素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダー剣(第46話)

2016-06-19 21:58:46 | 仮面ライダー剣
「君たちは役に立たないから、BOARDをクビにしたよ」
「ライダーシステムはBOARDのものだ。返したまえ」
パワハラです! 人事に手を回して給料止めたのも天王寺さんか、やることがみみっちい!

ケルベロスが勝者になったところで、神様が現れるのはケルベロスの前ですよ?
と思ったら、天王寺さんまさかのケルベロスと合体。キモい!超キモいよー!!!

戦闘シーンで軽やかに走るケルベロスこと天王寺さん。
ご老体が走った!無理しないで! などとつい余計な心配をしてしまう。

序盤に烏丸所長が「地球上の飢餓、貧困、あらゆる災厄をなくすためになんたらかんたら」とか言ってて
いや、それとアンデッド問題とはまったく関係ないですよ?と思ったんだけど、
元理事長の発想とここでつながった! なるほど人類リセット計画。

しかし自分も、自分の大事な人も、自分に関わりのあるすべての人が消えた世界のその後なんて、
天王寺さんが神になって完璧なる新しい人類が生まれようと、
ジョーカーが生き残って生命がすべて死に絶えようと、
あるいはキングが生き残って地球がクワガタムシの楽園になろうと、
ぶっちゃけ「別にどれでも関係ねーし」って話なんですが。
それを「俺を封印していいのかお前ら」って言われても。うん、別にかまわないです。

天王寺さんのラスト。ライダーたちが「もう何の力もないんだから、何も殺さなくても・・・」
とか言ってて驚いた。何の力もないご老人が、ついさっきまで人類滅ぼそうとしたんだぜ?

さて。
天王寺さんがBOARD創設の真の目的を語ったり、
ヒューマンアンデッドが一万年前のバトルファイトの結末について語ったりと
いろいろな設定が明らかになる回だったのですが。

それについて、何も書くべきことが思いつかぬ。まったく心が踊らなかったようで、自分でもビックリ。

今回いちばん心に残ったのは、目覚めぬ始さんを守る剣崎くんの姿ですわ。
なんかさ、始さんってすごく強いじゃない? いわば「神の作りし破壊神」みたいな存在じゃん?
おそらくこの世界でもっとも強いパワーを持ってる存在なんだけど、
それが、ライダー達に守られることでなんとかいままで生き延びてこれたっていう、はかなさ、もろさ。
そのアンバランスさが、いいですよね。

思えば、ブレイドは最初から始さんことジョーカーの存在が大きかったな、私にとって。
ジョーカーが物語の中心軸になってると想像すると、あいまいだったブレイドの世界も
意外としっかりした軸をもった、まとまりのある世界だったんじゃないかなと、思えてきました。

最終回の感想かよ。まだあと3回続きます。

仮面ライダー剣(第45話)

2016-06-18 21:58:12 | 仮面ライダー剣
唐突に始まる「いままでのあらすじ」 ラストに向けて本気出してきたな。

しかし。内容が濃すぎて何がなにやら。
とりあえず始さん。当番組のヒロインたる始さんが
またもやカードを奪われてジョーカーに戻るという有様。本当にもう放っておいてあげて!

そんなジョーカーの姿を見た橘さんが「今なら・・・ジョーカーを封印できる・・・」
とか言ってて。そっかーこの人は剣崎くんと対になる存在なんだと今更。
「守りたいものがあるから!」と後先考えずに突っ走るのが剣崎くんなら
それにブレーキをかけ、人間の未来とか剣崎くんの体のこととか、
そういうのを代わりに考えてくれるのが、橘さんだったんだな。
「挑戦」「勇気」が是とされる世界だから、損な役回りになっちゃってるけど。

睦月くんはアンデッドと心を通わせた経験を活かし
アンデッドと共存する道を模索し始めた。すごくいいですね!
甘い考えかもしれないけど。
キバのときも渡くんに対して「理想はいいけど考えが甘いんだよ!」とか言ってたな私。
でも一番若い、次世代につなぐ人たちが、新しい道を探すっていうのが、いいですよね。

「キングフォームになれないけれど」と、自分の力を正しく認識したうえで、
アンデッドを召喚して「一緒に戦ってくれ!」と協力を求める姿。
自分が強くなること、強い力を得ることだけを欲してた睦月くんが
他者の力を頼ることを覚えたっていうのが、もうね、もうね、すごく嬉しいです。

「デートはまた、いつでもできるんだから」が死亡フラグにならなくて本当に良かった。

クワガタメガネのお兄さん「生き残ってどうする?森でクワガタムシと一緒に暮らせっていうのかい?」
皮肉なセリフが良かったです。そっか人間と共存してくれないのか。

さて本筋ですよ。
・天王寺さんの提唱するアンデッドが、53種のカードを全て吸収する人造アンデッドだった
・それを、剣崎くんが倒しちゃった
という、まさかの展開。天王寺さんも私もポカーンですよ。え?

