素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダーエグゼイド 最終話「終わりなきGAME」

2017-08-27 23:55:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
ポッピーやパラドの犠牲によりパンデミックを阻止することができ、ゲムデウスは攻略された。しかし、パラドが消滅したことにより永夢は変身能力を失ってしまう。勝ち誇る正宗はクロノスに変身。戦いを挑むブレイブらの動きをポーズで止めてしまう。クロノスが一太刀を浴びせようとしたその時、永夢がクロノスのドライバーを破壊。なんとエグゼイドに変身!ーライダーたちの最後の反撃が始まった!


本編終了後、劇場版のCMにあわせて
「この作品は、本編終了後の話ですよ」というお知らせが流れてきました。

うん。知ってた。

知ってたっつーか、劇場版が
「パラレルワールドでも夢オチでもない、本編と地続きの世界」と断言されていて、
そこでは永夢が医者として働いてるんだから、必然的に「未来の世界」でしかあり得んわけで。

東映公式さんによると
「主にポッピーピポパポとパラドの結末に関して、先が読めてしまうことで
 視聴者の楽しみを奪ってしまわないよう配慮した」とのことですが、
うーん・・・だったらさ。失礼は承知ですが、むしろ劇場版の時間設定を隠すと同時に
「パラレルではない」という事実もぼかしておくべきだったのでは?

貴利矢が白衣を着てる、
黎斗が軟禁されている、
大我が闇医者ではなく、クリニックの看板を掲げて治療を行っている、
ニコちゃんがそこで働いている、
永夢は研修医ではなく、正式な医者として働いている、

現実(現時点での)とは違う設定に、「あぁこれはパラレルなんだな」と推測した視聴者が
本編を進めるうちに「ここまでは本編の設定なんだ」「これもそうなのか」と
話が進むにつれ歯車がカチカチと噛み合い、最後に「全部つながった!」ってなるのが、
もっとも驚かせる見せ方だったんじゃないのかなぁ? ねぇ公式さん!?

まぁさておき。劇場版の「トゥルーエンディング」とは、
まさにそのとおり、エンディングの向こうの、1年後のエンディングだったという、
何の捻りもなく、ただただ、清々しいまでにまっすぐな物語だった。
もう、ね。我々はどんだけ裏を読んで恐れおののいていたのかと。

劇場版の感想文で「マキナ」についてあれこれグダグダ書いてたことを思い出して
「ひゃー!」ってなってる。まぁそれがこのブログの通常営業ですけども。

いやぶっちゃけ、本編エンディングは主人公死亡ルートで、
でもそれやっちゃうと、後のコラボ作品で使うのに支障が出てきちゃうから、
本編では死にますけど、トゥルーエンディングでは死んでないからコラボ可能ですよ!っていう
大人の事情なヤツだと思ってました。

「本編と劇場版は地続きですよ」と公式が明言していても、信用してなかった。
おまえよくその口で「公式はそんな明言すべきじゃなかった」とか言えたよな?という話である。ね。

まぁともあれ。
劇場版では元気なポッピーやパラドを見ていながら、前回の放映で完全に消滅したと思ってたし、
今日も子供と一緒にガンバライジングやったら相手側に仮面ライダーパラドクスがいて、
こちらの必殺技が炸裂してパラド大爆発するたび「パラド!パラドーーー!」って叫ぶという
たいへんお通夜なテンションになったりしてました。消えてなくて良かった。

というわけで本編。
カンペキでした。

前回のレベル1の戦闘に引き続き、今回はレベル2の戦闘。貴利矢さんはバイク姿ですよ!
んで、戦闘終えたところで尺がかなり余っていたのでドキドキしたんですが
そのすべてをドラマパートに割いてくれるとか、本当にもう、神でした。

そして、ゲーム病患者に対する会見。すごかった。

彼らを「死者」ではなく「見えない状態になっている」と定義することは、
むしろ残された関係者にとってはどっちつかずの辛い状態ではないかと思ったんですが、
それでも。いまここに残されているデータを提示し、
希望あるかぎり諦めないで欲しい、医学の進歩を信じ、自分達を信じて欲しいと、
公の場で宣言する、その姿が、本当にヒーローだった。

消えていった人たちの名前を、ひとりひとり、暗唱していく永夢。
被害者を単なる数字ではなく、一人の人間として扱うという姿勢は、
「あてにならない夢なんか見せるな」と言う気持ちを吹き飛ばすほどの
真摯な気持ちに溢れていたし。

今はバグスターとして生きている貴利矢、黎斗を「被害者の一人」として
「救うべき『人間』」として認めたこと。
檀正宗をも「救うべき」リスト、「いつか笑顔にしてみせる」うちの一人に挙げるという
その判断が、すごかった。

正宗に対し、断罪は衛生省に委ねると告げたように、
裁くのはドクターの仕事ではないと。
ドクターはただ、目の前の患者を救うだけだ。
それがどんな人間かは問わない。ドクターにとって、患者はすべて等しき存在であると。

それは、当然のことなのかもしれないけど、めちゃくちゃすごいことですよ。
罪は必ず償ってもらう、それはかつて黎斗にも告げた言葉でありますが、
それは治療が済んでからの話だと。今は黎斗も正宗も治すべきひとりの患者だと。
いやー、なんかもうすごいなと。すごいや永夢。

というわけで。
丁寧にえがかれたドラマパート。そして1年後の「真のエンディング」
ついでに、「キミがなぜ仮面ライダーに変身できたのか!?」という名台詞も見せつつ
次回作ビルドへとバトンタッチ。

もう本当に、カンペキでした。こんなカンペキな作品は私の人生の中でも、
一期一会レベルの、運命の出会いだったと断言できます。最高でした!!!

