聖書と共に

落穂拾い、ルツ記

聖書ルツ記はBC1300年頃の事で、概要を記します。
ユダヤの国に飢饉があった。
エリメレクとその妻ナオミと二人の息子は、ベツレヘムを離れ外国のモアブの地に行き住んだ。
夫のエリメレクは、まもなく、その地で死にます。ナオミには二人の息子(マロン、キリオン)が
残ります。
彼らはそこで、モアブ人の妻を迎える。
一人はオルパ、もう一人はルツです。
そこで、10年位して二人の息子とも死にます。
ナオミは夫と二人の息子に先立たれ、ユダヤの国の飢饉が終わった事を聞き、帰る事を決めます。
兄嫁のオルパは自国に留まりますが、ルツは
「あなたの民は私の民、あなたの神は私の神」と言って共に、ベツレヘムへ帰ります。

二人がベツレヘムに着いた時、女達は「これは
ナオミでは!」と騒ぎますが「わたしをナオミ(楽しみ)といわず、マラ(苦しみ)と呼べ」と言います。

時は大麦刈りの初めの時期でした。
ルツは早速、ナオミに私を畑に行かせて下さい。穂を刈る人の後に従って落穂を拾いますと言い出かける。ルツは朝早くから夕方まで落穂拾いをする。その畑は、図らずもボアズの畑であった。

畑の主人ボアズは、エリメレクと親戚で裕福な人でした。ボアズは、刈る人達を監督している僕に
「あの娘は誰ですか?」と聞くと「あれはモアブの女でナオミと一緒に帰って来た者です」と答えた。
ボアズはルツに言った。「娘よ、他の田に穂を拾いに行ってはいけない。ここにいなさい」
ルツは地に伏して拝し「どうして私のような外国人を顧みて、親切にして下さるのですか」
ボアズは「あなたの夫が死んでこの方、あなたが姑に尽くした事、自分の父母と国を離れ、知らない民の所に来た事は、皆、私に聞こえました」

ルツが朝から夕方まで拾った大麦の穂は1斗であった。これを見たナオミは言った。
「今日、どこで穂を拾いましたか」ルツは「ボアズという名の人の所です。」
大麦刈りと小麦刈りの終わる頃まで、穂を拾った
しかし、大麦の収穫時期も終わり、ナオミは
土地と建物を売却するか、収入がないと思った
事でしょう。
ユダヤの国では、ある一家が没落した場合、親戚が、その一家を贖う、という法律がありました。

ナオミはルツに、ボアズは我らの親戚で贖人の一人だと教えます。ナオミはルツを通してボアズに
贖人の願いを伝えます。

ボアズは、直ぐに町の長老10人と最も近い親戚に声をかけ会議を開きます。
最も近い親戚に贖いの権があります。ボアズは2番目の親戚でした。
最も近い親戚は、贖う意向でしたが、エリメレクの家業を嗣ぐ事は出来ないとして、ボアズにその権利を譲り、贖いが成立しました。

ルツはボアズの妻となり、オベデを生みます。
オベデーーエッサイーーーダビデと続きます。
    *****
①ミレーの絵画「落穂拾い」はルツ記に由来。
②私達も、罪による没落から主イエスによって
贖われた者です。主イエスは私達を親戚としておられます。
    





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