素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダーエグゼイド 第42話「God降臨!」

2017-08-06 23:00:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
「仮面ライダークロニクル」のラスボス、ゲムデウスがついに降臨。同時にゲーム病の感染が拡大、パンデミックが引き起こされた。どうやら正宗が感染者を増やすようプログラムしたらしい。ゲムデウスを倒せば感染者は治る。永夢とパラドは、エグゼイド、パラドクスに変身してゲムデウスに立ち向かうが、あらゆるバグスターの力を使いこなすゲムデウスに苦戦して・・・。


さてさて42話を見た足で劇場版トゥルーエンディングを見てきまして。
ぶっちゃけ、本編の内容に直接絡んでくる内容ではなかった印象だったので、
劇場版のネタバレに触れることなく、本編の感想が書けます。良かった。

ただ、感想を書こうとすると、トゥルーエンディングの内容が浮かんできて、
42話とつながってるところも多くて、やはり直結したストーリーだと思うし、
うーん・・・まぁいいや。このあたりは、もしかしたら視聴後感想で書けるかな。


というわけで。通常どおり本編感想。

「黎斗の実験体にして作った、ゲムデウスウィルスの抗体を作った。
 最強のゲムデウスワクチンだ!」
「レーザーとゲンムが生み出した力・・・使わせてもらうぜ!」


いやもう、胸熱ですよね!
かつて、不死のゲンムを攻略するためにレーザーのリプログラミングが活用され(23話
永夢の乗っ取りを企むパラドを防ぐためにゲンムのウィルス抑制機能が活用され(30話
そしていまここで。二人の理論と技術力が結集して、ゲムデウスウィルスのワクチンが作られるという。
熱い、熱いな!

というわけで。今回はもう、この二人のやり取りがほぼすべてですよ。ありがとう。ありがとう。

「自分もお前もバグスターとして、本来よみがえるべきじゃない命を手に入れた。
 その命に課せられた運命が何なのかを、ずっと考えてた。
 フッ、ようやくその答えが見つかったよ」


自ら望んでバグスターとなった黎斗とは違い、
正宗により一方的に復活させられた貴利矢。
彼自身の軽佻浮薄に見えるその態度からは察することもできなかったんですが、
やはり彼なりに自分の在り方について悩んでいて、でもちゃんと答えを見つけていた。
「いま自分がここに在ること」の意義を見つけられた。それは本当に素晴らしいことだ。

「これは、私への仕返しというわけか。
 ハハッ、私を痛めつければ懺悔するとでも思ったか!」
「仕返しはもう終わってる。自分のリプログラミングでな。
 それにお前の懺悔なんて、もはやなーんの価値もない」
「だったらなんのつもりだ!?」
「おまえに、最初で最後のチャンスを与えてやってんだ!」


かつて自分の命を奪った、そして大事な友人の命を奪うきっかけを作った黎斗に対して
「永夢が信じているから」というだけでは済まされない想いがあるだろうと思ってたんですが、
それもとっくに乗り越えていた。貴利矢の無念は、永夢たちが晴らしてくれていた。

そして。そのうえで。

「お前自身が作ったゲムデウスウィルスで苦しめ。
 くやしかったら生き延びてみせろ。ライフを使い切る前にな」
「どういうつもりだ、君も無事では済まされないぞ」
「ハハッ、お互い、一度は死んだ身だ。一緒に潔く散ろうぜ」

「グラファイトが順応してるのを見て確信したんだ。
 バグスターの体こそが、ゲムデウスウィルスの抗体を作るための実験体になるってな!」
「つまり、ウィルスに順応し、生き残った方がゲムデウスを制する」
「そういうこと」


短時間で抗体を作りだすために、黎斗に対して大量のゲムデウスウィルスを浴びせかける。
思えば。飛彩と大我が「グラファイトを倒す」と息巻いていたときに

「そんなこと言ってられる状況かよ、
 ゲムデウスウィルスに感染しているグラファイトは貴重な存在だ」


と言っていた貴利矢は、すでにこの状況すら予見してた可能性が高いわけで。
グラファイトから抗体を取り出せていればベストだったんだよな。
しかしそれがない今、どちらか一方だけでも、ゲムデウスウィルスに打ち勝たなければならない。

「一度は死んだこの命を、医療の未来にささげようぜ!」

画面上ではゲンムとレーザーとの一騎打ちに見えるけれども、
その実は、ゲンムとレーザーの二人がお互いを鼓舞しながら
ゲムデウスウィルスと戦っているという、その構図が熱い。熱いしか言ってないけど本当に熱かった。

余談ですが、脚本では当然ゲンムの残りライフ数を計算して書かれているんですが、
撮影現場で勝手にゲンムを殺してしまうので、劇場版との関係で
ライフの計算しなおすのが大変だったという裏話を読みましたよ。そんなノリなのか現場。

そんなこんなで。
レベル0(ウィルス抑制)の力を持つ二人でも最強のゲムデウスウィルスを抑制することかなわず
グラファイトがあれだけ長時間苦しめられていたものを数時間で克服するという
無理ゲーに挑み、それに成功する。さすが黎斗。