・・・さて本来ならば引き続き「視聴後感想文」で総括する流れなんですが、
書きません。だって、私の中ではエグゼイドはまだ終わってないから!
来週は飯島さんの写真集発売、9月はゴライダーのブルーレイ、
10月はファイナルツアー(意外と良い席を引き当てたぜ!)、さらにVシネ三部作と
まだまだ私の中のエグゼイドはしばらく続きますよ。ふっふっふ。

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仮面ライダーエグゼイド 第44話「最期のsmile」

2017-08-22 22:00:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
エグゼイドらに倒されたゲムデウスクロノスが、超ゲムデウスへと進化した!そして全てのゲーム病患者がバグスターウイルスへと変貌するパンデミックが発生!バグスターウイルスを倒せば、変貌した人々の命も失われる。エグゼイド、ブレイブ、スナイプは襲いかかるバグスターウイルスに手も足も出せない。その時、人類を救うためにポッピーがとった行動とは・・・。


夕食後はこどもたちのリクエスト番組を視聴する日課なのですが、
ここんとこリクエストされるのはジードばかり。まぁ新番組だしね。

それが今日、久々に4歳次男から「エグゼイドが見たい」と言われビックリ。
どの話が見たいの?と尋ねたら「レベル1がたくさん出てくるやつ」とのこと。
4歳児はエグゼイドの当初から「レベル1が大好き!」と言っていたんですが、
1年経っても、その気持ちは忘れていなかったんだなぁと。

子供の大好きなレベル1の活躍をたくさん見せてくれて、
本当にありがとうございます。

さてさて本編感想。時系列。

・仲良くしていた男の子がバグスター化しているのを見て、恐怖するニコちゃん。
 なんか、この恐怖、絶望、無力感が、すごくよく伝わってきました。
 もう本当に、ニコちゃんは必要なキャラだなと、つくづく。あの視点を見せられるのは彼女ならでは。 

・ゲンム
 久々のレベル0。なんかこの姿を見て咄嗟に「敵役!?」とか思ってしまった自分の習性(苦笑)

 「バグスターはすべて削除する」

 と言いながら普通にバグスターを戦ってました。それ、倒したら消滅しちゃう一般人!
 ・・・まぁ、消滅したところで「復活させればいいだろ?」とか、神の笑顔で言いそうである。

・そこに現れるビルドさん。
 「エグゼイドの2Pカラーなので間違いました」的な展開は、
 エグゼイドがゴーストに客演したときと同じからくり。
 あれ、アラン様の似顔絵が神がかり的に上手なのに、鉛筆画だったので勘違いされるという、
 見ていて「あ!あ!白黒だから!」って叫んでしまいましたが、ナイス見せ方でしたよね。

 そして、劇場場のビルドさんを視聴済みなので「え!ちょ!だってお前!」みたいに叫んでしまった(笑)

・ムテキゲーマーなのに物陰に隠れて様子をうかがうエグゼイド可愛い。

・屋上のポッピーと永夢。

「そんなこと、言わないでください。
 ポッピーは人の命を救うためにずっと!協力してくれた仲間じゃないか。
 消滅しなきゃならない運命だなんて、そんなの、僕は認めたくない」
「永夢とパラドはゲムデウスの攻略をお願い。私は患者を守るから」
「何か他に方法がきっと・・・」
「患者の人たちを救いたいの! ・・・みんなの笑顔を、取り戻したいから」


 二人のセリフがね。「私がやらなくちゃいけないの」「そんなの間違ってるよ」っていう、一般論じゃなく。
 「『僕は』認めたくない」『私は』救いたい」と、
 お互い、自分の正直な気持ちをまっすぐぶつけてるのが、すごくいいなって思ったし、
 結局、ポッピーの想いの強さに、永夢が自分の気持ちよりも、
 ポッピーの想いを通すことを優先したっていうのが良かったです。

 とは言え。ポッピーとは第1話からの長い長いつきあいだったし、
 視聴者としても、ここでお別れなんて認めたくなかったし、
 これで消えてしまうなんてなんか信じられなかった。

 エグゼイドは本当にもう、視聴者も当事者になってしまう感覚ある。

・ポッピーの消えていくシーン。みんなに一言ずつ言葉を残していくんですが、
 黎斗には特別、長いメッセージを残し、頬に触れていくのが良かったし、
 「勝手に消えることは認めない」と言いながらも、ポッピーの笑顔を見て
 黎斗自身も笑顔で送り出せたのが、もうね、本当にね。 

 黎斗は本当にもう、いまさら言うまでもなくアレなキャラなんですが、
 ポッピーは最初から最後まで黎斗の味方だったし、
 かつては母親だったし、いまは自分の作り出したゲームキャラだし、
 それでいながら自分を諌めたり、ときには体を張って自分を守ってくれたり。

 どんな存在とは一言ではいえないほど、絆でつながったキャラだったんだよな。

・屋上の永夢。 

「ポッピーは、人の命を守る仲間だったんだ。
 プレイヤーとゲームを楽しみたい、純粋なゲームキャラだった。
 バグスターはプレイヤーを楽しませてくれる、僕たちに笑顔をくれる存在でもあるじゃないか」


 そうなんだよね。思い起こせば、まぁのど元過ぎればなんとやらみたいな感もありますが、
 バグスター達はどれもみんな楽しいキャラ、好きなキャラばっかりだった。
 世界がこんなことになってしまったのは、バグスターの責任じゃない。
 全ては彼らを唆し、利用した檀親子のせいじゃないかよ!!(身もふたもない結論)

 つまり、真の悪は「人外の存在」ではなく「人間の悪意」なのですよ。
 考えてみたらそれこそが「仮面ライダー」のテーマではなかったか。
 人知を超えた能力をどのように使うかが問題なのであって、
 「人知を超えた能力」そのものに善悪はないのだと。

・正宗。

「幻夢コーポレーションを世界一のゲーム会社にする。
 そんな絵空事のような、幻にも等しい夢を実現するために、私は人生のすべてを捧げた。
 幻夢コーポレーションは私の命を削って築き上げた、私のすべてだ!
 実現してみせる、私の夢を!!」


 あ。やっぱり最終目的地はそこだったんだ、っていう。
 じゃあ、パンデミックとか違うじゃん。バグスター化した人間はゲームしないんじゃね?っていう。

 そもそも、ゲンムコーポレーションを世界一のゲーム会社にするために
 自分がゲムデウス化するとか、意味わかんねーよ主旨見失ってね?っていう話なんですが。
 「世界一のゲーム会社にするための最高のゲーム(仮面ライダークロニクル)を守る」
 ってことか。うーん。プレイヤーの命を管理することすら、目的ではなく手段なのか。

 なんだろうなぁ。どこかで間違ってるんだよね。
 「世界一のゲーム会社」って何だよ。
 世界で一番売れてるゲームを作ること?
 世界で一番大きな社屋で、大勢の社員と一緒にゲームを作ること?

