素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

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2025-01-01 23:59:59 | その他
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現在は、現行作品の感想のみアップしてます。

映画『仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐 』『王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン』

2023-07-29 13:54:56 | 仮面ライダーギーツ
映画『王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン』
シュゴッダム国のコーカサスカブト城ではいま、戴冠の儀式が始まろうとしていた。そう、ついにギラ・ハスティーがシュゴッダムの王となる日が来たのである!他国の王様たち、ヤンマ、ヒメノ、リタ、カグラギも一堂に会し新国王誕生の瞬間を迎えようとしたその時―1人の女性がギラの前に現れる。

映画『仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』
突如世界が4つに分裂してしまった!? それぞれの世界へ飛ばされてしまう桜井景和、鞍馬祢音、吾妻道長、ツムリ。そして、何故かそれぞれの世界に現れる、どこか様子が違う4人の英寿!?なんと英寿も4人に分裂してしまったのだ!


観てきました!

例によって例のごとく、予告動画も観ずにNO情報で参戦してきたんですが、
いやぁ面白かった。予想以上に面白くてびっくりしました。毎回裏切らないなぁ。

まずはキングオージャーから。
キングオージャーは、申し訳ないんですけど通常放送をあんまり腰を据えて観てなくて
(すみません!でもカロリー高すぎて、真剣についていく余力がなくて・・・)
劇場来る前にちょっと復習しておくべきだったかな?と不安もあったんですけど
全然大丈夫でした。面白かった。すごく面白かった。これからは真面目に見ます。

なにしろまぁ、台詞まわしが独特で格好良いんですよね。もろ好みです。
「我が王!」っていうシーンとかな。そんなんもう、好きしかないよ・・・。

「誰かの犠牲のうえにある平和じゃなく、みんなの、小さな平和を守りたい」
みたいな感じのね(うろ覚え。
それで最後に、ケーキを食べて「美味しい」で終わるラスト、良かったです。

あと、「古来より、クモの糸は地獄につながっているものだからね」
っていうのもクスリと来ました。そういう言葉遊び、好き。

今にして思えば、やや駆け足的な展開ではあったし、アクションも少なめで、
戦隊にしては珍しくストーリーで魅せていく重厚な造りになっていて、
ぶっちゃけこの時点で「これはギーツ負けたな」と思うような仕上がりでしたw
(いや、別に勝負してる訳じゃないけど。

しかしですよ。しかしですよ。
流石は高橋脚本な訳ですよ。

スタート直後からのアクションシーン。
「あぁ、ギーツはアクションメインで魅せる方向なのかな」と思いきや。

本編では完璧超人である英寿に、ありとあらゆるお笑いシーンを演じさせるというw。
それはアレよ、イケメンにお笑いさせたら、そりゃもう卑怯ってヤツよwww。
もう、この時点で100点突破ですよ。こういうギャグ大好きだもんw。

さらにさらにそこからの。「何も持たない英寿」のターン。

最近の本編感想でよく言ってる「英寿は強キャラ過ぎて、逆に見せ場が作れない」っていう問題を
こういう形で逆手にとってくるか!っていうね。
本編では第一話から最強キャラだった英寿は、悪い言い方をすれば
「そりゃ強いから、なんでも好きなように行動できるよね」的な面もあったかと思うんですけど、
劇場版ではそれを全てはぎとって。強さも知恵も運もなくして。

でも。「何もない英寿」でも、「戦う心」「諦めない心」を持っていた。
「強いから戦える」んじゃなく、「戦う心があった」からこそ「強くなれた」
その原点を見せられるエピソードになってたの、もはや唸るしかないよ。天才かよ。

んで。敵と同じく「神の力」をもってして戦うことになるわけですが
(敵の方が、自分の力+ギーツの力、の分だけアドバンテージがある状態。
「仲間ライダーたちの思いを背負って戦うギーツ」に対して
敵は、自分の崇拝者(配信の相方)からも愛想を尽かされてしまう。
その違いが勝敗を分けるっていう見せ方も良かったし。

あと。前半のバッファロケットを、後半のギーツロケットで回収するとこも大好き。

とにかくもう、そういう構成が最の高!なのよ。芸術。
流石は高橋さんだなぁと、目からウロコがボロボロと落ちまくるような完璧なストーリーでした。
すごく面白かったです。高橋脚本やっぱ好きだわ!と再確認しました。

