水のエルとの決戦のさなか、翔一は記憶を取り戻した。あの日、翔一が飛び乗った船の名は、あかつき号。翔一に、そして船上で出会った人たちに、嵐の中でいったい何が起こったのか。すべてが明らかになる。
あかつき号の解答編です。答え合わせ!
×沢木さんに会うために四国から上京する途中 → ◯沢木さんに会うために香川へ向かう途中
×謎の組織(or沢木さん)が起こした事故 → ◯天災(水のエルが突然降ってきた)
×なぜか能力者ばかりが乗船していた → ◯乗船者が青年の光を浴びて能力者になった
×翔一くんはあかつき号の事故で死んでた → ◯ 死んでなかった
(まぁ「死んだ」って言ったのは水のエルなんだけど)
×翔一くんの記憶喪失は、沢木さんが画策した → ◯海難事故が原因で偶然
すごく間違ってたぜ!
だって、あかつき号事件って警察関係者の中でも隠蔽されてるっぽいじゃん?
誰かの意図を感じるじゃん?違うのかよ!っていう。
沢木さん東京にいたと思ってたけど、そういや一瞬記憶が戻ったときに香川まで会いに行ってたね。
ていうか、あの封筒、最初は住所が書いてあったんですね、
いまは綺麗に真っ白になってるから、なんで切手が貼ってあるんだろうって不思議に思ってました。
あの手紙はあの手紙で謎ですよね。何のために書いたんだろう。
沢木さんなら読める? 使徒の沢木さんなら読めるかもしれないけれど、雪菜さんの死後の話だよね。
そこまで見据えて書かれた「遺書」なんだろうか。
そして明かされるあかつき号、船内の様子。
・誰かと思ったら葦原パパだー! 息子を語る葦原パパだー!
・真島くん!ちゃらい!イキがっててめんどくさい!
・木野さん!白い木野さんだ!
・相楽さん、軽い!明るい!そして愛妻家自慢、辛い。
・真澄ちゃん、陰険! もともとそういう性格だったのか。
・手帳に載っていなかったのに殺された高島さん(32話)は、船長さんかな。
・亜紀さん。翔一くんの恋人を自称していた彼女(16話)は、
あかつき号で翔一くんにかばってもらった過去があったんですね。
そして、佐恵子さん。新しい夢を追いかけようと決意した佐恵子さん。
まさにその転機に「お前達は長くはない、お前達に未来はないのだ」と断言されちゃったのか。
それで現実から逃げて夢の世界で生きてたんですね。辛い。(12話)
そういやドヤ顔で推測してた「佐恵子さんが探してるのは瀬戸内海に沈むアギトの像だ」も大間違いだった。テヘ☆
他にもいろいろ、無駄に深読みしてる気がする。
とにかく、水のエルの「死の宣告」
一人一人の驚愕や叫び、絶望が、伝わってくる、重いシーンでした。これは辛い。
アギト最初の変身。
突然の異形化に呆然とする翔一くん、異形化を見てショックを受ける乗船者たち。これも辛い。
第1話での変身は、実質2回目のアギト変身なんですね。それは驚くよね。
そして。記憶を取り戻した翔一くんが諸々の思いを込めた変身。熱い!
闇と光の戦い。
これは見た感じ、光の青年の方が正義っぽい印象あるけれど、
光と闇を入れ替えてみたら雰囲気変わるよなって。
例えば、違う言葉で表現すると。
・神が人を作り、自分の子として愛した
・神と悪魔が戦い、悪魔は散り際に自分の力の欠片を人の魂の中にばらまいた
・だから神は、人の子を愛しながらも、その中に在る悪魔の欠片を憎んでいる
だとしたら、アギトは悪魔の化身じゃん?っていう話にもなり得る。
っていうかそっちの方がすんなりおさまる。
それを敢えて、光と闇を逆に配置した感じはありますよね、子供向けに。
私も第1話で「アンノウンの頭上に光る円が天使を連想させる」って感想書いてたし、
たぶん闇の青年が「神」で、アンノウンは「天使」なんだと思う。
と。そこでふと北條さんのセリフを思い出した。
「私は、人間は善なるものだと信じています。
驚きましたか? 理由は簡単です。私がいい人間だからですよ」(21話)
「アンノウンは人間に近い生き物だと思っています」
「アギトのような存在が増えたら、我々にとっても脅威になる」(36話)
このセリフ、北條さんを「神サイド」に設定して用意したセリフじゃないか?
そう考えると、序盤でG3搭乗員(アギトにも対抗できうる力)に激しく執着を見せてたこととか
アギト捕獲作戦での「アギトを捕獲することが大事なんです。たとえそれが死体であっても」発言とか
当時は意味不明だった言動も、すべて合点がいく。
合点がいくけど、ちょっと待った。北條さん人間だよね?人間ですよね!!??
それはちょっとへこむ、いやすごくへこんでる。
へこんでるけど、うわぁ天使キャラとか超似合うぞ北條さん・・・。
これはやばい。小沢の姐さんとハッピーエンドとか甘いこと言ってる場合ではなくなった。
生きてエンディングを迎えられるかどうか、危険な感じになってきてしまったし、
なにより、闇の青年はなんかムシが好かないんだよなぁなんとなく・・・マジかぁ・・・。
いや、考えてみたら私が北條さんにときめいたそもそものきっかけが、
あくまで公正な手段(※ただし自分基準)によってのみ相手を追い詰めようとする、
卑怯な手は決して使わない、ある意味での甘さみたいなとこだったんだけど(24話)
それって天使の属性じゃん! だめだ惚れた部分がそもそも天使属性じゃん。
うわぁ・・・・・・。