 そういや「世界で一番」のワードは、小姫ちゃんのセリフにも通じるものがありますね。
 もしもだけど。「世界で一番のゲーム会社になって」と言ったのが檀桜子さんだったとしたら?
 ポッピーが黎斗に残した言葉、「プレイヤーを笑顔にする、楽しいゲームを作って」が
 本来は、桜子さんが正宗に送った言葉だったとしたら?

 なーんて思ったらちょっとテンションあがった。
 まぁなんだ、あの親子に関してはそういう人情ネタに無縁なとこあるけども。

・屋上の永夢とパラド

「ポッピーは人間を救うために最後まで戦い抜いたんだ。
 俺はお前、お前は俺、何が言いたいか、お前にはわかるよな?」
「・・・あぁ、ポッピーの犠牲は無駄にしない、ライダークロニクルを終わらせる」


 このとき、パラドもすでに覚悟を決めていたと思うし、
 つながった二人の心から、永夢もそれを理解してたのか、と思うんですが、
 そうでもなかったのかな。

・レベル1への変身! 予告見て楽しみにしてました!
 まずはいきなり敵に背中を向けて逃亡。その姿に「おおおおおお!1話の再現!」とテンションだだ上がり!

・ゲンムレベル1のゾンビのごとき動きが良い。可愛い。

・このレベル1の戦闘シーンのアフレコは、ほぼアドリブという解釈でよろしいか?
 「バンバン!」って言いながら撃つ大我が妙にファンシー。

・ゲムデウスに挑むパラド。
 二色のカラーリングはウィルスの二つの性格(青:良性、赤:悪性)を示していることが
 公式にも明示されてる、みたいなツイートを読んだんですが、マジですかい?
 ともあれ、そのツイートの主いわく「今回は青面(良性)を見せるカメラワークだった印象」
 とあって、なるほどなぁと思いました。

「バグスターどうし、仲良く死滅しようぜ、ゲムデウス」

 その表情は、敵に対するものというより、
 仲間と一緒に帰ろうというような雰囲気がありました。

 パラドは「短い間だったけど」と本人が言うように、
 16年も一緒にいたのに、顔をあわせたのはこの1年程度。
 一緒に遊べたのは本当にほんのわずかな時間だけで、
 なのに、あんなに満足したような笑顔で去っていく姿に
 もっと、もっと一緒に何かできたはずなのに!と、もどかしい気持ちになります。

本当にもう、随所で感情移入しまくり。

・ラスト。予告。第一話からおなじみの3人+1台のシルエット
 一話冒頭で見たあの光景を、最終回でまた見られるとか、本当に感無量ですね!

 ところで、劇場版への流れも含めて「時間の巻き戻し・繰り返しがあるのでは?」
 という話題がちらほら。
 うーん、個人的には、ここまでの流れがもう、文句のつけどころもないほど最高なので
 時間を巻き戻したりとかはしないで欲しいなぁ。

その他。
ポッピーとパラドの選択。
以前に、医療関係者の方のツイートで「ウィルスを治療に役立てる」みたいな話を見かけまして、
何の知識もありませんがググってみました。たぶんこれのことですね。

バーク先生とウィルスベクター(日本学術会議サイト)

ただ実際のところは、ウィルスが想定外の反応を見せ、副作用を引き起こしたケースもあるとかで
実用化はまだまだ難しいようですが。
つまり、運び手たるウィルスがコントロール可能な「バグスターウィルス」だというのは
この治療法に関しては大きな利点であるというわけですね。

あと。ビルドさん。
普通に考えれば、乱戦してるところに現れてなんとなく協力するという
ぬる~い参加方法でも十分だと思うわけです。顔見せだけのサービスタイムですから。

しかし。なぜかこちらの納得できる理由も明示しないまま
「きみの成分をもらいにきたよ?」と、突然襲い掛かってくるビルドさん。
明らかにヒーローらしくない言動。

うーん、とりあえずこれってエグゼイドの高橋さんが脚本書いてるんでしょうけど、
ビルドの脚本家さんと相談したうえでの展開ですよね?
ビルドの人が、これでいいです、こうしてくださいってGoサインだした、という認識で良いんですよね?

そう考えると、ビルドの脚本もこれまた一筋縄じゃいかないぞ?っていうか、
何かしら企んでる気配がありますよね?期待大。

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仮面ライダーエグゼイド 第43話「白衣のlicense」

2017-08-17 08:30:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
クロノスがゲムデウスを取り込んだことで人々のゲーム病が再発。正宗はゲムデウスクロノスに変身。エグゼイド、ブレイブ、スナイプを圧倒すると、真のラスボスに挑戦する資格があるのはニコのみと告げ、彼女をゲームエリアへと連れ去ってしまう。


寝ころんだ姿勢からむくりと起き上がるゲムデウスクロノスの腹筋。

このロケ地、先日のバラエティー番組(仮面ライダー特集)の
「撮影の舞台裏を紹介!」っていうコーナーで見た場所ですね。
永夢が「お前が医療を語るな!」って叫んでたヤツ。次回かな。