そして、「仕返しじゃない」と言いながらも黎斗をいたぶり焚き付けてきた貴利矢を、
まさに命が尽きようとする瞬間に、無言で助ける黎斗が本当に良いし。
消える覚悟をしていたのに黎斗に助けられ、一瞬悔しそうな顔をしながらも
一瞬、満足そうに笑う貴利矢も良いし。
貴利矢の命を助けたことに何ひとつコメントせず、倒れる彼に手を貸そうともせず
「やはり私は不滅だー!」と笑う黎斗も良い。この人たち本当に良い。

こうして作られたドドクターマイティXXガシャット。
プレミアムバンダイで音声試聴が可能なんですが、
この犬猿の仲みたいな二人が完璧なユニゾンを見せてるボイスとか最高だし、
二人がセリフをかけあう部分も、本当にもう素晴らしくて
アイテム収集にはさほど情熱のない私も、このガシャットは欲しくてたまらないのである。
この音声だけブルーレイの特典映像に入れてくれないかな(真顔)

んで。肩で息をしながらも黎斗がガシャットを作り上げるのを見守った貴利矢が
完成した途端に「じゃあガシャットはもらってくぜ」と笑うオチが最高of最高でした。
こういう流れ、裏技込みで3回目かな。

ラスト。
「新檀黎斗という名前はもう捨てた。いまの私は、壇黎斗神だ!」で次回へ続くんですが、
ツイッターで「クロト神はギリシャ神話の生命をつかさどる神ですよ」という指摘があって、(参考:wikipedia
なんかもう「最初からか!最初からこの流れに持ってくるつもりだったのか!」と震えている。

生命、寿命、死をつかさどる神の名前をもったキャラが
人の命をバグスターに変換し、死ぬことのない命を与えるとか、なぁ。どうなの。

檀正宗氏。
望みを達成するためなら、自らバグスターになることも厭わぬその姿勢が
「やっぱり黎斗のお父さんだな」としか言いようがない。マジで親子。

「檀正宗は人としての命を終えた」
「あいつ、バグスターになりやがった」


ていうか、今まで本当に人間だったんですね!(そこにびっくり)
本業は俳優さんじゃないのに、黎斗ばりに絶叫して高笑いする貴水さんがすごい。素晴らしい。

大我。

「息子さんには、母親が必要です。あなたも生きないと」

「俺一人が犠牲になればいいんだ」「俺には何も残されていない」と、
ずーっとつぶやき続けてきた彼が、けして自分が一人きりではないこと、
自分の命を捨てるのではなく、生きることで誰かを助けることができることに気づいた。

このときの大我は、エピソード0で見た、五年前の大我だった。

「お前がいて助かった。『医師免許がない』・・・それだけのことだ
 お前ほどのドクターは、そうはいない」


医師免許がない、ただそれだけのこと。
いやもちろん医師免許は大事なんですけども、
それを紙切れ一枚の些末な問題だと言う飛彩が、さ。

今回はもう本当に、良いエンディングでした。良かった本当に良かった。
まぁ大変なことになってますけどね引き続き。

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仮面ライダーエグゼイド 第41話「Resetされたゲーム!」

2017-07-30 22:50:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
正宗は「仮面ライダークロニクル」をリセット。時間を巻き戻し、ハイパームテキガシャットができる前の状態にまで時を戻してしまう。クロノスに勝つには、ゲムデウスウイルスの力を持つグラファイトの力を借りるしかない。永夢とパラド、ポッピーピポパポはグラファイトに共闘を呼びかける。一方で飛彩、大我はグラファイトと決着をつけるべく戦いを挑み・・・。


前回の衝撃リセットですが、
「ゲームシナリオの進捗状況を、ムテキガシャット開発手前まで戻す」
ということでした。ストーリー的には36話あたりですね。
この時点でクロニクルのシナリオはどこまで進んでたのかな?と感想を読み返したんですが、
飛彩の離反、貴利矢の復活でCRが右往左往してた時期で。以降は、

・貴利矢のCR復帰
・大我、瀕死の怪我
・飛彩のCR復帰
・パラドをゲット

っていう感じで、バタバタしててゲームのシナリオを全然進んでなかったんですね。
パラドのガシャットロフィーも、リセット後の獲得だったので有効だし。
なので、今回のリセットの影響として

・ムテキガシャットの消滅
・プロトガシャットがクロノス側へ移行
・グラファイトのゲムデウス同化が巻き戻される

っていう不利益がありつつも、

・ガシャット&ゲーマードライバーの奪還
・ニコのゲーム病リセット
・黎斗のライフ大量復活

と、悪いことばかりでもなかったような。
とは言え、本当だったらクロノスを倒していたはずなので
そこが一番の痛手ではありますが。

ツイッター上で「小姫ちゃんデータの削除もなかったことになるのでは?」という意見も見たんですが、
どうなんだろう、実際は戻っているのかもしれないし、
完全に削除したデータは復元できないのかもしれないし。

小姫ちゃんのデータと言えば「グラファイトが持ってるから大丈夫!」と思ってたのに
それも今回、とうとう消えてしまいました。
いや、でも完全体は何度でも復帰可能なんだよね?
町井祥真さんがオールアップしてるので、本編での登場はないと思いますが。

