素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダーリバイス 第40話「家族か世界か...魂の兄弟喧嘩!」

2022-06-24 13:29:10 | 仮面ライダーリバイス
大二はウィークエンドにとって倒すべき敵となった。太助の判断に一輝とさくら、そしてバイスも戸惑いを隠せない。 いったいどうすればいいのか…?悩みながらも帰宅した一輝は“あること”から解決のヒントを見出し、大二と向き合うことを決意する。その目的は。一輝の秘策とは・・・。


ここへ来て、話の見せ方が「カチカチッ!」と
妙になんかつながってきたような気が。
・・・いや気のせいかもしれませんけど。

いままで得体の知れなかった赤石長官が
唐突に「感情」を見せてきたわけですよ。

人間外の寿命と力をもって世界を変えようとしている赤石長官も
そもそもは人間だったわけで。
本人も自覚しないまま、そのうちに「孤独」を抱えていた、んでしょうね。

その唯一の手駒になっている大二に対して、
「もっとうまいことコントロールして活用すれば良いのになぁ」と、ずっと思ってたんですが、
今になってみると、大二は赤石にとっては活用するも何もない、
長過ぎる彼の人生の中ですれ違った有象無象のうちの一人に過ぎなくて、
手駒であれば使うし、敵になれば踏み潰す程度の存在だったんじゃないかと。

それが、大二の見せた孤独に、思わず「共感」してしまった。
自分の中に在る「何か」が、絶望的なまでの孤独だったということに気づいてしまった。

そんな赤石を前に、牛島父が叫ぶ。

「俺は未来しか見ない。
 自由なき平和など、なんの意味もない。
 それを、必ず証明してくれる。私の息子がな」


「本当の家族」は本当の家族として、胸にしまいつつも、
同じ目的を持った仲間を家族として、新しい関係をはぐくみ、
ギフに対抗する力もなく、志半ばで力尽きながらも
どこか満たされたような表情を浮かべる彼の姿に。

「愛してたか?」そんなことを
答えなど、わかっているのに、確認せずにはいられないほどに。

「私の大事な家族に、手を出すな!」

というか。
牛島父は、「俺が死んでも俺の息子がお前を倒す」と宣言して死んでいったのに、
赤石はそんなことにまったく心を動かすことなく、
むしろ、志を同じくする仲間を見つけること、それを家族として迎えること、
自分に万が一のことがあっても、笑って後を託せる存在を作ること、
そちらにしか意識を向けていなかったというあたり、
やっぱ赤石は人外なんだよな~という、圧倒的な断絶をこそ、
感じずにはいられないわけですが。

一方。大二サイド。

「父ちゃんやみんなの力を借りて、
 俺たちは、ギフを倒す力を手に入れた!
 それが、俺たちならできるんだ!
 みんながくれたこの力を・・・
 俺とバイスを信じてくれ!」


そうそう、相手の行動や考えを否定するだけじゃなく、
自分の主張をしっかりと相手に伝えるべきだと思ってたんですよ!
・・・って、まぁ。

「口だけなら、何とでも言える!」

と、あっさり否定されてしまいましたが(苦笑。
それでも。

「俺は、みんなの笑顔を守る」
「・・・黙れよ」
「帰ろう、大二。みんなが待つ家に」
「いいから黙っとけよ
 兄ちゃんとは、背負ってるものが違うんだよ!!」


黙れよ、と言ってる時点で、一輝の言葉の正当性を理解してしまってるんですよ。
でもこどものケンカじゃないから。二人とも、それなりの大人で
とくに大二は仲間や部下を抱えている組織の人間だから、
気が済むまで殴りあえば仲直りできるほど、話は簡単じゃなくて。

そんな二人の隙間に、赤石が入り込む。一輝の目の前で、大二をさらっていく。
「私の大事な家族に、手を出すな!」と言いながら。
修復されるかと思った関係が、力任せに引きちぎられていく。

いやぁワクワクしますね、不幸なタイミングが重なったことで生まれるすれ違い。
今後の展開に期待したいところです。
なんなら大二を洗脳して、操り人形にしてしまうくらいの展開でも良い。>ひどい。

その他。

大二が銃を構えたとき、撃鉄を起こすシーンが入ったことで
「本気だ」っていうのが伝わってきて、ゾクッとしました。
良い演出。

一輝と大二の兄弟げんか。
個人的には、変身せずに素手で殴り合えばいいのになぁ
と思って観てました。
変身したらスーツの性能で差が出るし、不公平ありますよね。
・・・まぁ、テレビ的な問題があるよな(苦笑。

