あべっち v(^▽^)~♪ の『のほほん・とほほん・ボヤ記』

年を取るのは自分が思うよりもなまら速い。ここでUPするのは日記と言うよりボヤキだったりするべさ(笑)

オールナイトニッポンを聞いていた時代にタイムスリップ。

2025-03-12 15:09:06 | ごにょごにょ...独り言。

昨日3月11日は、東日本大震災から14年という節目の日。

自分の地元でも、14:46にあわせて、追悼のサイレンが鳴り響きました。

いつも屋内で聞いていたんですが、昨日は屋外で聞きました。

すごく遠くまで響き渡って、空の向こうまで届いているんじゃないかというくらい。しかも長く感じました。

北海道も揺れましたからね、何らかの思いが募った方もきっと多いのではと。

 

さて。

昨日・今日で、こんな本を読んでいました。

 ニッポン放送「オールナイトニッポン」統括プロデューサー 冨山雄一さん

 『今、ラジオ全盛期。』 クロスメディア・パブリッシング

 

 せっかくですから、裏表紙も。

 

この本を知ったのは、著者である富山さんが、ビジネス動画メディアの『PIVOT』に出演され、

MCの佐々木紀彦さんとともに、著書の紹介を交えながら、

現在・過去・未来のラジオ業界についてお話しされているのを視聴したことがキッカケでした。

 

 

「これだけネットが発展したんだから、TVもあまり見られなくなったし、ラジオを聞く人はもっといないのでは?」

と、よく見たり聞いたりしますが、

TVやラジオに限らず、自分が見たい聞いたいものを、自ら選択できるものがあるということはイイことだと思ってます。

 

裏表紙の帯にも書かれていますが、

冨山さんは著書の中で、東日本大震災によって、ラジオというメディアの存在が変わったと語っています。

 

自分が学生時代のときは、リスナーが番組へネタやリクエストを送る方法としてハガキのみだったのが

FAXが加わり、瞬時で言葉を届けられるメール、反応が送られるSNSと、時代とともに変化しています。

 

でもラジオのスイッチをONにすれば、

いつも同じ時間に、いつも聞いている人の声が聞けるという安心感。

もっと言うと、いつもそばにいてくれるような空気感。

 

ラジオの前にいる自分が、パーソナリティー・スタッフの皆さん・自分以外のリスナーさんたちと

同じ時間につながっているような仲間意識みたいなものが感じられて、

YouTubeなどの動画やTVとはまたひと味違うメディアだなと思っています。

 

昨日は、東日本大震災があった日。

電気がなくても、乾電池があれば、最新情報を得られる貴重なメディアでもあります。

ご家庭に1台のラジオ、いかがでしょうか?

今はスマホのアプリによっては、時間も地域も分け隔てなく自由に聞けますが、

自分は小さなスピーカーから聞こえてくる音が、すごく愛おしい存在であり、良き相棒でもあります。

 

冨山さんは、ニッポン放送というラジオ局で、番組はもちろん、さまざまなイベントなどに携わっておられます。

この本のページをめくっているとき、興味深い言葉を記されています。

ラジオという特殊な空間で、みんなと一体になれるこの空気感を言語化すると、どんな言葉なのか?

 

たまたま見かけたTBSの安住紳一郎アナが「カルチベート」という言葉を使ってたことに腑に落ちたとのこと。

 

農業分野では、よく「カルチ」と言われていますよね。「土地を育てる、土地を耕す」という意味です。

 

冨山さんがラジオ番組制作に取り組んでいるなかで、番組へのスポンサーが減少したりするなどの

危機的な状況も経験しており、ラジオそのものの衰退を感じた時期もあったそうです。

 

更なる開墾や開拓といった無謀な冒険をするのではなく、

そんな荒れた土地を、パーソナリティー・スタッフ・リスナー・スポンサーとともに

ちゃんと手入れをして、種を蒔いて、お水を与えて、枝葉が広がるように、おひさまの光を当てて、花が咲き、実がなるまで

じっくりと時間をかけて大切に育てていくことなんだと。

時には、収穫できた実は、ビッグイベント開催の成功をもたらして歴史を刻むモノも。

みんなで愛情を注ぐ気持ちは、作物に限らず、どんな作品でも、ラジオでもきっと同じなんでしょうね。

 

また、著書の中では、オードリーさん、笑福亭鶴瓶さん、ポルノグラフィティの岡野昭仁さん、

星野源さん、福山雅治さん、サンドウィッチマンさん、ナイナイ岡村さんなどなど

冨山さんがラジオの現場で見たパーソナリティーによる数々のエピソードがたくさん紹介されています。

 

そもそも、ラジオ番組はどうやって制作されるのか?現場のスタッフの仕事とは?

ラジオの時代の変遷や、ラジオが好きな人にとっては思わず「そうだったのか!」「そういや、そんなことあったかも!」と

思わず膝を叩きたくなるような話しが盛りだくさん。

 

オールナイトニッポンが好きな人、聞いたことがある人

この本、オススメです。ぜひ読んでみてください。



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