思えば、年末の劇場版の公開挨拶に町井祥真さんの名前がなくて「???」と思ってたら
公開週にグラファイトが倒されてしまったわけですが、(10話
夏の劇場版公開挨拶にも名前がのってなくて「???」と思ってたら
公開一週前に倒されてしまうという。レギュラーなのに。レギュラーなのに。

さて本編。グラファイト。

「貴様たちに問おう。貴様たちにとって『戦い』とはなんだ。
 なんのために、その命を懸ける?」
「バグスターを残らずぶっ潰して、5年前の過去に決着をつけるために」
「ライダークロニクルを終わらせて、人類の未来を守るために」
「過去と、未来。背中合わせの志を抱き、ともに戦うとは、因果な者たちだ」
「てめぇこそ、一人で戦うことに何の意味がある」
「貴様たちが過去と未来に意味を見出すように、
 俺の戦いの意味は、いまこの瞬間にある。
 俺はドラゴナイトハンターZの竜戦士、グラファイト。それが戦う理由だ」


何度聞いても、グラファイトの口上がめちゃくちゃ格好いい。
過去を見る男、現在を生きる男、未来を守る男。いいなぁ対比が素晴らしい。

グラファイトは、序盤からずーっと「戦おう」としか言ってなくて、
人間たちと戦おう滅ぼそう、バグスターの世界を作ろうと言いながらも
未来の構想とかまったくなくて、ただひたすら「いま」を考えていた。

「パラド、ポッピーピポパポ、
 道こそ違えたが、お前たちは俺の・・・生涯の仲間だ。
 スナイプ、ブレイブ、俺に敵キャラを全うさせてくれた貴様らに、心から感謝する」


ゲームのキャラクターとして生まれた彼だから、別の生き方を選ぶなんてありえないんだけど。
人間との共存を望むパラド達もまた、彼とは違う形でキャラクターとしての生き方を全うしようとしているし。
自分を倒すために何度でも立ち向かってくる大我達は、彼の生き方を輝かせてくれる得難い存在であって。

敵側に立っていても、敵ではない。
全力で戦っていても、憎んでいるわけではない。

なんか本当に、不思議な関係でしたね。
両者の全力の戦いは、派手なCGや火薬で表現されるのではなく
移りゆく時間の描写で、それがどれだけ熾烈だったか伝わってくるのが、良かったです。

「ハハハハハ」
「何がおかしい!?」
「最高の戦いができた。悔いはない」


力尽きる寸前だったグラファイトですが、
乱入してきたクロノスを前にし、最後の力を振り絞って立ち上がる。

「貴様は神聖な戦いに泥を塗った!」

クロノスって本当に、白けることやってくれるよね!!!

そんなクロノスに精一杯のダメージを与えたのち、
彼は逃げることなくニコの銃弾を受け止め「これでいい」と、最後に笑う。

本当にもう、グラファイトは「侍」だったよなと。
生き方が、良かった。エグゼイドの登場人物たちは
徹頭徹尾、生き方が一貫してるのが、本当に素晴らしいですよね。


グラファイトの生きざま、最高でした。本当にありがとうございました。

黎斗。

「落ち着け。まったく・・・どいつもこいつも肝心なことを忘れてないか?
 いるじゃないかここに、神の才能を持つ男が」


いるんだけどね!知ってるけどね!
でも黎斗は頼りにしちゃいけない存在だから!

たとえ神のごとき才能を持っていても、「信頼できない」という一点で
差引マイナスになるよっていう見本のような存在だからなぁ黎斗は。

「だからこそ、永夢の力が必要なんだ。
 リセットに対抗できる新しい力を手に入れるために!」


思えば。黎斗が永夢に対して抱いた劣等感がエグゼイドの物語の起点ともなっているわけですが
いまここで窮地に立たされた黎斗が、自らの能力「だけ」に奢ることなく
素直に永夢の協力を得て新しいガシャットを開発してるっつーのが
なんかすごくないですか!? これって超すごいことじゃないですか!?

バグスターとしてよみがえった黎斗は、生前の彼とはなにか違う雰囲気で
ちょっとしたデフォルメキャラみたいなってるんですけども。
とは言え、永夢の才能に嫉妬していたはずの彼が、
いま永夢と真剣にやりあいながら、協力して新しいムテキガシャットを作り出す。
この時点で、黎斗の無念は昇華されたんじゃないのかなぁと。

これと、あと「ゲムデウスの降臨」を実際に見られたこと、ですね。
ラスボスの登場に心躍らせワクワクしちゃう気持ち、確かにわかる。すごくわかる。
自分の創造した最高傑作だもんね。
それも、一度は永夢に破壊されて終わったかと思ったのが、奇跡の復活だもんね。感無量ですよね。

・・・しかし。「これ本当に呼んじゃっていいの?ちょっと考えた方がよくない?」
と不安になったゲムデウス。やっぱりやばい感じでした。超やばい感じでした。
あれって、クロノスと戦ってくれませんかね? おまえ、奇跡の勇者だろ?とか思うわけですが。

次回あたり、脅威の破壊力を見せるゲムデウスを前に
「素晴らしいだろう!私のゲムデウスは!」と空気を読まないドヤ顔を見せる黎斗が、目に浮かぶようですね。

その他。

・久々のダブルマイティ戦! 嬉しい!
 永夢とパラドの共闘は、二回目でもテンションあがるな。いいよね!