仮面ライダーリバイス 第39話「希望と絶望、三兄妹の葛藤」

2022-06-16 09:57:40 | 仮面ライダーリバイス
ギファードレックスバイスタンプの力を手に入れた一輝とバイスの活躍で状況は一変。共闘を呼びかけるウィークエンドのもとに数多くの人々が集まり始めた。 勢いづくウィークエンドを苦々しく見つめていた赤石長官は反撃を決断。そして、あくまでも自らの正義を貫こうとする大二も・・・。


上堀内監督回!
内容自体が、レジスタンス活動をメインにした流れで、
劇場版やVシネで見るような絵面だなぁって思いましたが、
BGMも控えめで、なんというか、大人っぽい格好良い作りでしたね。

とくに格好良いなぁって思ったのが、二つ。

ひとつめ。ヒロミと狩崎のシーン。
表情と仕草だけで全部を表現するとか、すごく良い。
口では何も言わずとも、トランクを高々と掲げて背中で礼を示すヒロミさんとか
その背中に、誠実な謝罪の礼をする狩崎さんとか、
すごく良いなぁ。めっちゃ良かった。

ふたつめ。ウィークエンドの本拠地に乗り込んだ大二のシーン。
もうさ、大ちゃんが痛々しい。すごく良かった。

てかさ。なんかなぁ。
ヒロミさんは前回、「大二のことは俺に任せろ」的なことを言ってたのに

「あれ!?ヒロミっちなんでここにいるの!?」
「フェニックスを抜けたメンバーでここをサポートすることにした」


マジ、「なんでここにいるの」だよ。
ヒロミさんが!なんとかしてくれると思ったのによ!!

もー。みんな本気で大二のことを止めたいと思ってるなら、
「お前は間違ってる」「お前は赤石に騙されてるんだ」って
大二の考え方を否定するだけなの、よくないと思うんですよね。
相手の言い分を否定して打ち負かしても、説得なんて出来ないんだってば。

大二のことを心配してるんですよ~的雰囲気ばっかり出してくるわりに
はるか遠くで仲間うちで「あぁ心配だ、心配だ」と言ってるだけで
とくにこう、何か尽力してる感じもないんだよな~って思って見ている。
まぁね、この後の展開的に、いま和解するわけにはいかないってのはわかるんですけども。

あ。あと今回は一般市民の皆さんがたくさん出てたの、良かったです。
赤石長官が、自分たちに都合が良いよう魔編集した映像とか
それを見せられてる一般市民の様子とか、
そういうの、そういうの良いですやん!って。

見せ場的には、牛島母を見殺しにせざるを得なかった一家の決死の覚悟とか
そういうところを評価すべきなんだろうなと思うし、
牛島父のカリスマ的な主張とかもめっちゃ格好良かったというのはあるんですけど、
なにしろ、こう、ウィークエンドの胡散臭さを自分のなかで払拭できずにいるのでした。

いや、あそこが正義の組織だってことはわかってるんですけどもね。
・・・正義の組織、だよね?(そこもまだ不安w。

仮面ライダーリバイス 第38話「父と子が紡ぐ!究極のリバイス!」

2022-06-08 16:12:56 | 仮面ライダーリバイス
ヒロミの突然の帰還に驚きを隠せない一輝たち。しかし、大二はヒロミの手を振り払い、頑なな心を崩すことなくその場から立ち去っていく。 朱美救出に失敗した今、ギフの細胞を使って新たなバイスタンプを作り出すこともできなくなった。失望を露わにする狩崎と真澄だったが、そんな二人の前に元太が現れて・・・。


最終フォームが登場する季節になりました。
ニチアサ界隈では、「最終フォーム」は季語と言っても差し支えないのでは。

いままで意外とありそうでなかった「一輝とバイスのW変身」も良かったし、
二体のデザインが意外と似通っていたのもビックリ。
磁力っぽい演出が入ってるなぁと思ったら、磁石がモチーフなんですね。
スタンプ、印刷物、という流れだったのに、どうして磁石なんだろ?

本編。

感想を書く段になって、あらためてサブタイを見て、
「父と子、あぁ、五十嵐親子と仮崎親子のダブルミーニングか」
と思いました。二つの父子が作り上げた最終形態ですね。

しかし、仮崎パパ、いくら顔に酷いやけどを負ってるとは言え、
手術中はマスク外したほうが良いんじゃなかろうか。
狭い視野で手術されるとか、私が被験者だったら泣く。

ところで、「ギフの細胞を取り出す」ってどこからなんだろ。
そもそもギフの細胞ってなんだ。外科手術しないと取り出せないの?
五十嵐家のこどもたちには含まれていない成分なんだろうか。

あとパパさんの心電図をモニタリングしてましたが
心臓なくても反応するんだろうかアレ。

そして、手術中でわりと非常事態っぽい感じなのに
いきなり飛び込んできて装置を殴り倒す一輝。ちょっと待って!
主人公補正だから、何やってもセーフみたいなところもあるけれど、
普通だったら、手術中の機械を止めるとこか、致死レベルの事故ですからね!