しかし。息子も言ってたけど、入場者特典はIDコアじゃなく
ギーツが終盤で持ってたあのカードが欲しかったよね(苦笑。
後半の入場者特典とかかもしれないけどw。

仮面ライダーギーツ 45話「創世Ⅶ:願いのゆくえ」

2023-07-28 19:54:17 | 仮面ライダーギーツ
「なぜ2人が戦わなければならないんですか」 仮面ライダーダパーンこと墨田奏斗の前にベロバが現れる。世界の不幸を願う奏斗は、いとも容易くベロバの口車に乗せられ悪の道へと堕ちていく。一方景和はツムリを女神とするべく英寿を倒すことを決意。景和の宣戦布告により2人は最後の戦いへ。銃を構える純白の狐と刀を抜く漆黒の狸。化かし化かされ化けてきた英寿と景和の2人が対峙する時。
運命の歯車はもう誰にも止められない・・・。


創世の神と化した英寿がめっちゃ美人過ぎやしませんか!
鎧武の紘汰さんが神になったときは、白い髪になんか違和感あったんですけど
英寿が美人過ぎてスクショしたくなりました。もっとよく見せて!

本編。

「英寿さまは、誰もが幸せになれる世界を目指しています。
 そこにはあなたも含まれているんですよ!
 だから、あなたと戦うことでは解決しないって。
 なのになぜ、あなたたち二人が戦わなければならないんですか?」


なぜ、あなたたち二人が戦わなければならないんですか?
まさにそれ!!!!!

そこなのよ。なんで景和が敵対してんのよっつー話なんですわ。そもそも(苦笑。
なんで戦わなければいけなかったんですかねぇ(苦笑。

しかし。創世の力を得た英寿を相手に景和がかなり善戦してて。
っていうか、かなり良い勝負になってて。
デザイアグランプリは当初から「良いフォロワーがついてると有利」みたいなとこありましたけど、
「フォロワー数(願いを託す人々の数)=力」っていうルールが
目に見えてきた印象がありました。

たぶん、最初からそのルールが明確に存在していたら
序盤のデザイアグランプリも、もうちょっと面白く作れたんじゃないかな?
なんて思ったりw。
(毎年のことですが、ライダーは流動的に作られてるからなぁw)

久しぶりに登場のだぱーん。

「僕にはわかるよ、君の気持ち。
 当たり前の日常が、あるとき、一瞬にして変わる。
 今まで見てきた景色を恨むようになって、全てが変わる。
 この世界の意味も、幸せの価値もね」


なんでいまさらの登場とは思いましたが、
こういうセリフを挟むと、
景和がダパーンと同じところまで堕ちたんだなぁっていうのが。
序盤キャラを使ってそれを印象づけるとか
なかなかに趣きがありますね。

大智。彼は救われないキャラかと思ってたんですけど、
ここへきて、一筋の光が。
ていうか、英寿の「人々の幸せを」には、大智を含め
悪党の皆さんもカウントされてるんでしょうか。懐が広い。

「そいつ自身が一番わかってるはずだ。
 そんなことじゃ幸せにはなれないって」
「言うね。なぜそう思う」
「人の記憶を手に入れるってことは、その人の幸せも知るってことだ。
 当然、その幸せを踏みにじった罪悪感もな」


それは、その罪悪感を「共感できる」ってことなんだろうか。
そもそも、そういう罪悪感を感じないからこそ
他人の記憶を奪って平然としていたのが大智だったわけですが、
後悔してんのかなぁ(苦笑。

仮面ライダーギーツ 44話「創世Ⅵ:ネオン、かがやく」

2023-07-16 09:32:22 | 仮面ライダーギーツ
「お前が与えてくれたんだ…人を愛する心を」 仮面ライダーギャーゴは身を挺して祢音の救出に成功。プレミアムベロバの攻撃で変身を解除した光聖は祢音の前で意識を失う。 暴走するギャングライダーズに業を煮やした道長は、アジトに乗り込み景和と対峙。「ギーツを信じて元の世界に戻すんだ」とバッファに変身、タイクーンブジンソードに立ち向かう!そして祢音は父・光聖から、その想いとともにあるものを受け取る・・・。


最強の俺様主人公ライダーって大好きなんですけど、
最強すぎるのも、物語を作るうえではバランスブレイカーなんだなぁ
などと思った次第。

たとえば。景和を説得するために英寿が行けば
英寿が景和を叩きのめして、なんらかの決着をつけないといけなくなる訳で。
ここぞという場面では英寿が輝くんですけど、
途中経過には使えないのも、なかなかに扱いが難しいなぁと思いました。