・しかし「天才ゲーマーだからクロノスなんて怖くないぜ!」とか思ってたんですが
 ポーズ使われなくても、やっぱり歯が立たないのか。うーん。

「永夢の命は、俺が守る!」とか言っちゃうパラド。可愛いぞパラド。
 「ダメだろ・・・自分の命も大切にしなきゃ」って当然のことを言われて
 あらためてハッとしちゃうパラド。可愛いぞパラド。

・ガシャット開発を見守る貴利矢のツッコミタイミング諸々が、本当に素晴らしかったです。
 敬礼をしながら椅子を下げるタイミングとかな、最高!

・提供テロップのサイドに「このあと、番組のキーマンをお見せします」とあって、
 「-」がネギに見える、ネギ?とか思ってたら
 マキシマ氏のセンスに「葱」の文字が。なぜに。

さて。

「残念だ。マキナビジョンと組めば、
 仮面ライダークロニクルの真のエンディングを迎えることができるのに」


という不穏なマキシマ氏の発言とともに、
物語はここから劇場版へと分岐?並行?していくようです

これから8月27日の最終回まで、テレビ放送を見てから映画を見ると少しずつ映画の味が変わっていくということです。(東映公式サイト


つまり。
劇場版を見ていない42話と、劇場場を見た42話の感想は違うし、
劇場版を見ていない43話と、劇場場を見た43話の感想は違う。
さらに、42話を見たうえでの劇場版の感想と、43話を見たうえでの感想も違ってくるようで
「もういつ見りゃいいんだよ!!!」と襟首つかみたくなる気分ではありますが。

もうチケットを押さえてしまいましたので、
私は劇場版を見てから、次回の42話を見ることになります。
さて、次回以降の感想文はどうしたもんかなぁ。
もちろん劇場版のネタバレに触れないような感想を書けば問題ないんですけど、
劇場版と本編がリンクしている以上、それを完全に除外して本編の感想書くのは難しいだろうなと。

なので、次回以降は、もちろん冒頭に警告文を置く予定ですが、
劇場版のネタバレを含んだ内容になるんじゃないかな?と思います。予告。
いよいよ「エグゼイドの終わりが始まる」という実感が、ひしひしと。

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仮面ライダーブレイブ ~Surviveせよ!復活のビーストライダー・スクワッド!~

2017-07-28 09:30:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
突如蘇った野獣系仮面ライダー達、通称『ビーストライダー・スクワッド』。その中心には、かつて『仮面ライダー龍騎』で猛威を振るったあの最凶最悪のダークライダ、仮面ライダー王蛇こと浅倉威の姿が。迎え撃つのは仮面ライダーブレイブ、鏡飛彩。新たなガシャット・ナイトオブサファリの力で奴らをハントすることはできるのか?そして、戦いの中で明かされる飛彩のある秘密とは・・・。




TTFC無料体験キャンペーン中につき
お試し入会しました。さっそく見ましたブレイブ。

うん、予想外に映像が痛かった。
いま見たら、東映公式サイトでは
「※本作品には、一部バイオレンス・シーンが含まれております。
 未成年の方のご鑑賞に当たりましては、保護者の方の適切な配慮をお願い致します。」
の注意書きまであった。先に教えてくれよバイオレンス、心の準備が。

というわけで裏技シリーズ。現時点までに公開済みの作品はこれでフルコンプしましたが、

■こどもと一緒に楽しく見られる
 ・レーザー(てれびくん特典)
 ・ゲンム(ガシャット同梱)

■こどもと一緒に見られるけど、若干えぐい
 ・スナイプ(ブルーレイ特典)

■こどもには多分見せない
 ・ブレイブ(TTFC会員限定)

っていう感じです
そもそも。本編が浅倉威祭りなので
エグゼイドというより龍騎ファン向けな印象が強いですね。

無料公開部分でも見られますが、夜遅くに帰宅するナースが
処理されてない魚をまるまるお買い上げしているという、謎の状況。
その魚を奪い取って食らいつく浅倉。「・・・サバじゃねぇ!」

ハマチですか?(確信が持てない)

リアルにサバだったら、生で食べたらいけない魚の代表格なので
あんな勢いで食べちゃったら、アニサキス的な意味で怖いです。

そんな感じで、龍騎のみならずシャンゼリオンネタまで入っているので
浅倉(萩野崇さん)向けの作品ですね。
たぶん、私には拾えないネタも含まれてたんだろうなぁ。

あとは二人のナース、みずきとさくらですね。
さつきの病室にかけられていた札の「正親町」という苗字に度肝を抜かれました。
ググったら「おおぎまち」と読むらしいですよ。
なんだこの、サブキャラとは思えない存在感ある苗字。

みずきとさくらの関係性が、ちょっと不明です。苗字が違うから姉妹でもないし。ただの友人?
「戦いの中で明かされる飛彩のある秘密」より、彼女たちの過去の方が気になりました。
そもそも、浅倉はなぜ彼女たちを狙ってたんですかね。
なんか妙にあとをひく終わり方だったけど、
その辺りは何かで回収する予定があるのかな?

