Cool Japan Academy&ACE KIDS ACADEMY

主として、学習塾「岡村ゼミナール㈱」・日本語教師養成講座「CJA」に関することについて、気ままに書いています。

「素直さ、真面目さ、感謝の気持ち」 岡村ゼミナールの塾是

2014年12月03日 | お知らせ
  岡村ゼミナール 塾是

    素直さ

    真面目さ

    感謝の気持ち

 私は勉強ができることはさして重要ではないと考えています。
 学校で学ぶことは決して無駄になりませんが、大事なことは他にもあります。
 私の祖母は漢字もろくに書けませんでしたが、私を幸せにしてくれました。
 私の母は数が苦手で簡単な計算もよく間違えますが、私を育て上げてくれました。
 私の父は私に勉強を教えてくれたことはありませんが、生き方を教えてくれました。

 その生き方が、素直さ・真面目さ・感謝の気持ちです。

 歳を経るにつれ、この塾是の重みと深みをますます感じています。
 塾生によく話しています。勉強とは関係ない話かもしれませんが。
 勉強ができるようになる前に、まず人間として基本的な態度を身につけて欲しいと。
 「勉強よりも、大人になったときにできていないと困ることがある」と。

 素直さ。人から言われたことを素直に受け容れる度量を持つこと。
 真面目さ。何事にも真面目さをもって日々、取り組むこと。
 感謝の気持ち。自分の周囲に対する感謝の気持ちを常に持つこと。
 これらは何より子どもたちに身につけて欲しいことです。

 綿町校(姫路駅前校)は何よりこの塾是を大きな柱としています。


 綿町校 授業のポイント

 1.素直さ、人から言われたことを素直に受け容れる度量を持つこと。

 要するに人の話をきちんと聞くこと、と言い換えてもいいかもしれません。
 しかし学校でも塾でも、先生の話をしっかり聞き続けるのは案外難しいことです。
 私自身、学生時代を問われれば寝ていることもあったと認めざるを得ません。

 私が授業中、最も気にしていることは「生徒がこちらを向いて話を聞いているか」です。
 あらぬことを考えて空中を見つめたり、指遊びをしたりする生徒のいかに多いことか。
 これでは馬の耳に念仏なので、必ず生徒一人ひとり、全員と目を合わせながら話をします。
 そこでこちらを向かないような生徒がいれば塾是の話に戻ります。

 「君達はやがて大人になり、どこかで働くようになる。
 そのとき社長やお客さんの話をそのような態度で聞くつもりか。
 今、話を聞く姿勢を身につけていない者が就職して突然できるようになるか。
 君達は勉強しながら、大人になったときに必要な姿勢を身につけていくものだ。
 人の話にしっかり耳を傾けられる大人、それができない大人、どちらになりたいか?」

 すぐできるようにはなりませんが、何度も繰り返します。全員が完全にこちらを向くまで。
 半年もすればクラスの誰もが真剣な眼差しで前を見つめてきます。
 クラスに緊張感が溢れ、ときとして慣れている私でも怯むほどになります。

 生徒が私語をしたりぼーっとしたりする塾があると聞きますが、信じられません。
 それでは成績が上がるはずもありません。先生の話したことは全て無駄になっているのですから。
 他塾から綿町校に移った生徒はよく成績が大幅に上がりますが
 それはカリキュラムが優れているとか教材が良いとかいうよりも、
 こういった授業中の基本的な所作が大きな問題だと思っています。


 2.真面目さ、何事にも真面目さをもって日々、取り組むこと。

 学校でも会社でも、結果を出す人は例外なく真面目です。
 何があっても休まず、手を抜かず、愚直に遂行する。誰もが知る成功の方程式です。
 ところが「言うは易く行うは難し」とはよく言ったもので、これがなかなかできません。

 そこでとにかく全員が宿題を真面目にやってくること。私はこれを至上命題としています。
 宿題の量はたいしたことがありません。短ければ10分、長くても1時間程度の量です。
 しかし最初から宿題をきちんとできる生徒は多くいません。そこでまた塾是の話になります。

 「君達はやがて大人になり、どこかで働くようになる。・・(省略)・・
 意外かもしれないが、大人になっても宿題はある。大人の宿題は例えば注文だ。
 例えば君が宅配ピザを注文したのにいつまで経ってもピザが来ない。
 電話したら店員が、すみません、忘れてましたと笑う。許せるか?
 そのピザ屋にまた注文したいと思うか?何度も繰り返せばその店員はどうなる?」

 これは案外、時間がかかりません。宿題は1ヶ月もあればできるようになります。
 (やって来なければ倍の量の課題を居残りでしてもらうせいかもしれません。)

 宿題を全員がきちんとしてきているか確認するのは実は楽ではありません。
 授業中に確認するのが無理な人数のクラスならノートを集めます。
 それを一人ひとり点検していくと1時間近くかかることもよくあります。
 それでも生徒達が一生懸命やってきた宿題だと思えば確認作業にも熱がこもります。

 宿題をやってくるのは当たり前だと思われるかもしれませんが、
 形だけでなく完全に実行できている塾はそんなに多くないようです。
 他塾から綿町校に移った生徒はよく成績が大幅に上がりますが
 それはカリキュラムが優れているとか教材が良いとかいうよりも、
 こういった授業に対する姿勢が大きな問題だと思っています。


 3.感謝の気持ち、自分の周囲に対する感謝の気持ちを常に持つこと。

 人は一人では何もできません。
 何をするにしても周囲の協力を得ながらになります。
 その事実を認識していれば自ずと感謝の気持ちが溢れるものだと思います。

 実はあまりこの点に関しては指導していません。
 生徒に感謝しなさいとまで説教するのは気が引けるためです。
 ただ、私が大事だと思うのは、勉強も一人ではできないという点です。
 勉強はみんなでするものだと信じています。

 受験学年は塾の授業時間だけでは当然足りないので自習をします。
 中3生はこの夏休み、ほぼ全員が毎日9時間以上勉強していました。
 相当な勉強時間だと思います。さぞしんどかったろうと思います。
 それだけに夏休み後の成績の伸び方は目を見張るものがありました。

 しかしこれはみんなで取り組んだからこその結果だと思います。
 朝早く自習室に来たら、もう誰かがいて勉強を始めている。
 ちょっと疲れて顔を上げたら、みんなまだ黙々と勉強している。
 面倒な気持ちになる日でも、友達と自習の約束をしている。
 そんな環境だからこそ、頑張ることができたのでしょう。

 私は今の頑張っている生徒達が大好きです。
 よく「うるさい」ことを言うので生徒達は私のことを嫌っているかもしれませんが。
 生徒達が前を向いて明るく堂々と勉強をしている、この校舎が私の宝物です。
 おーい、綿町校の生徒達よ、いつも本当にありがとう。

                                   平成26年12月3日 水曜日
                                   岡村ゼミナール(株) 綿町校(姫路駅前校)主席講師・岡村明
コメント
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