赤石さん。

「太古の昔、人類との共存を望んでいたギフ様は
 私と契約を結び、私はその仲介役を担った。
 だが人類は、あまたの時代、文明、場所で
 ギフ様を悪魔とののしり、拒絶した。
 やがてギフ様は人類に失望し、永き眠りについた。
 私に、その目覚めのときの選択を託してね」


ん?ちょっと待った。ギフ様は悪魔じゃないの!?
「悪魔」という概念が実体化したものではなくて、
そういう生命体だってこと?

じゃあ、この番組における「悪魔」って何?
バイスタンプで呼び出される、人間の中に存在している「悪魔」って何?
五十嵐家のこどもたちは、ギフの末裔だから、
ギフの因子をスタンプで実体化させることが可能だと思うけれど、
他の人たちは? あれ? どういう仕組みで悪魔になってるんだろ?

ちょっとなんか、説明がカットされてる部分があるのかな。困惑。

ヒロミさん。

「ヒロミさん、記憶喪失じゃなかったんですね」
「ああ、すまなかった。
 あの頃のお前達は楽しそうだったのにな」


え!記憶喪失じゃなかったの!?
んで。それを「すまなかった」の一言で済ますの???

このあたりはスピンオフでやってるんでしょうか。
いろいろ見逃してる感があるなぁ。

ママさん。

「私は心配してないわ。大二は周りの人に恵まれてるから
 こうやって、気にかけてくれる人がたくさんいる」


いるけれど!
いるけれど、この人たち、大二からはるか離れた銭湯で
「あいつ心配なんですよね」「正義感と責任感が一人歩きしてるっていうか」
みたいなウワサ話してるだけなんですけれど!?
心配したほうが良くない?

「大二のことは俺にまかせてくれ」と言っていたヒロミさんも、
いざ対峙したら「戻って来い。本当に『俺たち』と戦うことになるぞ」とか言ってて、
なんかもー、しあわせ湯の仲間みたいな立ち位置なんですよ。大二の上司じゃないんですよ。
任せてもダメくないコレ?

なんというか、主人公補正があるので、一輝の言動が正解なんでしょうけれど、
しあわせ湯もウィークエンドも、もちろんフェニックスも
なんか支持できないなぁという気分ではある。悶々。

仮面ライダーリバイス 第37話「激戦必至!決死の悪魔奪還ミッション!」

2022-06-01 13:56:43 | 仮面ライダーリバイス
次々とギフの異次元の力を誇示し、国民に現実を突きつける赤石に対し、大二は人々の平和を守るためという大義への矛盾に思い悩む。赤石の思想に抗うべくウィークエンドは国民に反旗を促すが、街に放たれた悪魔を処理するだけの出口の見えない戦いに疲弊していた。そこに一輝が真澄と共に現れ、朱美救出を含めた捕獲作戦の実行を提案する。


ヒロミさんがまさかの本編復活。
いや、なんていうか、ずっと放置されていたので、
スピンオフで生きていく人になったのだとばかり。

ていうか。朱美さんが殺されて、うわぁってなって
大二が一輝のことを勘違いしてすったもんだして・・・っていうのが
全部ヒロミさんの「ただいま」で洗い流されちゃってて。なんというかまぁ。

「ただいま」じゃねーよ!
目の前で朱美さん、消滅してるじゃんよ!!
もう3分早く来いよ! いや、来たところで人の力じゃ何もできませんけど
全部終ったところに現れて「ただいま」じゃねーよ!

とか。思ったりした。え?それ爽やかに「ただいま」とか言える心境?

まぁしかし。大二の味方になってくれる人材が不足しているところに
ヒロミ隊長の出現は大きな力になると信じたい。なってくれ。
いや~。でも、どうかな。フェニックスは完全に赤石長官に掌握されてるしな。
あそこにいる限り、どうにもならないような気もする。

「兄ちゃんは、平和と自由、どっちを選ぶんだよ」

大二はもうちょっとみんなの話を聞こうぜ?とも思うんですが、
でもまぁ。大二視点からすると、一輝とかウィークエンドとかが
中途半端にしか見えないっていうのも、わかるというか。

敵の力があまりに強大過ぎるとしたら、
もうそれを必要悪と割り切って、受け入れながら、そこで生きていく道を探るしかない
っていうのも、選択肢としてはあると思うんですよ。ライダーらしくはないけれど。

だって。一輝の主張はアレじゃん?
上手く行く保証もないし、失敗したら人類絶滅でしょ?
例えば、「どっちの意見に乗るか」っていうのを人類全体で投票にかけたとしたら
大二に乗る人、すごく多いと思うんだ。
赤石の言ってることなんか甘言だとわかっていても、乗るしかないと思うんだ。