始さんがジョーカー化して、剣崎くんもその影響で不安定になってるはずなのに
キングフォームでも暴走することなく、ちゃんと戦ってた。
・・・でも、目が赤くなったりとかして、
何か超えちゃいけないラインを超えた気配が満載です。

仮面ライダー剣(第44話)

2016-06-17 08:48:05 | 仮面ライダー剣
「だいたい俺たち、けっこう濃い付き合いしてるのに、寂しいこと言うじゃないか」

くっ!この俺が、こんな見え透いた腐女子ホイホイに簡単にひっかかってたまるか!?
(ひっかかった)

なるほど、姿を自由に変えられるアンデッドは、自由に消えることもできるので
前回も煙のように消えていたという訳ですね。

しかし、まさか始さんが敵を罠にかけるためとは言えジョーカーに戻るとは。
そして、なぜかわざわざジャカランダを経由してくとか(笑)
そこはちょっと無理のある展開だけど、うんまぁいいや細かいことは。

みんなの前に突然現れる天音ちゃん。
「うわぁそれきっとアンデッドだよ!始さんに天音ちゃんは倒せないよどうすんの!?」
ってドキドキしてたら、容赦なく斬りかかる始さん。まじ容赦ねぇ。
うん、たぶん始さんの視界は人間とは違うんだな、魂の形とかで見てるんだよきっと。
(そのわりに剣崎くんの偽物には気づかなかったけどな)

「俺、いつも迷惑かけっぱなしで、こんなんで仮面ライダーやってていいのかなって」
「うん、本物の睦月だ」
「俺だって、伊坂さんに騙され、トライアルBに騙されて・・・」
「うん、本物の橘さんだ」

ちょwwwやめてwww。
こどもが寝たあとでイヤフォンして静かに見てるのにwww笑いがこらえきれんwww。
剣崎くん言ってることが失礼すぎる。仮にも先輩だぞ? だが正解。

という訳で。ホラー回の後半がまさかの和み回でした。
やっぱり井上さんの脚本は好きだな。
最後の、レモン汁かけられたことを根に持った始さんが
剣崎くんにやり返して笑うシーンとかも微笑ましかった。始さんてばすっかり人間らしくなって。

天王寺さん。「仮面ライダーを全て倒して、私は神と会話する」とか言い出して
ちょっとポカーンとしてる。まあ狂信者のいうことに理屈を求めてはいけない。

こないだ「BOARDの真の目的は2体のジョーカーを用意することでは?」って書いたんですけど
広瀬パパの仕事内容や「double-joker」のキーワードから言って、それはたぶん間違いない。
そのうえに立つ天王寺さんの目的はおそらく
「2体のジョーカーを戦わせることでバトルゲームに深刻なトラブルを人為的に発生させ、
 復旧に現れるであろうゲームマスターと対峙する」ことだったんじゃないかなと。

んで。ティターンはそのために用意されたアンデッドじゃないかなと思うんですよ。
2体のジョーカー(剣崎くんと始さん)に毒をもり暴走、戦わせるためのアイテム。
おそらく当初のティターンの登場予定は最終話(47−49話)だったんじゃないかな。

でも、方針変更でジョーカー同士の対決が中止になったんじゃない?
それで、「じゃあ仮面ライダー全滅させたら神呼べることにしようぜ!」
みたいな、さっくりした形になったんじゃないでしょうか。
人が作った物を人が滅ぼしたところで、神様出てこねーよ。

さらに「でもティターンどうしましょう?もう発注かけちゃって出来上がる寸前なんですけど!?」
ってところで助っ人井上御大登場、満を持して!ていう43−44話じゃないかなと。勝手に推測。
だとしたら、「この雰囲気、中盤の箸休め回って感じ」っていう前回の感想も当然ですよ。
単なる「ティターン消費回」それもひどい(笑) 内容は面白かったけどね。

次回は「ケルベロス消費回」だったらどうしよう(真顔)

神様くるのかな。
すごく今更だけど、「神様がゲームで作った世界」っていう設定が気に食わないです。
ゲームで生き物をおもちゃにするな!というやつですよ。ジュウオウジャーだって怒るよ!

