黒岩が都知事選に立候補。デリンガーを始めとした闇生物たちの協力を得て、支持を固めていく。それを阻止しようと立候補した暁だが、黒岩のほうが一枚上手で苦戦を強いられていた。エリはスキャンダルを掴み取ろうと黒岩の陣営に参加するが、そこで黒岩の自分に対する想いを知り心が揺らいでしまう。
やばいもう、黒岩さんがめちゃくちゃ格好いい。
今回はもう、超絶黒岩さん回だったし、
超絶格好良かった。とくに、ザンダーとのやりとりな。
「ザンダー。ダークザイドとは、何だ」
「なに!?」
「わからんのか! 闇次元界は既に滅び、
我々ダークザイドは人間界でこそこそと生きる亡霊へと堕落した。
俺は、ダークザイドであることをとっくの昔に捨てているのだ」
「貴様・・・誇りまでも捨てたというのか。ダークザイドとしての誇りまでも!」
「誇り? 人間どものラームをちまちまと吸いながら
生きながらえている俺たちに、誇りだと!?
・・・笑わせるな」
からの、振り返って一言。
「ザンダー、俺は遊ぶぞ? 人間界で、思いっきり遊ぶ!」
という黒岩さんが、大変に!大変によろしかったです!
一般的な悪の軍団は「世界征服」みたいなことを目標にしてるんですが、
ダークザイドはそこまでアグレッシブじゃない、最初はそんなことも言ってたんだけど、
結局のところ、人間に寄生して生きてるんだよな。
さてそんな黒岩さん。エリが味方についたことを
困惑しながらすごく喜んでるわけですよ。
パアァって音のしそうな笑顔!光属性の笑顔!まぶしい!
「驚いたよ。まさかあんたが、俺の応援に駆けつけてくれるとはな」
んで。すぐに我にかえって二人の立ち位置を思い出すんです。
「どういうつもりだ。女心は、わからんというが」
「好きだったのよ、あなたが、ずっと」
「いいのか、知っているはずだ。俺は、俺に惚れた女の、ラームを好むと」
そんなことをあらためて告白しちゃったら、ガチで好きでも怯むと思うんですが、
さらに黒岩さんはダークザイドの姿に変化しちゃう。ある意味「弱み」をさらけだしちゃう。
「これが俺の、真の姿だ。本当にこんな俺を、愛せるというのか?」
「どうして・・・どうして私のラームを吸い取らないの?」
「前にも言ったはずだ。俺は本気でお前のことを・・・」
ここでるいちゃんがカメラ片手に飛び出してきて、いまの映像を公表してやると脅すわけです。
もうさ、ひどくない? 主人公陣営のやってること、えげつないよね? それ、人としてダメだろ。
まぁでも、おそらくエリさんとるいちゃんもそんな計画ではなかったわけで
「きゃ~、やっぱり黒岩さんが大好き♪」
「そうだろうそうだろう」
「そんな黒岩さんの元の姿も、エリ大好きなの。ねぇ変身して見せて」
「よーし見ていなさい。ブラックアウト!」
「・・・な~んて罠でした♪ 誰がダークザイドのことなんて好きになるもんですか!」
くらいの気持ちだったんじゃないかな、とか。
そう考えると、軽いドッキリのつもりで乗り込んできたエリさんと
ガチで告白しちゃった黒岩さんとの温度差が、な。
見せ方によっては、ものすごく笑えるギャグシーンになったのかもしれないんだけど、
黒岩さんが格好良すぎるのと、その態度が真摯すぎるのとで、
もう、もーう見ててやきもきしちゃうよね。切ない。たまらん。
ラストで、黒岩さんの秘書がエリに平手打ちしていくんですが、
本当にそれはもう仕方ない。平手打ちで済んで良かったとしか言いようがない。
だってさ、自分が大事に想ってる人の、純粋な気持ちを、弄んだんだよ。ひどい。
そんなわけで、恒例のギャグ回かと思いきや、まぁギャグ回なんですけど、
前半は黒岩さんに萌え、後半は黒岩さんに涙するという、とにかく黒岩さんを堪能する回でした。
あと、「すずむらあきら」に票が集まったのはどういう理屈ですか。
せいぜい30票程度かと思ってたのが意外と好勝負になってて、
次回から「探偵」ではなく「東京都知事」の肩書きになるかと思った。斬新な展開。