東映さんの公式サイト情報によると、
雨に降られつつも、シーンのつながりを保つために地面が濡れないよう守ったとか
そういう撮影の裏話、大好きです!
上述の番組では、コンクリート面が高温になっていて横たわる役者さんが火傷しそうだったとか言ってたし
熱かったり雨に降られたり、本当にいろいろな工夫のうえで作り上げてる作品なんだなぁ。

本編。

「そうか・・・あいつだからこそ行けたんだ。
 無免許医は五年前からずっと、バグスターウィルスの苦しみに耐え続けてきたんだ。
 自分たちが味わってきた苦しみを、俺たちに味あわせないために、
 一人で戦い続ける運命を、背負い続けてきた。初めて仮面ライダーになった男として・・・」

「自分の命を削ってでも、あいつは一人で戦い続けてきた。
 しかしあいつは気づいたんだ。失いたくないものを守るため、命を懸けて戦う運命に」
「だからって、全部ひとりで抱え込むことないじゃないですか!
 それでいいわけないじゃないですか!」
「あぁ、どこまでもバカな男だ」


え! いまそこ!?
今まで大我の意図に気づいてなかったの!?
大我と和解ししてたのに、そこは理解できてなかったの!?

とかビックリしましたが、そこは視聴者視点だからこそわかることなのか。

ところで初期の大我は「10個のガシャットを全て揃える」ことにご執心だったわけですが、
もしかして、全てのガシャットを集め抗体を作り、クロノスになることが目的だったの!?
とか、ちょっと愕然としました。・・・が、まぁそれはないのかな?

推測&妄想で話をしますが、
黎斗の作ったオリジナルの「仮面ライダークロニクル」は、仮面ライダーが主人公だったんですよ。
おそらく初期登録時点で
・アクション(マイティアクションX)
・剣と魔法(タドルクエスト)
・シューティング(バンバンシューティング)
から属性を選んでキャラメイキングしていく感じの。

んで、バグスターを倒してガシャットを集め、それでレベルアップしつつ
様々な機能を使いながら10種すべてのバグスターを倒しゲムデウスに挑戦。
ただしゲムデウスを倒すためには、10種のバグスターウィルスの抗体を得て、
クロノスに変身しなくてはならない、みたいな。

だから。序盤ですでに大我が「仮面ライダークロニクル」のゲームシナリオを把握していて
最速プレイで被害を最小に食い止めるために、あらかじめ10種のガシャットを集め
ゲーム開始以前からクロノスへの変身条件を満たそうとした、という可能性も、あり得る?

ただ、その場合は序盤から仮面ライダークロニクルの存在や、その内容を熟知してる必要があるわけで
檀黎斗が敵側であることも把握していたと思われるわけで。
どうかな、そこまで掴んでいたとは考えにくいわけですが、
それを想定したうえでの「すべてのガシャットは俺がいただく」であり
それが、いまここでクロノスに変身したことにつながるんだったら、すげぇな!って思った次第。

ちなみに。その黎斗の仮面ライダークロニクルを改良(改悪?)して、
プレイヤーをすべて能力値の低い「ライドプレイヤー」に。(いや能力値を詳しく把握してないけど)
レベルアップアイテムであるガシャットを、ガシャットロフィーという単なるアイテムに。
バグスターを13体に増やして難易度鬼に仕上げちゃったのが、現行の仮面ライダークロニクルだと思ってる。

しかし、テストプレイヤーである永夢たちには「適合手術」を受けさせてましたが、
市販化された場合には、いちいち手術を受けさせるわけにもいかないだろうし、
そう考えると、黎斗の仮面ライダークロニクルも「プレイヤーがゲーム病になること」が前提であり、
「頑張って抗体作れよ~」的なスタンスだったと思うと、やっぱり鬼ゲーだった感は否めない。

大我。

「そうはいくかよ、前に言っただろ、お前は俺の患者だって。
 俺はお前の命を守る。たとえ免許がなくたって、俺はドクターでありたいんだ!」


えっと、いま43話?ですね。
43話まで来て、ようやく「大我の本音が聞けた!」っていう感動。

「お医者さんごっこは病院でやってろ」8話)という謎名言を残した彼の本音は
やっぱりそこだったんだ!やっぱりそうですよね!!っていうね。
いや、免許をはく奪されながらも、廃病院に住み着いて闇医者やってる時点で
「ですよね!」感が半端なかったですけども。

なんていうか、そういうある意味わかりやすすぎる大我の態度が、
視聴者にはすごくわかりやすくて良かったんですけども。
でも、いまごろ飛彩に「そうか、あいつは・・・」とか言わせるんだったら
もっとこう、「いや本当に悪いヤツなんじゃ!?」っていうくらい極悪でも良かったのでは?

・・・などと思ったりもしたんですが、
初期の大我は患者の命を平気で盾にしたり、永夢を後ろから撃ったりとかいう
わりと極悪キャラだったんですよね。かなりのね。
なのに、スナイプエピソード0の煽り文句「花家大我という男の見方が180度変わる」に対しても
「いや多分思った通りのキャラだと思う」って感じちゃうあたり
キャラクター描写って難しいもんですね。

ともあれ。
東映公式さんいわく、この回は敢えて大我には白衣を着せない演出をとったそうで、
永夢から受け取った白衣をまとう大我が、そりゃもうめちゃくちゃ、
「白衣ってこんなに格好良かったのかよ!!」ってうっとりするほど格好良かったです。
んで。

「お前の犠牲など、ノーサンキューだ」
「不養生は良くありませんよ、ドクターは多くの患者の命を預かる身なんですから。
 忘れちゃいけないんです。患者の命を救うためにも、
 僕たちドクターこそ、生き抜く責任があることを!」


医者、すげぇな!って。
いやドクターだけがすごいわけじゃないんですけども。すげぇな!って。
でな、「生きぬく責任」ですよ。自分が生きることが、大事なんですよ。もう本当にそれ。
「大事なものを守るために、自分ひとりが犠牲になればいい」なんて、ダメなんですよ。
もう、クウガ見てた頃から言ってるけど(っても私の場合は一年前ですけどね)本当に、それ。