あと、ややこしいことを言えば、冒頭でダークキバが悪の親玉に頭を下げるシーンがあって
「ダークキバは!他人に頭下げたりしない!
 変身者が誰だかわかんないけど、どっちにしろそんなことはしない!」
ってモヤモヤしました。わかってます。そういうことは言わないお約束ですよね。
劇場版なんかでお呼ばれする過去ライダーは、なんかこう、呼び出された霊の集合体的なものが
イメージを借りて実体化してるだけで、本人じゃないんですよね。浅倉は本人だけど。

うん、まとまりませんが、そんな感じです。
ナイトオブサファリはドラゴナイトハンターZのフルドラゴンの色違い(?)なんですけど
動くの大変そうだなって思いました。懐かしいなフルドラゴン。

仮面ライダーエグゼイド 第40話「運命のreboot!」

2017-07-23 21:45:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
自らの手でパラドを消滅させた永夢。エグゼイドに変身できなくなった永夢に代わり、飛彩、大我、黎斗、貴利矢が正宗に戦いを挑むが、黎斗以外の3人はドライバーとガシャットをクロノスに奪われてしまう。そして、ついにはリセットを発動する正宗。リセットによって何が変わってしまうのか・・・。


前回あんだけ確信もって力説してたのが、またもや読み違いでした。
まぁいつものことです。

しかし。今回の永夢は怖かった。
うちの長男6歳も、理解してるのかどうかわからんが「怖い」って言ってた。

「クロノスのガシャットさえ壊せば、全ての患者を救えたのに・・・」
「わかってました」


患者を救うためのルートがそこにあるというのに、
パラドに制裁を与えることを優先した、ってことですよね?
なんだろうな、死を恐れ、心ふるわせているパラドだからこそ、
力強い味方になってくれるという、確信があった?

いや、そんな計算が入り込む余裕はなかったですよね。
あれだけ「命にこだわる人間」を嘲笑い、命をエサにして遊んでいたパラドが
いま無様なまでに死に恐怖している。それを感じて
どうしても許せなかった、ってことだろうか?

「思い知っただろ、死ぬってことが、どれだけ怖いか」

「永夢のヤツにまんまと乗せられたなぁ」と、貴利矢は苦笑いしてましたが、
そんなこと、言えないよね。これはもう完全に、永夢のプライベートな問題だったと思うし。

そして。再びの屋上シーン。ただひたすらに、すごかった。

「なんで戻ってきたの」

「おれは・・・おれはただお前とゲームをしたかった」

「人の命を奪う必要はなかった」

「そうすれば、お前が俺とガチで戦う気になると思った。
 永夢と戦うのが楽しかった。心が躍った。
 お前と真剣勝負しているときが、最高に楽しい時間だって!
 俺はそのために生まれてきたんだって!」


このシーンについては、甲斐さん自身も「言い訳しに行った」とツイートしてましたね。


「ラブリカが死んだとき、なぜ心が震えたのかわからなかった。
 でも、自分が命を狙われて、お前に負けて、殺されかけて
 頭が・・・心がぐちゃぐちゃして・・・怖くて!怖くて!たまらなかった!
 コンティニューできない命の意味を、俺はわかっていなかった!
 俺は・・・取り返しのつかないことをしたんだ!
 ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」


謝罪の方法も知らず、ただひたすらに「ごめんなさい」を繰り返して許しを乞う。
パラドが本当に、小さなこどものようで。

その謝罪を聞きながら、震える永夢。
そうだった。パラドと永夢の心は「つながって」いたんだった。
じゃあ。じゃあ永夢は「死を目の前にした恐怖」とリンクしながら
自分の半身を本気で殺そうとしてたのか。

でも、それは「自分が死んでしまうかもしれない」という恐怖であると同時に、
いままで何人ものゲーム病患者が、ライドプレイヤー達が、抱えて戦ってきた恐怖でもあり。

いままた、死の恐怖に震えるパラドにリンクしながら
自分が見てきた患者達の恐怖を思い、怒りに震える永夢。

「僕がいままでであった患者は、命を失う怖さを知ってた。
 だからこそ、命がいかに大切で、
 健康に生きていられることが、どれだけありがたいことか知ってるんだ」


その怒りを、叫びだしそうな気持ちを必死で飲み込み、パラドへと振り向く。

「死ぬことが怖いって感じたお前には、
 命がかけがえのないものだって理解する『心』がある」


「心」を。
一番大切な相手に、一番認めて欲しかったものを、認めてもらえたパラド。

「なんで・・・こんな俺に・・・お前に感染しているウィルスなのに・・・」

「ゲーム病も僕っていう人間の個性、人格のひとつだから。
 お前を生んだ僕には、お前と向き合っていく責任がある。
 お前の罪を一緒に背負って生きていく」


ここのセリフが、すごく素晴らしいと思いました。
たいていの人は、生きていくうえで、いずれなんらかの「不治の病」を抱えることになると思うんですよ。
そんなとき、病気とどう向きあっていくか。

