素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダーカブト 第25話

2017-03-31 08:40:00 | 仮面ライダーカブト
渋谷廃墟の最深部で、謎の扉を開け放った3人。その奥には、あらゆる予想を越える事実が待ちかまえていた。それぞれに謎を追う3人。だが、ワームもまた新しい活動をはじめていた。


扉を開けたら真実がわかるかと思いきや、
謎ばかりがふくらむ25話です。

35年前(1971年)から記録が始まる「マスクドライダー計画」
おそらく全ての物語の起点がここです。7年前の渋谷隕石じゃないのかよ。
そもそも、マスクドライダー計画の本拠地にワームを乗せた隕石が落ちるとか
何か意図的なものを感じます。

ところでこの1971年というのは仮面ライダーの放映が始まった年だそうで。
この年代設定というには、仮面ライダー1号に対するオマージュっていうか、
もしかすると1号2号あたりの設定をからめた壮大なストーリー、だったりしたらすごいよな。
いやさすがに難しいと思うけど。

まぁ、35年前のリストに「加賀美新」の名前があったのは、加賀美パパの仕業ですよね?
いずれ生まれてくるであろう自分の息子を、神への供物にした。
ただ、生まれてくるかどうかわからない子供を指定するとかギャンブルだよな。

そうなると、15話の「お前は私の誇りだ」という言葉はなんだか意味深な感じに聞こえてくるし
10話、「一粒の麦、死なば、多くの実を結ぶべし」なんて言葉は
本気で生贄モードじゃないかよ!って話になりますよね。
視聴の合間に休憩とっていろいろ忘れてしまったので、過去エピソードを探しに行くのも一苦労ですよ。

一方。真相探しに深入りしようとする加賀美を本気で止めていた天道ですが、
彼自身も真相を把握しているわけではなかったようで。意外。

銀行強盗を捕まえるのにクロックアップを使う天道。
卑怯。相手は強盗だけど、それはちょっと卑怯くさい。

一般人やシャドウ相手にクロックアップは、なんかもう「なんでもあり」な世界だよな。
だからこそ、シャドウ相手にクロックアップで逃げずに
力の差を見せた加賀美くんは、ちょっと好感持てた。
ていうか、力の差すごいですね。シャドウだって汎用型とはいえマスクドライダーだよね?

久しぶりの風間さん登場です。
風間さんが一緒に戦ってくれるのはありがたいんだけど、
相手が女性ワームだった場合、彼はどう対処するんだろう?
女性の味方に走りそうな気がしないでもない。

仮面ライダーカブト 第24話

2017-03-30 08:40:00 | 仮面ライダーカブト
渋谷隕石のカケラを持つ者が、つぎつぎと狙われている。やはり、すべてのカギは渋谷にある。そう考えた加賀美だったが、田所も天道も強固に異を唱える。しかし思いつめたひよりは一人、渋谷に向かい・・・。


渋谷隕石の最深部でフェンシングを始める加賀美パパ。
その様子に「意味不明な言動で笑いをとるキャラにシフトすんのかな?」と思ったのですが
全然違った。真面目だった。
むしろ、パパはすでにワームかもしれない気配ですね。

「君は、増えすぎたネズミが何をするか知っているかね?
 彼らは自ら川に落ちて、死を遂げるという。
 そのときネズミは希望を胸に抱いて、飛び込むのだろう。
 そこには、地獄しか待っていないというのに。
 『未来は希望に満ちている』
 どうせ地獄に落ちるなら、せめてそんな希望を抱いて・・・欲しいものだ」


こういう話は初めて聞いた。
自殺するネズミって存在するんですか? いやそもそも自殺じゃないのか?
例えるなら、新天地を目指した冒険家が嵐の海に飲まれて命を落としたりとか
宇宙を目指した冒険家がトラブルで生還できなくなるとか
そういう開拓精神みたいなものの原型でしょうか?