あと。話はそれるけどドライブの再放送見てたら泊さんが死んで生き返る展開があって。
初見時は「簡単に生き返るな、っつーか、簡単に殺すなそもそもが!」とか思ったんですが、
いま見ると、生き返って地上に降り立つ泊さんを見て、ただ「気持ち悪っ!」って思ったんですね。

なんかね、エグゼイドを見て、飛彩の「ありえない! 人の命が取り戻せるなど、絶対に」って言葉を聞いてから?
死者の復活に、なんか生理的な嫌悪感を持つようになったようです。
いや、考えてみるとアマゾンズのシグマやイユを見た影響かもしれない。そっちか。
ゴーストのタケル殿は良いんですけどね。彼は一年かけて頑張ったから。

とにかく。死ぬ覚悟で何かをやるとか、実際に死んでみせることで犠牲の大きさを表現するとか
そういうのは好かない。そんなことより、地べた這いつくばってでも生き延びて見せる、
泥まみれになって、それこそプライドも何もかなぐり捨てて敵に命乞いしてでも、
それでも死にたくない、生きたいっていう人の方が、格好良いと思う。
なんの話だ、完全に俺の趣味の話ですね。

えっと、今回の感想は話が脱線しがちな気もしますが
いろいろ、熱かったですよね。以下箇条書き。

「あいつの抗体を、リプログラミングするしかない!」
 それ!もっと早く!
 っていうか、リプログラミング。もっと活用できるのでは? しようよ。

・正宗さんには使って欲しくなかった「紅蓮爆龍剣!」

・5年前からバグスターウィルスに身をさらしている大我はともかく、
 永夢には完全な抗体がないのかな?と思ったりしました。
 というわけで「抗体」でググってきましたが「特定の異物を生体から除去する分子」だそうで
 永夢に抗体ができたら、パラドは駆逐されて消滅しちゃうのか。
 あの二人は、「排除」ではなく「共存」の方向に進化しちゃったからなぁ。

・ラスト。永夢と飛彩の必殺技!からの、大我のゼロ距離射撃がめちゃ熱い!
 なぜ「ゼロ距離射撃」はこんなに胸躍るんだろう。戦法としては間違ってると思うのだが。

・変化するラスボス。わかります、わかります。
 ラスボスは第3形態(すごくでかい)まであるのがゲームの常識ですよね!
 ※ただし最後にRPGプレイしたのが10年前な私の常識

・パンデミック! 実家で見てたのに思わず「えらいこっちゃ・・・」と口走ってしまい
 実家の母に「大人がいちばん夢中になってるじゃないw」とバレた。いや接触感染とか怖いよね。

・貴利矢の個体識別が不能になってしまった。アロハで見分けるしかないのか?

・っていうか、バグスターでも罹患するんですね。

東映公式さんの
「結局、人間を苦しめるのは人間―――。
 正宗が苦しみを与え続ける人間たちを救おうとするのは、人間に憧れ続けたバグスター2人です」
という言葉が、胸にズシンときてます。切ない。

んで。最近の仮面ライダーのラスボスは「人間が利用しようとした大いなる力が暴走したもの」みたいな。
なんか天災?みたいな感じだったのに対し、今回は明確に「人の悪意」がラスボスなんですね。
意外とそういうの、仮面ライダーシリーズでは珍しい・・・というか、
平成では初のパターンじゃない?
いままでは、ラスボスが人間でも「いろいろ事情があったんすよ」みたいなストーリーが多かったし、
ここまで個人の欲望が肥大化しちゃったパターンは、逆になかったような。

正宗さんは、人の命を支配することが目的なんですが、
そのために自らがゲムデウスと融合して異形化し、
人々をバグスターウィルスに大量感染させた。
満足そうに高笑いしているけれど、これが本当に正宗の望んだ世界なのかな。
彼の望みは、幻夢コーポレーションのゲームを世界中の人にプレイしてもらうこと、じゃなかったのか。
それは本当に「あくまで通過点」に過ぎなかったのか。

なにはさておき、残り2話。たった2話。
次回ビルド登場ということで、コラボ回を前倒しにして
最終回を全力投球で見せてくれるという姿勢に、否が応にも期待が高まってます。
・・・でもさ、終わって欲しくないから、続きはすっごく見たいけど、見たくなかったりもします(苦笑)

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仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦

2017-08-10 09:30:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
ある時、巨大浮遊要塞が地球に襲来し、総攻撃を開始。世界の大都市が壊滅状態に陥る。エグゼイドとキュウレンジャーは必死に応戦するが、圧倒的な敵戦力を前に歯が立たない。そんな彼らの前に、死んだはずの九条貴利矢と、見たこともないヒーローが姿を現す。そして、かつてない敵に打ち勝つ新たな力を手にするため、ヒーローたちは異空間でレベルアップを繰り返していく。


夏映画の舞台挨拶回のチケットが欲しくて、
優先予約枠を狙って東映特撮ファンクラブに入会するじゃないですか。
ちょうど無料体験キャンペーン中だったし。

そしたら、春映画の動画公開が始まったじゃないですか。
見るしか!ないよね!

