
人は思い入れに取り殺されるんだという。
始まりと終わりがあり、
終わりからまた始まる何か!
人から非難されて、
それを素直にきけるようになったのは何故なんやろか?
執着がなくなると、落ち着いたボクがいる。
何てこと無い日常に感謝さえしてしまう。
「ねえ?」
と彼女が言う。
「何なんや?」
と答える。
「馬鹿みたい」
彼女は口角を下げて云う。
形に拘っていた。
その形が変形して、海のように全てを洗い流してしまう。
「なんだかな?」
ボクはボクの中の誰かに呟いていた。
毎日木に話し掛けている。
いや、木がボクに話し掛けて来るのかもしれない。
「なんだかな?」
誰かに問いかけている。
誰なんかな?
昔、答を知りたいと、ずっと思っていた。
「答なんて無いんや」
そう思えた時、後ずさった思いの思いを感じてしまう。
「なんだかな?」
が続いていて、闇の中を歩いている。
歩くのが好きだ。
「なんだかな?」
と思いながら歩く。
「ねえ」
と彼女が云う。
またしても「なんだかな?」
が降りて来る。
ボクはどうしたいんだろう?
「なんだかな?」
の神様はいるんやろか?
彼女が云うようにボクは思っていない。
でも、君が云うことが正解なんやと思う。
「なんだかな?」
って、
「なんだかな?」
なんやろな。