大二はウィークエンドにとって倒すべき敵となった。太助の判断に一輝とさくら、そしてバイスも戸惑いを隠せない。 いったいどうすればいいのか…?悩みながらも帰宅した一輝は“あること”から解決のヒントを見出し、大二と向き合うことを決意する。その目的は。一輝の秘策とは・・・。
ここへ来て、話の見せ方が「カチカチッ!」と
妙になんかつながってきたような気が。
・・・いや気のせいかもしれませんけど。
いままで得体の知れなかった赤石長官が
唐突に「感情」を見せてきたわけですよ。
人間外の寿命と力をもって世界を変えようとしている赤石長官も
そもそもは人間だったわけで。
本人も自覚しないまま、そのうちに「孤独」を抱えていた、んでしょうね。
その唯一の手駒になっている大二に対して、
「もっとうまいことコントロールして活用すれば良いのになぁ」と、ずっと思ってたんですが、
今になってみると、大二は赤石にとっては活用するも何もない、
長過ぎる彼の人生の中ですれ違った有象無象のうちの一人に過ぎなくて、
手駒であれば使うし、敵になれば踏み潰す程度の存在だったんじゃないかと。
それが、大二の見せた孤独に、思わず「共感」してしまった。
自分の中に在る「何か」が、絶望的なまでの孤独だったということに気づいてしまった。
そんな赤石を前に、牛島父が叫ぶ。
「俺は未来しか見ない。
自由なき平和など、なんの意味もない。
それを、必ず証明してくれる。私の息子がな」
「本当の家族」は本当の家族として、胸にしまいつつも、
同じ目的を持った仲間を家族として、新しい関係をはぐくみ、
ギフに対抗する力もなく、志半ばで力尽きながらも
どこか満たされたような表情を浮かべる彼の姿に。
「愛してたか?」そんなことを
答えなど、わかっているのに、確認せずにはいられないほどに。
「私の大事な家族に、手を出すな!」
というか。
牛島父は、「俺が死んでも俺の息子がお前を倒す」と宣言して死んでいったのに、
赤石はそんなことにまったく心を動かすことなく、
むしろ、志を同じくする仲間を見つけること、それを家族として迎えること、
自分に万が一のことがあっても、笑って後を託せる存在を作ること、
そちらにしか意識を向けていなかったというあたり、
やっぱ赤石は人外なんだよな~という、圧倒的な断絶をこそ、
感じずにはいられないわけですが。
一方。大二サイド。
「父ちゃんやみんなの力を借りて、
俺たちは、ギフを倒す力を手に入れた!
それが、俺たちならできるんだ!
みんながくれたこの力を・・・
俺とバイスを信じてくれ!」
そうそう、相手の行動や考えを否定するだけじゃなく、
自分の主張をしっかりと相手に伝えるべきだと思ってたんですよ!
・・・って、まぁ。
「口だけなら、何とでも言える!」
と、あっさり否定されてしまいましたが(苦笑。
それでも。
「俺は、みんなの笑顔を守る」
「・・・黙れよ」
「帰ろう、大二。みんなが待つ家に」
「いいから黙っとけよ
兄ちゃんとは、背負ってるものが違うんだよ!!」
黙れよ、と言ってる時点で、一輝の言葉の正当性を理解してしまってるんですよ。
でもこどものケンカじゃないから。二人とも、それなりの大人で
とくに大二は仲間や部下を抱えている組織の人間だから、
気が済むまで殴りあえば仲直りできるほど、話は簡単じゃなくて。
そんな二人の隙間に、赤石が入り込む。一輝の目の前で、大二をさらっていく。
「私の大事な家族に、手を出すな!」と言いながら。
修復されるかと思った関係が、力任せに引きちぎられていく。
いやぁワクワクしますね、不幸なタイミングが重なったことで生まれるすれ違い。
今後の展開に期待したいところです。
なんなら大二を洗脳して、操り人形にしてしまうくらいの展開でも良い。>ひどい。
その他。
大二が銃を構えたとき、撃鉄を起こすシーンが入ったことで
「本気だ」っていうのが伝わってきて、ゾクッとしました。
良い演出。
一輝と大二の兄弟げんか。
個人的には、変身せずに素手で殴り合えばいいのになぁ
と思って観てました。
変身したらスーツの性能で差が出るし、不公平ありますよね。
・・・まぁ、テレビ的な問題があるよな(苦笑。