ピース
世知辛いこのご時世、バカでも良いから、映画ぐらいノーテンキにラブ&ピースでいきたいよ。
そういえば、全然、関係ないけど『タクシー』も『フィフス・エレメント』も主人公はタクシーの運ちゃんだった。
ベッソンはタクシーの運ちゃんに思い入れでもあるのだろうか?
『フィフス・エレメント』(テレビ)
監督:リュック・ベッソン
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、ブルース・ウィリス、クリス・タッカー、ゲイリー・オールドマン、他
評価:10点(ミラ・ジョヴォヴィッチに∞点)
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