だからなぁ。うん。なんていうか。
赤石長官は、大二のことをもっと大事に扱うべきじゃね?
子飼いになってくれることを選んでくれたんだから、
ザコ敵をぶつけて消耗させるんじゃなく、
「俺に従えば人類にこんなメリットがあるんだよ」と
嘘八百並べて、大切に育てていけばいいのになぁとか思うわけですが。

いや。もしかして、正体は「悪魔」だから
世界征服なんかより、人間を苦しめることが目的なんだろうか。
いやいや、主体がギフであればそうなんだろうけれど、
いま暗躍している主体は赤石長官だからなぁ。
ん~、でも赤石長官の思想が悪魔に染まってたりとかもするのかなぁ。

まぁ。なんやかや。
今回は谷間の回、といった雰囲気でしたね。戦闘シーンがメインだったし。
ヒロミさんの登場で雰囲気がまたガラリと一変・・・するかな?

仮面ライダーリバイス 第36話「岐路に立つ人類、それぞれの決意」

2022-05-26 13:05:31 | 仮面ライダーリバイス
赤石長官の演説をきっかけに人々は動揺。さくらと花が街を偵察していると、ベイルが現れた。さくらはジャンヌに変身するが、花を庇おうとした玉置がベイルに拉致されてしまう。 一輝らはしあわせ湯で報告を受けるが、そこへ元太がやってきた。すべては自分の責任だという元太は、自分の悪魔であるベイルと決着をつけると宣言するのだが・・・。


スピンオフ「仮面ライダーベイル」観ました。
基本的には本編内で語られた内容どおり
(過去に実験体として扱われていたパパさんが、ママさんと出会い
 施設を脱走したものの記憶を失い、身分を隠して暮らし始める)なんですけど。
映像で見せられると、本編序盤の
「うだつの上がらないパパさんと、それを優しい目で見守るママさん」の構図が
「これが!これが『絵に描いたような幸せ』ってヤツなんですよ!!」って
涙ながらに演説したくなる説得力があるのでした。熱い。

本編。
うーん・・・・・・。
コロナ禍で、国民にワクチン接種が勧められている現時点において、
似たようなテイストで「バイスタンプ接種」を描く、
それも、「政府は勧めているけれど、人体には悪影響がありそう」っていう描き方をするのは
ちょっと、アウトなんじゃないの。

物語の展開上、必要だったと言われればそうなんだろうけれど、
ちょっとなぁ、ちょっと、他に表現のしようはなかったんだろうか。
それとも、敢えてのああいう表現なんだろうか。もやもや。

玉置っち。
ぜひ変身させてあげたかった玉置っち。
・・・まぁ確かに、アギレラさまが変身した方が盛り上がりますけれども。

「そもそもウィークエンドに入るためには、
 きびし~い試験をクリアしなければならない」


さくらちゃんの入団試験のときからずっと思ってたんですが、
そうまでして入りたいかなウィークエンド。

いや、「命を危険もある組織だから、相応の覚悟が必要だ」っていう
そうやってふるいにかけているって話ならわかるんですが、
どっちかっていうと、「入団をエサに無理難題を押し付ける」って感じなんだよな。
そんなん、引き受けるしかないやんっていう。

「なんでそんな危ないことをさせるのよ!?」
「玉置自身が! ・・・選んだんです。みんなの役に立ちたいって」


選ぶしかない立場に立たせておいて、
「自分で選んだんだから仕方ないよね?」っていう態度、どうなの。
あの時点で既に準備万端で、引き受けてもらう前提じゃん。
本当にもー、ウィークエンドについては不信感しかない。

んでもって。「ベイルから赤石長官の居場所を聞き出す」っていう
一番無理ゲーじゃない?ってところが端折られてた。
そんなこと絶対教えてくれないでしょベイル。うーん、尺の都合かなぁ。

赤石長官。

「これで国民の危機感が煽られる。
 大二くん、ご苦労さま」


ってことは、大二たちフェニックスが苦戦している様子を
前回同様、映像なんかで公開するってことなのかな?と思いつつ、
その描写はないのかな。来週やったりする?

なんかね、国民視点が足らない感はある。
あと。大二くんの扱いが可哀想すぎる。誰か面倒みてあげて欲しい。
狩崎さんとか、まだフェニックス管轄(だよね?)なんだから
たまには思い出してあげて。

朱美さん。

「ギフを倒すには、ギフの力が必要よ。私を使って」

うーむ。パパさん&五十嵐三兄弟はギフの末裔だから、
朱美さんを使うまでもなく、ギフの力を持ってると思うんだけど。
なんか違う利用方法なのかな。
流れ的に、朱美さんの命を使っていいよ的な雰囲気ですけども。