敵として向かい合い、戦って傷つけあい、互いを消耗させるばかりではなく、
「自分の個性」のひとつとして受け入れ、抱きしめ、背負って生きていく。
いつか自分がそうなったときに、この永夢の言葉を思い出したい。

「ひとつだけ約束だ、これからは命を奪うために戦うんじゃない、
 命を救うために、一緒に戦うんだ」


前回の「お前と戦うのは、これが最後だ。お前の運命は、俺が変える」というセリフの通り、
パラドとの対戦プレイは前回が最後、これからは。

「決めたんだよ。これからは永夢と一緒に
『キョウリョクプレー』でゲームを遊ぶってな」


字幕が「キョウリョク」とカタカナになっていたのは
「協力」であり「強力」である、という意味かな。
永夢とパラドのダブル変身。二人で意志を通わせあっての同時変身は
ここまでの展開を考えると、本当に感慨深い。

ここからが本当の「天才ゲーマーM」のステージだし、
「メダルは全て管理する」という正宗の策も、
パズルゲームを司るパーフェクトパズルには通用しないっていうね!いいぞ!

しかし。こちらもまた「バグスターウィルスの世界初の感染者」である正宗が
覚醒した能力で、世界をリセットする。

「ハイパームテキさえ、いなければ!!!
 運命をジャッジするのは、私だ、
 私こそが! 世界の! ルールだ!」


あれ? 永夢にパラドがいるように、
正宗にも分身が存在してたりするんじゃない?
ゲムデウス・・・ではないか。あれは黎斗の作ったキャラだから。
いや、黎斗が「最強のキャラ」として想定したときに
正宗の要素を(無意識でも)盛り込んでいたとしたら、なくはないぞ。

さてこの「リセット」
どの時点まで巻き戻したのか。無敵ガシャットが開発される前?
プレイヤーたちの記憶や経験、関係性は巻き戻らないのか。
三人のガシャットとゲーマドライバーはどうなったのか。
ニコちゃんのゲーム病は治ったのか(予告では元気そうだったが、果たして?)
と、謎はてんこもりですが、来週まで待とう。

ポッピー。

「なんでパラドはずっと『心』にこだわってたの?
 プログラムされたゲームキャラじゃなくて
 心を持つ存在でいたかったからじゃない?」


「心が踊るな」というセリフにそんな意図があったとは。
「人間っていうのは不便な生き物だな」と吐き捨てながらも、ずっと人間になりたくて、
敢えて永夢のリプログラミングを受けてHPゲージを手に入れたとか、
なんかすごく切ないですね。

「人類がいなくなったら、だれが私たちとゲームで遊んでくれるの?
 プレイヤーの人たちとずっと一緒に仲良く楽しくゲームをして過ごす
 そういうバグスターの生き方だってあるって、私はそう信じてる!」


しかし。これはポッピーが音ゲーキャラだからっていうのはあるよね。
パズルゲームやレースゲームみたいに、腕を競い合う系なら「一緒に遊ぶ」が当てはまるけど、
RPGのモンスターとか、本当に「殺すために殺す」みたいなとこ、あるからなぁ。

そして、そういうゲームのバグスター筆頭なグラファイトには
ポッピーの言葉がまったく響かない。
パラドがこっちにきたらグラファイトももれなくついてくると思ったのに、
そうはならないのか。パラドとグラファイトの陣営が別れるのって、初めてじゃないか?

ニコ

「パラドをぶっ倒したいってずっと思ってたけど
 本当はただ・・・強いヤツを・・・ゲームでぶっ倒したいって思ってた。
 それが・・・私の・・・願いだったのかなって・・・」


自分がこうなったのは、世界を救うためとかそんなんじゃなく、
自分の欲望から出たものだと。
だから、こうなったのは大我のせいじゃないから、と。

しかし大我はなすすべもなく、床に座り込んで顔を覆う。
こうなったのは、大我が直接の原因ではないんだけど、
ニコの主治医と自称し、「俺のそばから離れるな!」27話)と宣言しておきながら
37話で自分の過去との決着を最優先しちゃった件があって。
そこで目を離さなかったら・・・っていうのは、あるよね。

もう本当に、飛彩に対して「未来を見ろ」と言うくらいだったら
お前こそ!って話ですよね。必要としてくれる人が、そばにいるんだから。

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仮面ライダーエグゼイド 第39話「Goodbye俺!」

2017-07-16 21:00:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
クロノスがパラドに襲い掛かった。対抗するパラドだが、力の差は歴然。圧倒され追いつめられたところを、駆け付けたエグゼイドムテキゲーマーに助けられる。しかし、そのころ正宗によってニコがゲーム病を発症していた。ウイルスはなんとゲムデウス。ゲムデウスを攻略するためには、まず挑戦条件のひとつであるパラドを倒さなければならないのだが・・・。


ラブリカの死(32話)で死の恐怖を感じ、心震えていたパラドは、
永夢たちの起死回生の協力プレイ(33話)を見て心躍らせ、戦線復帰するんですが、
今回また、クロノスとの一騎打ちで脳裏に浮かんだ死の恐怖にとらわれる。