いやマジで。
自分でも話を作る真似事をしたりしたときも
「強すぎるキャラ、使いづらいな」って思ったもん。

さてさて本編。

「信者を失った神は無価値な存在となる。
 仲間を減らしてギーツを孤立させれば、あいつの創世の力は弱まる」


あれ?いつのまにそんな設定に?
と思いましたが。

「俺ひとりでかなえられた訳じゃない。
 ナーゴと君の家族の願いが、俺に力を与えてくれたんだ」


ということで。
つまり「創世の力」って、純粋な「力」の存在であって、
誰かの「願い」がないと、それを発動できないっぽい。
英寿自身がその力を使おうとしても、それは発動しない。

ん?してなかったっけ?なんかいろいろ使ってた気もするけど???

とりま。英寿が戦うときに発動する「スクラップ&ビルド」の力は、英寿の固有能力であって
鐘が鳴る系の力(創世の力)は、信者(第三者)が願ってくれないと使えない。
という設定のようです。
まぁ、そうじゃないと、ツムリも自分の能力使って逃げられるじゃん?
って話になりますし。

より強い「願い」を持つものが勝つとか言われてたのは
そういう仕組みだったんだなと。

「願いは決まっているのか」
「あぁ。家族をよみがえらせる。あとはどうでもいい」
「聞いたか、女神」
「桜井景和さま。その願いで、本当にあなたは幸せになれるのですか」
「なれるよ!決まってんだろ!」

「世界平和を望んでいたあなたはどこに!?」
「俺自身の世界が平和じゃなきゃ、意味がないんだよ」


いや。でもそれは大事よ? まず自分の幸せを考えようよ。
まず個々の幸せを大事にしようよ。
自分が幸せじゃないのに周りを救おうとか、そんなん、ひずみが出るんだってば。
世界を救うために俺が犠牲になる!みたいなこと言い出す羽目になるんだってば。

「知恵の樹の在りかを問いただした」

「口を割らないあたり、怪しいところだな」
「沙羅さんを救う方法があったってことか?」
「タイクーンがこんな世界にしなければな。
 助かる脈があったってのに、あの野郎」
「なら、元の世界に戻すまでだ。
 ツムリを救ってな」


とまぁ、景和が迷惑!みたいな話になってまして。
まぁ、敵方の口車に乗せられてこういうことになったんだから
そりゃ景和が悪いんですけど。

でも景和が悪いわけじゃ・・・いや悪いか、悪いんだけども!
ってなってる。なんだろう、そこはかとなく漂う当て馬感が。

ところで。

「ベロバはなんでナーゴを狙ったんだ?」

っていう道長。なんでって、なんで?
ベロバと付き合いの長い道長だったら、「ベロバが不幸を見たがっている」ってことを知ってるはずだし
「今度はナーゴを不幸にさせたいのか」って思うはずでは。

そこで「なんで?」っていう疑問が出るってことは、
それ以外の答えがある?

ともあれ。ナーゴの「当たり判定を自分で自由に決められる」っていうの
最強すぎるんじゃ?って思いました。
どんな攻撃されても、当たり判定をなくせば無敵じゃん。卑怯すぎん?

さてさて。夏映画も始まりますし、新ライダーの告知も来て
いよいよギーツも最終コーナーですね。

仮面ライダーギーツ 43話「創世Ⅴ:その名はギャーゴ!」

2023-07-15 13:13:34 | 仮面ライダーギーツ
景和が「デザイアグランプリの全ての犠牲者が蘇った世界」という理想を叶え、沙羅や父と母も生還した。しかし、人々が謎の集団に襲われるなど街は荒廃する。いったい何が起こったのか?
願った世界と違うと動揺する景和。そして英寿らも不審を抱く中、ベロバは『世紀末ゲーム』の開始を宣言する。そんな中、光聖を付け狙う男が現れると、娘の祢音に狙いを定めて・・・。


祢音回ですね。

いままでの流れを総括すると
・鞍馬の実子であるあかりちゃんは、誘拐事件で殺された
・パパさんは、あかりちゃんの復活は望まなかったけれど(不思議)
  誘拐事件で娘が死んだという事実は消してしまいたかった
・以来、パパさんはひとりであかりちゃんの思い出を胸に抱いて生きてきた。
  →祢音のことは「代理」だという認識
・ママさんは、誘拐事件の記憶は残ってるから、祢音を必要以上に束縛してきた。

