「格闘美少女は世界を席巻するのか」
影帝ことチョウ・ユンファが出演するカンフーアクション映画ということで、期待していたら…「功夫片」ではなくて「武侠片」だった。
でも、本格的な「武侠片」を見るのは初めてだったので、アクションシーンはかなり楽しめた。
『水滸伝』なんかに出てきそうな、物騒な武器もたくさん出てきたし、「功夫片」とは違った面白さがあった。
また、昔の「武侠片」を焼き直しするのではなく、香港お得意の(ユーピンお得意の?)ワイヤーアクションも良かった。
現実離れした武芸者たちのアクションは、武侠ものの小説の世界観にピッタリだった。
ただ、一つ。気になることが。
アクションシーンで目を引いたのは、ミシェール・ヨーとチャン・ツィイーばかりで、チョウ・ユンファがあんまり活躍しなかったってこと。
でも、影帝の存在が霞むぐらい、チャン・ツィイーが良かった!
役どころとしては、武芸に秀でたトンパチ貴族娘という手に負えないキャラなのだが、それを見事に演じていた。
特に、武芸者を名乗って酒場で大暴れするシーンは、ここ最近のアクション映画を見渡しても秀逸だったと思う。
しかも、可愛いし(ここが重要!)。
っていうか、私のお気に入りの映画俳優に彼女の名前が刻まれるのは、時間の問題だろう。
『ラッシュアワー2』でもジャッキー・チェンと組んでヒロイン役を演じるらしいので、このまま「女ドラゴン」への道を着実に歩んでいってほしい。
ああ、もちろんミシェール・ヨーも忘れちゃいけないけど。
それにしても、『チャーリーエンジェル』といい『トゥームレイダー』といい、この『グリーン・ディスティニー』といい、最近は世界的に格闘美少女ものが流行っている。
日本発のオタク文化が徐々に世界に浸透しているのだろうか…
『グリーン・ディスティニー』(ビデオ)
監督:アン・リー
武術指導:ユエン・ウーピン
出演:チョウ・ユンファ、ミシェール・ヨー、チャン・ツィイー、チェン・ペイペイ、他
評価:7点
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