というわけで。無料キャンペーンに釣られて入会したのに
しっかりお金を落としてきました。
いやもう、これだけお世話になってるんだから、多少落とさないと申し訳ない。
つーわけでゴライダー見てきました。あ、ゴライダーじゃねぇや、ゴライダーいたけども。
タイトルが特徴なさ過ぎて、まったく覚えられません。



以下、ネタバレ満載でお送りする感想。

公開当時は「詰め込み過ぎ」みたいなご意見も見かけたし、
入手したパンフレットはキャラ紹介ばっかりで
一本の映画にこんだけキャラ出演するとかむしろすげぇ!って感じだったんですが。

見たら、意外とまとまってた。いや普通に成立してたよね。
なにしろ。ゲームをテーマにしてるから、ヒーロー大戦っていう展開が馴染むなじむ!
何の脈絡もなく過去キャラを大量投入できるっていうのは素晴らしいな。

そして「戦隊&ライダー」のコラボ作品だと思ってましたが、メインはエグゼイドでした。
ほぼエグゼイドじゃない? 実質エグゼイドの劇場版だよ。
まぁ脚本が違うので(米村脚本でした)二次創作みたいな感じで見てました。
うん、先に違和感あったとこ挙げとこ。

・ゲーム病でもないのにCRに搬送されちゃうアム。

・アムの話もちゃんと聞けてないのに
 「PTSD、心的外傷があります」とか断言しちゃう永夢。

・あのドクター達は、PTSDって言ったあとに用語の説明なんかしない。

・「貴利矢・・・」とか呼び捨てにしちゃう永夢。

・人間なのにサクッとゲームの世界に連れていかれちゃうアム。

・ゲーム病でもないエイトの謎の病気。

・外科処置が必要とは思えないのに、エイトの担当になっちゃう飛彩。

その他、「飛彩はそんな人じゃない」みたいなとこもボチボチあったし、
何より「私はスーパー戦隊、ジュウオウジャーのアム」と言われてすんなり受け入れちゃうとことか
人間態なのにレントゲン撮ったら耳まで写っちゃうアムとか
「リアルな世界観のエグゼイドが!世界観が!」ってなりました。
(そこにこだわりたかったらヒーロー大戦見るな!っつー話)

なんていうか、「絶対見るべき作品!」というより、
機会があったら、見ても楽しいですよ?っていう感じでした。楽しかったよ?

「ここは絶対見て欲しい」と思った私的ポイント。

その1。貴利矢の変身。
ジャンピング後ろ回し蹴り?みたいなキャラセレクト。
ここだけ何度もリピート再生してる。すげぇまじすげぇ。

変身モーションはみなさんほぼ固定なんですが、貴利矢については
「足でキャラ選択する」というルールに従っているので、
結果、多彩な蹴りがみられるというありがたい仕様になってて、本当にありがとう。
ちなみに貴利矢の出番自体は超短かった。予告の方がセリフ多かった(笑)

その2。アマゾンズの参戦。
なんかね、ネオがね、非常階段の5階くらいのところから
ノーカットで地上までジャンプするんですよ。なにあれ意味がわからん。すごい。

その他。

・ゲストキャラは「ゲーム内のキャラクター」という設定なので
 多少のキャラが違うのも、名台詞を乱発するところも、とくに違和感なかったです。

・でも、空蝉丸の変身ポーズはフルで見たかったよね・・・。

・キャラクターセレクト場面が意外と楽しかった。
 っていうか、ゲストキャラはみんなゲームキャラっぽいんですけど、
 モモタロスだけはホンモノっぽいというか、
 モモが出てくるだけで電王の世界になるの、すごいよな。キャラ強いよな。

・モモが例の俺様モードで仕切りだすんだけど、
 きょとんとする永夢が良太郎に見えてくるから不思議。
 途中でモモが間違えて「おーい、良太郎!」って呼ぶんだけど、わかる。

・モモに絡まれる永夢が!高岩さんと永夢の絡みだ新鮮!ってなる。


・ただ、キャラ選択が濃くね? 面倒くさいキャラばっかりじゃない?
 なんか重いっす、つっこむ人っていうか、まとめる人が欲しい。

・アオニンジャーの変身は、CG加工なしのノーカット撮影でしたね。
 ニンニンジャーの変身は難易度高いので、すごかった。

・ガシャットに「フッ」する永夢!

・エイトに語りかける永夢が、すごくよかった。
 やっぱり永夢には小児科の先生が似合うよなと思いました。

・「ここからは!我々のステージだ!」と叫ぶショッカー首領。
 それはライダーのセリフです!

・ゴライダー。唐突にゴライダー。
 永夢の声を張った「赤ライダー!」「とぉっ!」などの叫び声が、すごく新鮮!
 ヒーローしてる永夢もいいな。(いや普段もヒーローです)

・対ゼビウス戦。キャッスルドランが現れテーマ曲が流れた。感涙。
 っていうか、キバ関連は出演はキャッスルドランだけか。無念。

・初公開、飛彩のマンション!飛彩の寝室!飛彩のリビング!!
 「勝手に俺の部屋に入るな!」だって! 俺の部屋だって!!

・飛彩先生はひとりぐらししてるの?(どうでもいい)

・白飛彩にケリいれまくる黒飛彩がかっけぇ。

・「アマゾンズの共闘が見られるのはこの劇場版だけ!」と言われた例のアレ。
 一緒に戦ってるの、違和感半端ない。それだけでニヤニヤが止まりません。
 ちなみにアルファの声は仁さんであった。ご本人!

・巨大化ロボ戦。仮面ライダーが巨大化して戦う謎の展開。だが素晴らしい。

・病院の、いつもの屋上の真上を通過していくキュウレンロケット達。いいラストでした。

劇場版仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング

2017-08-07 22:00:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
現実の世界を滅ぼし、VR《仮想現実》空間での支配を企む忍者集団が現れる。絶望から解放される“永遠の天国”を創るために。「消えゆく小さな命」「夢の大運動会」「バイオテロ」「幻夢VR」「最強のラスボス」――。永夢たちは、次々と襲いくる衝撃のなか、果たして運命を変えることなどできるのか!? “医療”と“ゲーム”――異色のモチーフの仮面ライダーは、劇場で真のエンディングを迎える。


夏の劇場版の感想・・・というか、
あらすじ覚書です。ネタバレです。完全にネタバレそのものです。
未見注意ではなく、未見の人は絶対に読まないでください。つまらないです。
たいしたことは書いてありません。完全に自分用メモです。



通常は本編再生/一時停止しつつ感想文書いてるんですけど、
劇場版ではそれは無理なので、思い出しつつ書きます。
ちなみに記憶力の悪さには自信あります!

本編を最終回まで追いかけつつ、他の方の感想も参考にしつつ、
随時補完&追記&修正かけてく予定。
ミスがあったら教えていただきたいです。教えてください!