そう考えると、 膨大なトライアンドエラーを経て小さな生命が人間にまで進化し、
さらに複雑な社会システムを構築して今にいたるわけですから、
そんなネズミの行動を、とても「愚か」の一言では片付けられないよなぁ、などと思ったり。

「ダメだ、あそこにはけっして近づくな!」「どうしても行くというのなら!・・・俺はお前を倒すしかない」

珍しく声を荒げる天道。
天道は渋谷遺跡の秘密を知ってる・・・んだろうな、万能だから。
そのわりに、ラスト遺跡の扉を開けた天道が驚愕の表情だったのが意外でした。

ダブル変身!

えっと。視聴しばらく休んでいたので記憶を失っていますが、
ダブル変身は初じゃないよね? 加賀美くんとは初?

仮面ライダーカブト 第23話

2017-03-29 08:40:00 | 仮面ライダーカブト
念願かなって、ガタックとなった加賀美。しかし、ひよりがその変身を目撃してしまう。ベルトを見たひよりの脳裏に、ふたたびよみがえる7年前のあの日、渋谷の記憶。そのころ渋谷廃虚では、田所が「AREA X」の前に恐怖に震えていた。


寄り道してアマゾンズ再視聴してました。お久しぶりのカブト更新です。
新章スタート、ですね。

今もなお廃墟化している渋谷エリアの最深部、エリアX。
ワームたちが付けねらう緑色の石(渋谷隕石)の持ち主たち。
最強と言われるガタックの登場。
「マスクドライダー計画は次の段階へと入った。そして、ワームもな」
という、三嶋さんの意味深な言葉。
所持しているベルトについて、詳細を語らない天道。

エリアXを初めて訪れ衝撃を得る田所さんに、
鎧武、貴虎兄さんが紘汰をヘルヘイムの都市遺跡に連れてったシーンを思い出しました。

さてこれからどうなるのか楽しみですが、
何にしろ、天道のかっこよさは人類の宝である。

仮面ライダーカブト 第22話

2017-03-13 16:00:00 | 仮面ライダーカブト
ガタックゼクターによって重傷を負った加賀美。一方 ZECTは、ワームに乗っ取られた廃工場に対して殲滅作戦を展開する。修羅場と化した工場に、単身、生身で乗り込む加賀美。限りなくワームの可能性が高い少年のために。はたしてガタックは誰の手に?


たいてい2話で1セットになってる仮面ライダーシリーズですが、
ガタック編の後編である今話は米村さん脚本だった。意外。
そしてこれが、展開の要となる良回だったんですよ、すごく良かった。

前回、ガタックゼクターの資格者となるべく無謀な挑戦をし、
ズタボロになった加賀美くんですが。

「俺、思いっきりぶつかれば何でも克服できるって思い込んでて。
 バカですよね、いまどき。こういうのが一番格好悪いですよ。
 こんな俺が、資格者になんてなれるわけないのに」


なに言ってるんだよ!むちゃくちゃ格好いいよ!
そんな加賀美くんですが、マコトくんを助けるために、再び廃工場へ戻ってきます。
重傷なのに、華麗なバイクアクション!

ところが、上の命令とか上司の体面とかいろいろなものを投げ打って駆けつけたというのに
信じていた人に裏切られ、攻撃され、力尽き倒れる加賀美くん。
そんな加賀美くんに、ベルトを渡す謎の人物。三嶋さんですかね?

そして、ワームに対する怒りが頂点に達したとき、
ガタックゼクターがそれに応え、ついに加賀美くんの手に。

ガタック、意外と重火器系でした。ゾルダの系統です。
その猛攻に勝算なしと見るや、「お兄ちゃん助けて!」とマコトくんの姿を借りて助けを請うワーム。
「どけ、俺が止めを刺す」というカブトを「やめろ、天道」と止めるガタック。

おそらく自分の手で、責任もって片をつけるつもりなんだろうなぁと。
つか、騙されて裏切られたわけですからね。「絶対に許さない」わけですから。
むしろ怒りにまかせて、自分の手でぶちのめす!っていうのもあるかもなぁ。
・・・なんて思ってたら。

「どうしても君に、これを見せてあげたかった」

マコトくんが見たがっていたムーンボウ、月にかかる虹を見せてあげる加賀美くん。
それを見たいと言っていた少年も、少年本人ではなくワームの擬態した姿だったんですが、
おそらく最後までそれを夢見ていた少年の記憶を、ワームも引き継いでいるわけで。