そもそも。33話の「いつまでラブリカの死を引きずってる!?」と叱責するグラファイトのように
バグスターは「死の恐怖」なんて知覚しないはずなんですよね。
なぜなら本来、バグスターの世界に「死」は存在しないから。

しかしパラドは死の恐怖にとらわれて、満足に戦うことすらできない。
永夢がハイパームテキに変身できたのは、天才ゲーマーMたるパラドの力があってこそなんですが、
そのパラド自身が、今やハイパームテキの力になすすべもなくワンサイドゲームの状態。辛い。

ハイパームテキが無敵とは言え、本来のパラドだったら対抗できたと思うんだ。だって天才ゲーマーMだもん。
それだけに、悔しい。今回は本当にパラドめちゃくちゃ応援した。声援送った。
土日は朝からリビングでガチ声援送ってるカーチャンで、本当にいろいろ申し訳ない。

ハイパームテキはどんだけ攻撃されてもヒットカウントされてないのが
「HIT」表示の有無で視認できるっていうのが、ナイスシステムですね。

さて。なぜバグスターであるパラドが「死の恐怖」を知り、あそこまで怯えるのか。
それは16年前、死の淵に立った永夢の経験を共有していたから。

「当然だよ、誰だって死ぬのは怖い。僕だって同じ経験をしたことあるから。
 16年前。お前が僕に感染して間もないころ、僕は事故にあった。
 自分が死ぬかもしれないと思ったとき、心が震えた。本当に怖かった」


今回は上堀内佳寿也監督。東映公式のエピソードガイドによると
今話のストーリー上に、印象的に配置されていた数々の水中イメージカットは
監督からの提案で脚本に足されたものだそうで。

かつて幼少時代の永夢が感じた死のイメージ(昏い水底に落ちていく)と同じものを、
パラドも共有していて、クロノスの攻撃を受けたのをきっかけとして再びそれが表層に現れたっていう。
すごく、すごく良い演出ですよね。素晴らしい。

「いままでのこと、ごめんなさい。
 6年前のゲーム大会で、私が負けたのは永夢だって思ってて、
 ずっとぶっ倒したいって思ってた。ホントはパラドだったのに・・・。
 ホントに、ごめんなさい」


ニコちゃんは、自分のこだわり続けてきた相手が「M」であって「永夢」ではないと認識している。
ニコちゃんの相手は、「いつでも遊んであげるよ」と余裕の笑みで見下してきた無敵の天才ゲーマーであって、
ちょっとドジでお人よしで、でも患者のためにいつも必死な研修医ではないと言う。

でも違う。そうじゃないんだよ。

「無理するなよ、本当はクロノスが怖いくせに」

パラドは永夢の分身なんだよ。パラドは、永夢自身なんだよ。
だから。永夢はパラドを救わない。

「別にお前の心配はしてないよ」

パラドは自分だから。
ドクターとなった今は、自分より先に救わなければならない存在があるから。
手を差し伸べなくても、「自分」なら立ち上がれるはず、
「自分」なら死の恐怖を乗り越えられると、そう信じているから。

だって16年前。僕たちはあの昏い死の海に沈むことなく、
必死で戦って帰って来れたじゃないか。
そのご褒美に、日向先生からゲーム機をもらえたじゃないか。

「まだ終わりじゃない、次こそはお前に勝つ」と逃げようとするパラドを、容赦なく掴む永夢。

「次なんてない、敗者にふさわしいエンディングを見せてやる」

だから。本気で戦う。
もしいま、永夢がパラドを失い、エグゼイドへの変身能力を失ってしまうとしたら、
このあと世界がどうなってしまうのか、十分理解したうえで、
それでもパラドの「戦う力」を信じて、本気で勝負に挑む。

今回の永夢は、本当に強かった。
ハイパームテキだからとか、そういうんじゃなくて、
ただひたすらに、パラドを追い詰めていく、その姿が。
それはパラドにとって、まさに死そのものに映っただろう。

死の恐怖におびえ続けたパラドですが、最後の最後に、
永夢の必殺の蹴りに立ち向かい、こぶしを突き出す。
逃げ続けていた彼が、最後の最後に、死に抗った。

消滅していくパラドに、昏い水底に沈みゆくパラドに、永夢は手を伸ばす。手を差し伸べる。

「お前と戦うのは、これが最後だ。
 お前の運命は、俺が変える」


という永夢のセリフは、

「俺は人間に殺されるために生まれた存在じゃない!!
 仮面ライダークロニクルの主人公は、俺なんだ・・・」


に呼応してるんじゃないかな。
「敵キャラとして生まれた」パラドの運命を変えて、
仮面ライダーの主人公としてともに生きようと、そういうことじゃないかな。

次回予告で久々にダブルマイティのガシャットを手にしてる姿を見て
テンションあがりました。パラドはまだきっと、永夢の中に在る。

「俺とおまえが手を組めば、無敵だぜ?」34話

・・・と、最初から確信を持ってそういう解釈してて、
「いやぁぼちぼち終盤だし パチンパチンと詰めに入っている音が聞こえてくるようだな!」っつー勢いだったんですが、
ツイッター見てるといろいろな推測があがってて、見た感じどうやら
「パラドはこれまでの罪の報いを受けた」「永夢は自己犠牲の精神から自分の分身を消した」
というご意見が主流な模様で。

