ポッピーやパラドの犠牲によりパンデミックを阻止することができ、ゲムデウスは攻略された。しかし、パラドが消滅したことにより永夢は変身能力を失ってしまう。勝ち誇る正宗はクロノスに変身。戦いを挑むブレイブらの動きをポーズで止めてしまう。クロノスが一太刀を浴びせようとしたその時、永夢がクロノスのドライバーを破壊。なんとエグゼイドに変身!ーライダーたちの最後の反撃が始まった!
本編終了後、劇場版のCMにあわせて
「この作品は、本編終了後の話ですよ」というお知らせが流れてきました。
うん。知ってた。
知ってたっつーか、劇場版が
「パラレルワールドでも夢オチでもない、本編と地続きの世界」と断言されていて、
そこでは永夢が医者として働いてるんだから、必然的に「未来の世界」でしかあり得んわけで。
東映公式さんによると
「主にポッピーピポパポとパラドの結末に関して、先が読めてしまうことで
視聴者の楽しみを奪ってしまわないよう配慮した」とのことですが、
うーん・・・だったらさ。失礼は承知ですが、むしろ劇場版の時間設定を隠すと同時に
「パラレルではない」という事実もぼかしておくべきだったのでは?
貴利矢が白衣を着てる、
黎斗が軟禁されている、
大我が闇医者ではなく、クリニックの看板を掲げて治療を行っている、
ニコちゃんがそこで働いている、
永夢は研修医ではなく、正式な医者として働いている、
現実(現時点での)とは違う設定に、「あぁこれはパラレルなんだな」と推測した視聴者が
本編を進めるうちに「ここまでは本編の設定なんだ」「これもそうなのか」と
話が進むにつれ歯車がカチカチと噛み合い、最後に「全部つながった!」ってなるのが、
もっとも驚かせる見せ方だったんじゃないのかなぁ? ねぇ公式さん!?
まぁさておき。劇場版の「トゥルーエンディング」とは、
まさにそのとおり、エンディングの向こうの、1年後のエンディングだったという、
何の捻りもなく、ただただ、清々しいまでにまっすぐな物語だった。
もう、ね。我々はどんだけ裏を読んで恐れおののいていたのかと。
劇場版の感想文で「マキナ」についてあれこれグダグダ書いてたことを思い出して
「ひゃー!」ってなってる。まぁそれがこのブログの通常営業ですけども。
いやぶっちゃけ、本編エンディングは主人公死亡ルートで、
でもそれやっちゃうと、後のコラボ作品で使うのに支障が出てきちゃうから、
本編では死にますけど、トゥルーエンディングでは死んでないからコラボ可能ですよ!っていう
大人の事情なヤツだと思ってました。
「本編と劇場版は地続きですよ」と公式が明言していても、信用してなかった。
おまえよくその口で「公式はそんな明言すべきじゃなかった」とか言えたよな?という話である。ね。
まぁともあれ。
劇場版では元気なポッピーやパラドを見ていながら、前回の放映で完全に消滅したと思ってたし、
今日も子供と一緒にガンバライジングやったら相手側に仮面ライダーパラドクスがいて、
こちらの必殺技が炸裂してパラド大爆発するたび「パラド!パラドーーー!」って叫ぶという
たいへんお通夜なテンションになったりしてました。消えてなくて良かった。
というわけで本編。
カンペキでした。
前回のレベル1の戦闘に引き続き、今回はレベル2の戦闘。貴利矢さんはバイク姿ですよ!
んで、戦闘終えたところで尺がかなり余っていたのでドキドキしたんですが
そのすべてをドラマパートに割いてくれるとか、本当にもう、神でした。
そして、ゲーム病患者に対する会見。すごかった。
彼らを「死者」ではなく「見えない状態になっている」と定義することは、
むしろ残された関係者にとってはどっちつかずの辛い状態ではないかと思ったんですが、
それでも。いまここに残されているデータを提示し、
希望あるかぎり諦めないで欲しい、医学の進歩を信じ、自分達を信じて欲しいと、
公の場で宣言する、その姿が、本当にヒーローだった。
消えていった人たちの名前を、ひとりひとり、暗唱していく永夢。
被害者を単なる数字ではなく、一人の人間として扱うという姿勢は、
「あてにならない夢なんか見せるな」と言う気持ちを吹き飛ばすほどの
真摯な気持ちに溢れていたし。
今はバグスターとして生きている貴利矢、黎斗を「被害者の一人」として
「救うべき『人間』」として認めたこと。
檀正宗をも「救うべき」リスト、「いつか笑顔にしてみせる」うちの一人に挙げるという
その判断が、すごかった。
正宗に対し、断罪は衛生省に委ねると告げたように、
裁くのはドクターの仕事ではないと。
ドクターはただ、目の前の患者を救うだけだ。
それがどんな人間かは問わない。ドクターにとって、患者はすべて等しき存在であると。
それは、当然のことなのかもしれないけど、めちゃくちゃすごいことですよ。
罪は必ず償ってもらう、それはかつて黎斗にも告げた言葉でありますが、
それは治療が済んでからの話だと。今は黎斗も正宗も治すべきひとりの患者だと。
いやー、なんかもうすごいなと。すごいや永夢。
というわけで。
丁寧にえがかれたドラマパート。そして1年後の「真のエンディング」
ついでに、「キミがなぜ仮面ライダーに変身できたのか!?」という名台詞も見せつつ
次回作ビルドへとバトンタッチ。
もう本当に、カンペキでした。こんなカンペキな作品は私の人生の中でも、
一期一会レベルの、運命の出会いだったと断言できます。最高でした!!!
・・・さて本来ならば引き続き「視聴後感想文」で総括する流れなんですが、
書きません。だって、私の中ではエグゼイドはまだ終わってないから!
来週は飯島さんの写真集発売、9月はゴライダーのブルーレイ、
10月はファイナルツアー(意外と良い席を引き当てたぜ!)、さらにVシネ三部作と
まだまだ私の中のエグゼイドはしばらく続きますよ。ふっふっふ。