パパはともかく、ママは祢音を愛してきたと思うんだけどなぁ。
形が歪んでいただけで。

ともあれ。血はつながっていないとしても
親子として過ごしてきた時間は、家族としての絆を間違いなく育んでいたよ、という
お話でした。キューンは何だったんだ(苦笑。

まとめてみると、パパさんが面倒くさい人だったというか、
あかりちゃんを失った悲しみを、ママさんと共有できればよかったのに
それができない夫婦だったところに、問題の根がありそうなですよね。

祢音も、人から愛を「与えられる」ことばかりを望み、欲していたけれど、
自分のことを知って、愛を「与える」ことを知った。
これで祢音の願いは叶って、まずは祢音編完結、ってとこですかね。
終盤に向けてお話が収束していく・・・ちょっと寂しい。

あと、ベロバが祢音の「最高の不幸」を期待してわくわくしてたんですが、
なんていうか。あの展開でパパさんが来なかったとしても
祢音はふつうにそれを受け入れたと思うよ?ってなりました。
ベロバは祢音を叩きのめし過ぎだよ、もう祢音から不幸は摂取できないっしょ。

一方、メインストーリー。

「俺をだましたのか。俺が願った世界と違うぞ!
 父さんも母さんも姉ちゃんも、みんな犠牲に・・・!」
「確かにかなえたさ。
 だがおまえがよみがえらせた犠牲者の中には
 救いようのない悪党が大勢いた。
 本来ならジャマトの肥料と化していたヤツなのに
 お前がよみがえらせたせいで、お前の家族はみんな・・・バーン」


しかしこの「救いようのない悪党」に力(ドライバー)を与えたのはジットですから
悪意しかないんですけども。酷い。

「かなえる世界を誤ったな。
 俺はこの世界をバッドエンドに導くために
 送り込まれたゲームマスターだからな」


酷いと思ったらそういうカラクリで。

「バッドエンド請負人、ふざけた野郎だ」

ほんまソレ。
しかし、景和の願いばかりがそんな「猿の手」みたいなしっぺ返しくらうの
可哀そうな気がする。まぁ、ツムリを拉致ってるからしっぺ返しもくらうかそりゃ。

なんかこう、主人公補正の当て馬になってる気はするんだよな。
実質、主人公より目立ってるので、美味しいポジションではありますが。

「バッドエンド・・・?」
「そういう需要もあるんだよ。
 コアなオーディエンス向けにな」


コアなオーディエンスっ!貴様らっ!!!
さておき。グランドエンドが実行されてオーディエンスは撤収したってのに
まだエンタメしてるんですか。中継ではなく撮影のみ? 録画でもご満足いただけますか?

「ならギーツを倒してみせろ。
 これ以上ないバッドエンド、
 すべての元凶はギーツだ。
 あいつのせいでツムリは女神になり損ね、俺が出張る羽目になった。
 あいつが生きてる限り、女神の力は使えないぞ」


いや元凶はお前ら運営だろっつー話ですが
景和はすっかりあちらの陣営の人になってて、
道長と入れ替わっちゃったなぁという感じ。

「だから言ったろ。幸せの総量は決まってるって。
 全てが丸く収まるなんて都合のいい話はねぇんだよ。
 自分の家族を救いたきゃ、誰かの幸せを奪うしかない」

「無様だな。
 何かを願うからそんな目にあったんだ」


「幸せの総量」について言及している。
このテーマを、道長編(あるのか?)で回収するのかなぁと思ってる。

大智。
意外としぶとく生き残っている(苦笑。

「ニュースを見る限り、タイクーンの家族もなくなったようだし、
 救うにはもう神頼みするしかなさそうだね。
 ・・・似合わないな。救世主にでもなるつもりだった?」
「その言い方・・・救える余地があったってことか?」
「あの樹は人類の記憶をつかさどる僕の幸せそのもの。
 誰にも触らせない」
「何が人類の記憶だ。死んだらそれまで。
 幸せもへったくれもないだろ」


意味深。
「救うには」とは、景和のこと・・・じゃないよね。世界?
世界を救える余地があったってこと?

大智は、志半ばで倒れたとは言え、途中までは人々の記憶を集めていたので
そこに何らかの手がかりがあったのかしら。
例えばアルキメデルの知識もそこにあったとしたら、けっこうな財産だよね。

個人的には、小悪党な大智くんは割と好きなので
(先週までの顔のペイントは似合ってなかったけど
最後の展開のキーパーソンになって欲しい気もしますが、
なにしろねーちゃんを殺した犯人なので
鍵になるのは大智ではなく「樹」の方かな。