え!? でもそれじゃ救いがなくない!?
(・・・と思ったところで、自分の発想がどんだけおめでたいのか気づくなど)
なんかもう、来週の今頃は「うわー!あんだけ格好つけてアサッテなこと言ってたぜ!」って
赤面しながらタップを踏んでるかもしれないので、いまから心の準備をしておく。
おめでたくてもいいじゃない、救われたいじゃない。

しかし。ビルの屋上で話す二人。背景ではすごい勢いで雲が流れ、
交互に視点を切り替えて続く会話は、現実世界でありながら
どこか心象世界のようでもあって。
あんまり監督とかの違いがわからない私ですが、
上堀内監督ステキです!とか思った。何度見てもすごく良い回。

あと。偶然でしょうが、瀕死の状態で敵の必殺技を食らいながら
最後の最後まで抵抗する姿は、12話の貴利矢を彷彿させられました。

しかし、予告でハイパームテキ見せないで欲しかったなぁ!っていうのはありますよね。
また変身できるようになるとは思ってたけどさぁ、そこはボカして欲しかったよな!(おとなげない)

檀正宗。

「所詮きみはゲームの敵キャラ。
 人間に殺されるために生まれた命に過ぎない」


違うよ、ゲームの敵キャラは「人間と遊ぶために」生み出された命なんだよ。
でも正宗は(おそらくそのことを正しく認識したうえで)
パラドに呪いをかけている。この人は本当に悪魔だな。

檀黎斗。

「心配いらないよ。たとえ消滅しても、私たちのように
 バグスターとしてコンティニューできるからね」


黎斗なりの優しさ100%の言葉なんですけど、
死んだ!あとの!話を!するな!
死ぬ前提で話をされて「あぁ良かったそれなら安心ですね」
なーんて、言うとでも思ったか!!

相手の立場にたって物を考えられないっていうのは、本当に致命的だなっつーか、
黎斗、きっと女性に全くもてないよね?って思った。(よけいなお世話です)

「ニコちゃんの命がかかってるんです」という永夢に対しても
「彼女の命はデータ保存されるから問題ない」という言葉だけで、
あとは「何を言っても無駄だな」という表情の黎斗。

本当にもう黎斗は変容しないっていうか、それが素晴らしいところではあるんだけど、
この人は本当に人間の考え方と相容れないっていうか、
なんで人間として生まれてきたんだろうこの人は。あ、神か。いまは神だったな。

ともあれ。ハイパームテキとして戦える永夢の存在を守ることが
いまの黎斗の最重要課題になってて。
自分の作ったハイパームテキを存分に活かすためとは言え、
永夢を必死で守ろうとしてるのが、なんかちょっと意外な感じではありました。

だって、グラファイトみたいに自分もゲムデウスのウィルスを培養しちゃえば
クロノスのポーズは無効化できるし。
そのうえでなら、たとえ10秒でも自分がハイパームテキ使えば、けっこう勝機ありそうじゃない?
黎斗なら、自分の力で決着つけようと努力しても不思議ないんだけどなぁ。

ニコちゃん。
いつも元気にふるまってきたけど、彼女もライドプレイヤーとしてプレイしてきた、
つまりゲーム病患者だったんですよ。ずっと。
常に消滅の危険と隣り合わせで、でも余裕の笑顔で戦っていた。
だからうっかりしてたよね。こんなに簡単に、死の淵に追い込まれるなんて。

「死にたくない」

泣き叫びたいであろう気持ちをこらえ、押し殺した声で呟くニコちゃん。

「大丈夫。君の笑顔を取り戻してみせる。必ず」

そう約束する永夢は、物語序盤の「日向先生のようになりたい」と言った物真似ではなく
いつしか、本心からその言葉が出るようになっていて。
ドクターとしても、本当に成長したよなって思います。うん。

あと、さらっと大我の着替えを持ってきたニコちゃん。
大我の下着とか詰めてきたのか。もうなんなんだお前らって思いました。
あ、でもニコちゃんお金持ちだし、
買ってきたのかもしれないな、それならいい、それなら納得。

貴利矢が代わりに準備しても良かったんじゃねーのと思ったんですが、

「自分が?・・・まぁいいけど。
 ニコちゃんに野郎のパンツさわらせる訳にはいかねぇもんな。
 ちなみに自分が持ってくると、途中で1度データ化して
 再構築するみたいな感じになっちゃうけど、まぁ問題ねぇよな?」
「・・・(なんかすごくイヤそうな顔で)いや、普通に歩いて持ってこい」
「えぇぇ、なんだよ暑いのに。めんどうくせぇヤツだな」

まで妄想した。

ところで。前にも言及した記憶があるんですけど、
ゲムデウスがクロノスのポーズを無効化できるって、おかしくないですか?
クロノスの力は、最強のボスであるゲムデウスを倒すための、
言わば奇跡の能力であるはずなんですよ。
それが、肝心のゲムデウスに無効化されるとか、ひどくないですか?

・・・まぁ現状、クロノスがド悪党なんで
もう何でもいいから行けグラファイト!って気分ですけども。

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