TBSの番組で「名医の太鼓判」と言う番組があり、楽しく見ていました。しかし、2019年4月の番組は通常とは異なり、宮元亜門さんが病院で診察を受け、前立腺がんと宣告される話でした。
私は、それを見て、翌日、直ぐに病院に行きました。(9年前、職場の健康診断でPSA値=5と高いと言われていたからです。)
血液検査でPSA値を計ると、40でした。
医者は「あなたは、これがどういう事かわかってますか」と質問。私は「前立腺がんの指標」ですと答えた。
その後、精密検査(細胞を摘出しガンを判定する)を行う。生検は、お尻からプローブを突っ込まれ
細胞を採取します。痛かった。
ガンの範囲は前立腺の80%に広がり、その悪性度はⅣ(最悪はⅤ) グリソンスコア=4+4=8
医者はこの数値を見て「早く手術をしないと命に関わりますよ」と言い、市立病院への紹介状を頂きました。
市立病院では放射線治療は出来るが、手術はできないと言われて、放射線治療を選択。
PSA値=20以上は危険であり、骨への転位の可能性もあると言われる。
前立腺がんの細胞は、男性ホルモンをエサにしているので、体内の男性ホルモンを下げて、ガン細胞を兵糧攻めにし、弱った。ガン細胞を放射線で叩く方法です。
男性ホルモンを下げる薬として
①カソデックス ;錠剤で毎日服用
②ゾラデックス ;腹部注射で3ケ月に1回
放射線治療の前にPSA値40を0.1にまで下げる必要があります。私の場合は8ケ月かかりました。
前立腺がんの骨転位を調べる為に、CT検査があり、造像剤を注入されました。この造像剤によって全身に発疹が出てステロイド注入。5日間入院しました。幸いに骨転位はありませんでした。
ステロイドの副作用かどうかわかりませんが、今度は耳鳴りに悩ませれました。(クリニックで牛車
腎気丸を処方され、直る)
放射線治療は、月曜日~金曜日、毎日照射。2ケ月間続く。寝ているベッドの右側にある放射線ヘッドがゆっくり動いて真上を通り左側で止まる
放射線治療が終わり、その後も薬の服用は続けます。その後PSA値は0.001になり一応、終了しました。
最初にPSA検査に行った日から、ほぼ、2年間かかった事になります。
この間に多くの医者や看護婦さんにお世話になりました。
「苦しみに会った事は、私にとって幸せでした。
私は、それで、あなたのおきてを学びました。」
(詩編119-71)