仮面ライダー剣(第43話)

2016-06-16 09:20:47 | 仮面ライダー剣
待ってました井上御大脚本回その3。
ハードボイルド編、コメディ編に続く今回は、謎のホラー回だった。

「アンデッドの力を暴走させる毒」という存在を見せておいて、
敢えてその毒を(おそらく)使わずにライダーたちを混乱させるという、ちょっと面白い趣向です。
闇剣崎、闇橘は攻撃を仕掛けておきながら、ダメージを与える前に煙のように消えてしまう、
その中途半端っぷりに「なんじゃそりゃー!」と何度か突っ込みましたが、
それが逆に困惑と薄気味悪さを増幅させるという。

みんなが「なんか剣崎おかしくね?」って思ってるなか、能天気に「腹減ったー」と帰ってきて、
笑顔でカレー食べる剣崎くんが一番のホラーでした。怖いよ意味わかんないよ!

その様子を外から伺いながら「どけ俺が確認してくる」「いや俺のいうことを」とわちゃわちゃやってる
野郎3人組も面白かったです。コントか!

闇落ち経験のある始さん・睦月くんが「今度は俺が救う番だ!」と使命を持って立ち向かう。
善意の空回りがすごくて、「どうしてこうなった」ていう。
無意味な戦いすぎて「お前ら一回落ち着いて、飯でも食って話し合え」感すごい。

そしてワイルドカリスに変身して必殺技放つとかダメだろ始さん、
完全に殺りにきてるじゃないすか。

と、基本は面白い話だと思うんですが、
なんだかな〜これ、30話前後でやるような、本筋離れた休憩、みたいな雰囲気で、
ラストまで数話の最終章なのにキョトンとしてます。え、いまごろ?っていう。
予告では大変なことになってたので、次回もあわせて見ないとなんとも言えないけれど、
広瀬パパ編で盛り上がってた気分が、ちょっと「あれれ?」になりつつある。不安。

睦月くんのキャラも、角がとれて丸くなったというか、憑き物が落ちたというか(文字通り)
もともと明るい好青年だったので、当然もとに戻っただけなんだけど、
正直、なんかつまんない。素直すぎてつまんない。仕方ないんだけどさー。

橘さんの「お前もこれで一人前のライダーだな」の言葉に
「うるせぇ!」と殴りかかって欲しかったくらいだ。だってこのセリフ、上から目線でムカつかない?

仮面ライダー剣(第42話)

2016-06-15 16:59:08 | 仮面ライダー剣
OPに嶋さんの名前が出てくるという、壮大なネタバレからスタートした第42話です。
おおぅ、嶋さん出てくるなら解決決定じゃん。

ともあれ、睦月くんの愛されキャラっぷりに和む回でした。
一番の年下で、みんなの末っ子みたいな存在で、
でも本人はそんな立場がイヤで早く一人前になりたくてとんがってるんだけど、
そういうところも含めて周りのみんなが睦月くんを愛してるという。超和む。

いや、大人が見ると「青春っていいよね〜」と微笑ましくなるんだけど、
仮面ライダー対象年齢のこどもたちにとったら、睦月くんってどんなキャラだったんだろ。

橘さんや剣崎くんが必死になって睦月くんの面倒を見ようと頑張ってたんですが、
結局、キングとクイーンの二人がなんとかしてくれました。
カードに恵まれてるし、カードに愛されてるよね。

こういう、カードとの心の交流みたいなの、もっとやれば良かったのに。
もう本当に、中盤でダラダラやってたのがもったいない。良い世界観なのになー。
と、ここで「ジャックフォームになった橘さんと伊坂さんの心の交流」を妄想したら
笑いが止まらなくなった。どこまでも報われない男、橘さん。

とは言え、今回さらりとアンデッドにラウズアブソーバーを貸し出したりしてて
お手柄でした。今回信用した相手は信頼できる人で良かったですね。

前回の望美ちゃんのおにぎり。「なんか知らないけど、うまいんだ」
それはね、おにぎりを作るときに手のひらの常駐菌がおにぎりの表面に付着し、
常温保存される過程で発酵してうまみ成分が増すからです。

という理屈はさておき。

あれは、望美ちゃんが睦月への想いを込めて作ったから。
クイーンがそれを食べて「美味しい」と感じたのは、望美ちゃんの想いが伝わったから。
横で睦月くんが「うまいんだよ」というのを聞いて、
望美ちゃんの想いがちゃんと睦月くんにも伝わってることに気づいて。

この世界は、アンデッドの種族が片隅でしか生きられないような世界だけど、
ここで生きる人間たちは、こうして想いを伝え、受け取って、優しい世界を築いていて、
それに気づいたから、睦月くんにこの世界を託してくれたのかな、とか思った。

もしかしたら、ブレイドのテーマは「想い」なのかもしれない。

ラスト。クイーンを封印してしまったことを知った睦月くんが後悔の叫びをあげるんですが、
うん・・・なんていうか、レンゲルは封印の解除ができるからね?
「ヒマだし桃鉄でもやんね?」くらいのノリで、嶋さんもお姉さんも呼べるからね。多分。
あの能力、ちょっと余計だったね。いまさら言っても何ですが。