時系列順。

・8年前。南雲影成と星朱美夫妻に娘(まどか)が誕生。
 まどかが生まれてすぐに家族のもとを去り、以降は母ひとり子ひとりで生活してきた。


南雲が家族のもとを去った理由は不明。

・バグスターであるジョニー・マキシマが外資系ゲーム会社マキナビジョンの社長となる。

幻夢コーポレーションが管理してないバグスターが存在してる?

・まどかが小児脳腫瘍になる。症例も少なく、治療も難しい状態。

・小児科研修時代の永夢がまどかと関わる。(第1~12話あたり)
 以降、小児科研修を終えても、まどかの病室へは熱心に足を運んでいた模様。

・マキシマ氏は自らが至高の存在となるためのゲーマードライバーを欲し、
 幻夢コーポレーションの社長、檀正宗に打診をするが、失敗に終わる(41話

・本編最終話(?)

・幻夢コーポレーションの社長として作が就任。


マキナビジョンは再度協力を打診?
しかし作さんが社長とか。明らかに技術畑の人なので、まさかの人事にびっくりですよ。

・幻夢コーポレーションのサーバーがハッキングされ、ベルトとガシャットのデータが盗まれる。

・マキナビジョンにてゲーマードライバーとハリケーンニンジャガシャットが作られる。


しかし、のちに黎斗も指摘していたように、ガシャットを作れる人間は黎斗と作さんの二人だけなんですよ。
データを盗んだからと言って、簡単に作り出せるものではないと思うんだが・・・誰が作ったんだろう。

・劇場版スタート

三浦大地さんのインタビューで、劇場版の舞台が「本編終了一年後」と明言されていたそうで
ここまでが一年。っていうか黎斗は一年経っても基本的にCRに軟禁されてるんですね。終身刑的な?

・南雲がまどかの通う清空小学校の小学生たちにウィルスを散布。(運動会参加要員として)
 さらに聖都大学附属病院へ行き、まどかにVRの中核となる設定を行う。


ここで、まどかを見た南雲が笑みを浮かべてたっていうのが判明して、すごく嬉しかったです。
南雲は自分の正体を気づかれるわけもないと思ってたんだけど、
まどかは、やっぱり自分の父親のことをずーっと思っていたわけで、
そんなときに見知らぬ男性が現れたら「パパかも?」って最初に思いますよね(正解)

・ついで病院内でウィルスを散布。
 飛彩・大我・ニコ・ポッピーを罹患させ、ライダー達を無力化する。


クロニクルの顛末を見守ることになるであろうマキシマ氏の指示で
邪魔ものになるであろうCRメンバーをまず標的にした、っていうのはあると思う。
その場合、なんで永夢を確実にしとめなかった?って話にもなりますけどね。

ニンジャゲーマーは、CGで増殖したシーンを除いて、基本は一画面に三体だったんですが、
シーンを切り替えることで無数に存在してるような見せ方してて、
本当にすげぇなぁと。

・難を逃れた黎斗、貴利矢、永夢。

・貴利矢は事情を調べるために幻夢コーポレーションへ、ついでマキナビジョンへと足を運ぶも、
 南雲にウィルスを撃ち込まれダウン。


「葱」がまさか「忍」の誤字だったとは、まーったく気づかなかった。
言われてみたら、確かに似たような形してる。びっくり。

・一方、黎斗はウィルスに感染した人々がVRの世界へ閉じ込められてると知り、
 その世界へ行くためのシステムを作りだし、永夢がそれを受け取る。

・永夢はVRを起動。そこはまどかが望んでいた小学校の運動会。
 ウィルスに感染した人たちは、現実世界の記憶を失い、運動会での自分の役割を演じており、
 バグスターでありながらウィルスに感染したポッピーと貴利矢だけは現実の出来事を記憶しているものの
 ライダーに変身することも、飛彩たちの記憶を戻すこともできずにいた。


パパになりきっている飛彩。カメラをかまえる姿が
「カメラメーカーさん!ぜひ!彼をCMに!!」って叫びたくなるほど良かったです。ぜひCMに!

大我は「ばーん」を披露。すっごく見慣れてる感があったんですが、
劇場版パンフレットによると「1話以来」とのこと。言われてみれば確かに。
(でも冬の劇場版舞台挨拶でも見たし、見慣れてるのはオフショット的なやつか)

このあたりが、本編でギャグ回を挟めなかった分のフォローだとか何とか。
ありがとうございます!

・この世界で唯一、仮面ライダーに変身できる永夢が、
 あとを追ってきた風魔と対決し、勝利。


仮面ライダーエグゼイドクリエイターゲーマー。
戦い方がすごく格好良かったです。この戦い方はもっとたくさん見たかった。
現実世界の永夢とリンクした見せ方も良かったなぁ。

・VRの世界に出口はないと言う風魔に、だったら出口を作るまでだ!と言う永夢。
 中空に永夢が大きく描いた円は現実世界への出口となり、人々を飲み込んでいったが、
 唯一、主人公であるまどかは現実世界へ戻ることをこばみ、
 永夢の手を握ろうともしないまま、永夢は現実世界へ吸い込まれ出口は閉じてしまう。

・VRの世界から解放された患者たちは意識を取り戻す。

・一方。VRをプレイする永夢を守るため、黎斗はパラド(永夢の影武者)を車に乗せ逃走。
 車を止められ、ニンジャゲーマー達と戦闘になる。

・黎斗たちのもとへ駆けつけるCRドクター達。


ここで、6人同時変身ですよ!
他のメンバーの動きが確認できない状況で、変身ポーズの長さもバラバラな6人が同時に変身するという
難易度高いシーンだそうで、パンフレットでも何度も言及されてました。
もう一度見たいな。テレビCMとかでも流れてたよね。

