abymanの思考の旅日記2

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降りてくること

2020-10-24 20:55:26 | 日記

阿修羅像!

ベットに、ほとんど意識のないおばあちゃんが、横たわっている。
植物人間のように無表情だ。

70才を過ぎた看護師のT女史が、威厳を持って
「あんた、新聞紙を持ってきて」
ボクは、
「ハイ」
と言った。
「いっぱい持って来てよ」
ボクは笑ってしまう。

T女史は手袋を着けながら、
「あなたも手袋着けて、側臥位にしてお尻を支えてて」
「ハイ」

T女史は、おばあちゃんの肛門に指を入れて、汚物を掻き出す。
「顔が赤いのよ。お腹を触ってみて、パンパンでしょ」

汚物を次々に掻き出す。

新聞紙の上に山盛り。

「凄いわね、こんなにお腹の中に」

赤い顔が普通になっていく。

新聞紙の上に汚物が山盛りになる。

「お腹が普通になって来たわ」

ボクとT女史は眼を合わせて笑う。

その時、おばあちゃんが眼を開けた。
そして、
「キャキャ」
と笑った。

T女史が、
「ねぇ、脳は分からないけど、体が喜んでくれてるのよ」

ボクは嬉しくなる。

山盛りの汚物を新聞紙にくるんで、宝物のように握った。

神が降りて来たんかな?

ボクは新聞紙を頭の上に挙げた。





ハロウィーンの天井飾りのこと

2020-10-23 22:19:05 | 日記





1ヶ月掛かって、やっとハロウィーンのデイの天井飾りが完成しました。

おじいちゃん、おばあちゃんたちが頑張ってくれたんやね!

あるおばあちゃんが飾り付けをしている脚立のボクの足を支えてくれて、
小さな声で、
「ありがとね」
と呟いてくれました。

ボクは天井を見上げながら、
愛ってそこらじゅうにあるんやなと思った。


イサムさんのこと

2020-10-21 21:10:48 | 日記

イサムさんはホントは88歳。
すぐに立ち上がってしまう。
「イサムさん、座って!」
声を掛けると、済まなそうに座る。
でもすぐにまた立ち上がってしまう。
イサムさんは手引き歩行しないと転倒してしまう。

10日ほど前、諺クイズをしたら、ことごとく言い当てる。
イサムさんは頭がよかったんやな?

「イサムさん、歩こうか?そして漫才やらんかな?」
イサムさんは、
「そうだな?いいかもしれんな」

ボクとイサムさん、二人でゆっくり歩く。

「イサムさん、コンビ名はイサムandカツでいいかな?」
イサムさんは、
「良いんじゃないか」

歩きながら二人で漫才の練習をする。

デイのおばあちゃん達の席の前に行く。
ボクは、
「こんにちは、漫才コンビの」
イサムさんに手を向ける。
イサムさんは、
「イサム」
ボクは、
「アンド」
イサムさんは、
「コンドー」

ボクは、
「イサムさん、コンドーじゃなくて、カツでしょ?」
イサムさんは、
「そうか、コンドーイサム」

ボクは、
「それってコンドーイサミと違う?」
イサムさんは、
「ハハハ」
と笑う。

ボクは、
「イサムさんは、諺が得意ですよね。では一つ目いきますよ。猫に?」

イサムさんは、
「猫にご飯」

おばあちゃんたち、大爆笑!


黙のこと

2020-10-18 22:31:46 | 日記

ハロウィーンの新しいバージョンのリースです😃

励ましの言葉より、
慰めの言葉が欲しかった。

慰めの言葉より、
黙って頷いて欲しかった。

「ウンウン」
ボクは頷いてしまう。
それで良かったんだと思う。

眼と眼があって、
それだけで十分だって!

神様は降りて来るんやろか?
それとも、見上げる存在なんやろか?

今日は黙っていよう。
雨の中で佇んでいたいから❗️