もう本当にこの設定。憎むべきはワームなんですけど、
失われた人の記憶も想いも共有しているワームを、単なる害虫とは断定しきれなくて。

しかし、やっぱり害虫ベースなので、加賀美くんを攻撃して返り討ちにあうんですけど、
それでも最後の最後に、加賀美くんをかばって消滅するという。なんともやるせない展開。

「甘いな。相変わらず」
「俺は、俺にしかなれない。でも、これが俺なんだ」


それでいいと思う。
俺になれるのも、俺しかいないんだ。
思うに、仮面ライダーシリーズというのは、いずれも第1話で主人公が変身するんですが
加賀美くんを主体に考えると、カブトというのは、一人の青年が仮面ライダーになるまでを
前半部分かけてじっくり描いた作品なのではないでしょうか。
そういった意味では、響鬼の系譜を受け継いでる作品なのかも。

必殺技がカブトと同じライダーキックだったり、カラーリングがカブトと逆だったりして、
サブライダーというよりメインライダーが二人という雰囲気があります。

仮面ライダーカブト 第21話

2017-03-12 11:00:00 | 仮面ライダーカブト
ZECTの計画の枢要となる最強のライダー。その名はガタック。ガタックゼクターの資格者を探す実験は、だが、犠牲者の山を築くばかりだった。一方、とある工場に潜入した加賀美。すでにワームの巣と化していた工場の奥で、彼はひとりの少年と出会う。


そういや劇中のイラストは唐橋充さんなんですよね。
ちょっと前に女優の水野美紀と結婚して話題になってた。

555の海東さん役の方ということで、
うろ覚え印象では、こんな絵を描くイメージではなかったような記憶が。
ところでゴーバスターズの1話見て「これ!これ唐橋さんの絵!」ってなりました。

さて本編。今回も井上御大脚本。
井上先生の回が続くなぁ、もうこのまま井上カブトになってしまえばいいのに。
以下箇条書き。

「アブラハムを知っているかね。彼は、神への信仰心を示すために、
  我が子の命をも、捧げようとした」

 と、あたかも自分が殉教者であるかのようなことを言う加賀美パパ。
 それは、子供の命の価値を重んじてる人だからこそ意味があるのですよ?

・しかし、おばあちゃん語録の天道、じいや語録の神代剣と並んで
 名言好きなおじさんキャラですよね。名言の宝箱や。

・何気に料理の傾向が似ている天道とじいや。なんで?
 これって何かの伏線だっけ? 単なる偶然かな。

・そして、そんな二人を凌駕するひよりちゃんの腕前。

「加賀美! そろそろバイトの時間だろ」
 「そんなことしてる場合じゃないでしょ!」
 「行け! そしてもう、戻ってくるな」

 という、遠回しな田所さんの気遣い。田所さんはぶっきらぼうな優しさキャラになってるな。

・三嶋さんと加賀美くんの初遭遇。
 「あんた誰・・・ですか?」と、上司の上司に対して「あんた」呼ばわりしてしまう無知の怖さ。
 かろうじて語尾を丁寧にしてるところが、空気読んだ感あり。

・弓削さんは、龍騎のときに「めちゃくちゃ背が高い!」と感動してて、
 13話のスクショをいま見直したら真司くんと頭一つ違うんだけど、
 加賀美くんと並ぶとそうでもない? 加賀美くんも背が高いのか。

「このせっかちな加賀美に擬態したワームなら、必ずオリジナルを消しにくると思っていた」
 いや、そもそも初期の設定ではワームってそういうものだったんですけどね。
 なんか設定が変わってるっていうか、ワームが進化してるっていうか。

・久々に影山ザビーが活躍。
 しかし、助けを求める加賀美くんをあっさり断っちゃうとか
 やると思ったけど、だから君はパッとしないんだよな〜などと偉そうに思ったりなど。

・影山ザビーはパッとしないけど、ザビーのガワはいいデザインですよね。
 夜の闇に映える。かっけぇ。