・そこへマキシマ氏登場。まどかの作った世界を取り込み、ゲムデウスマキナへと変化する。

・ゲムデウスマキナを弱体化させるために、黎斗とパラドがマキナに突撃し消滅。

・マキナは回復のために一時撤退する。


この時点でゲンムは残機0。ガチで消滅したかと悲鳴あげました。

・まどかを救えず、黎斗とパラドを失い、おのれの無力さを責める永夢。

・その頃、まどかの症状が急激に悪化。


マキシマ氏にいいように利用されて、そりゃストレスにもなりますよね。

・飛彩がまどかの緊急手術を執刀。永夢とポッピーが助手に入る。

このとき、大我がニコに「ついててやれ」と言い、「気を付けてね」と返したニコの言葉に大我がうなずく。
この二人のやりとりがね、最高に最高でした!!
大我が何も言わなくても、何をしようとしてるのかニコには通じるのかよ!ってなった。すごい、まじすごい。
んで。その違和感に片眉をあげる貴利矢も良かったよね。

・まどかの手術は順調にすすむも、途中でまどかがゲムデウスウィルスのゲーム病を発症。

・続行は不可能だと悔しがる飛彩に、永夢が黎斗のプロトマイティアクションXガシャットオリジンを取り出し、
 レベル0の力でウィルスを抑制。手術の続行が可能になる。


前から思ってたんですけど、レベル0の力があれば、患者さんの症状を緩和できるんじゃね?っていう。
でもゲムデウスウィルスにかかったニコちゃんは、貴利矢がそばにいても辛そうだったなぁ。

・一方。大我と貴利矢は、マキナが回復する前に攻略しようとマキナビジョンを訪れるが
 南雲に妨害される。そうこうしているうちに、マキナ復活。
 マキナの力を抑え込んでいた黎斗とパラドが吐き出される。


生きてたよ!死んだかと思ったよ!

・フルパワーのマキナの猛攻に、なすすべのない仮面ライダー達。
 そこへ、タドルレガシーが登場。


ここのタドルレガシーの登場シーンがさ。めちゃめちゃ!格好良かったっす!
無力化されるマキナの炎の向こうに誰が現れるのか、すごくドキドキしたし、
まさか飛彩だとは思わなかったし! そしてまさかの回復魔法! そんなの使えたのかよ、素敵!

・同時に現場に到着した永夢が、南雲を説得する。

南雲にしてみたら、治る見込みのないまどかの夢をかなえるために
大勢の人々を犠牲にしてまで、まどかのための世界を用意してあげたわけですが。

一方、まどかにしたら、初めてあったパパ(推定)が自分に何かを期待している、
それに応えたい、応えたら、パパは戻ってきてくれるかもしれない。
パパの期待が何かはわからないまま、それでも永夢の手を振り払って、VRの世界へとどまっている。

ここのすれ違いがたまらんのですよね。互いが互いのためを思って必死なんだけど、
誰も幸せになっていないという。
まぁなんだ。南雲がよくない。話し合え。(それを言ったら台無し)

・永夢の説得を受けた南雲が、Lv.2貴利矢の背中にのって病院へ。
 病室についた南雲がまどかの手を握って語りかけ、まどかが目を覚ます。

・ムテキに変身した永夢が、ゲムデウスマキナを撃破。


良いクライマックスだったよ!

以下、後日談。
後日談をしっかり書いてくれる作品は、もうそれだけで本当に素晴らしい。

・永夢は研修医を終え、小児科のドクターに。
・パラドは永夢の体に同居?して、必要に応じて一緒に戦ったり。
・飛彩はVRを利用した遠隔医療?の普及に力を注ぐ。
・大我はゲーム病専門のクリニックを開設。ニコはそこの看護師に。
・貴利矢はCRの正式なドクターとしてゲーム病の治療に携わるかたわら、
  リプログラミングの論文を作成中。

ゲムデウスを倒してもゲーム病のウィルスは世の中に残っているようだし、
まどかちゃんの病気も、手術が成功したと言ってもすぐに完治するものではなく。

しかしゲーム病の治療方法が確立され、まどかちゃんには両親が付き添い。
終わりじゃない、まだまだ続く物語なんだけど、その未来は輝きに満ちている。
流れるエンディング曲のタイトルは「Life is beautiful」
とても良いエンディングでした。これが、トゥルーエンディング。


さて。ところで「マキナ」は「デウス・エクス・マキナ(Deus ex machina)に由来すると思うんですが。
wikipediaによると「機械仕掛けの神」と訳され、
演劇等において収拾のつかない展開に陥ったとき、とつじょ現れ全てを解決してくれる全能の神だとか、
夢オチなどの超展開とか、そういういわゆる「ご都合主義」的なものを指すそうです。

デウス・エクス・マキナという単語自体は聞いたことあったけど、そんな意味があったのか。

「マキナ」自体はmachine=機械なので、単純にそのままの意味かもしれませんが、
演劇に関わる方にとっては常識中の常識である言葉だろうし、
そういう存在を、終盤に唐突に登場させることの意味合いとは。

劇場版パンフレットでも、脚本の高橋さんが
「大まかなストーリーは当初とほぼ変わっていない」と答えているように、
物語は最初から目指すエンディングへ向かって走り続けている。
その計算された流れは、ここまで見てきたファンの方々ならよぉーーく理解しているし、
いまさらご都合主義を持ち出す隙なんて、1ミリもないように見えるわけで。

しかし言われてみればマキナ。ジョニー・マキシマという人は。
番組の終盤に突如現れ巨大な力で世界を蹂躙する、
出自も進化ルールもまったく不明な、まさに機械仕掛けの神さまであって。
今回の「トゥルーエンディング」は、神様にご登場いただき
半ば強引に着地したポイントではないかと、うがった見方をしてしまったわけで。

いや、これはすごく失礼なことを言ってる気がする。
先に謝っておこう、すみません。
そもそも劇場版のボスキャラなんて、唐突な謎の存在であっても不思議ないんですけどね。

本編はどこへ着地するんだろう。想像もつきません。
ともあれ、劇場版のラストは素晴らしかったです。それはもう太鼓判。