素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダーアギト 第37話「暗闇の戦士」

2016-10-06 07:56:33 | 仮面ライダーアギト
戦うアナザーアギトとギルス。その戦いに駆け付けた氷川誠と北條透は、アギトが木野に戻るところを目撃。氷川誠は、木野が医者としても人の命を救っていることを知り、心酔する。一方、北條透は再び「アギト捕獲作戦」を進める。


一話が、長ぇよ!(※個人の体感であり、放映時間は通常どおりです)

中盤くらいから
「もうこの辺で『続く』にしちゃっていいんじゃないかな? ね? もう終わろうよ?」
ってずっと思ってた。正体を隠したヒーロー物は!心臓に!悪い!

いやぁしかし。正体を隠したヒーロー物っていう設定、たまりませんね。
そしてそれを活かした展開を、今回はガンガンぶっこんできましたね。
終始「うわあぁぁぁ!」「ちが、ちがうから!」「だめだあぁぁぁ!」って心中が嵐でした。救心をくれ。

アナザーアギトのシルエットを見て、アギトだと誤解する氷川さん。

全然ちがうじゃん!ツノも小さいし、胴回りも太いし、ヒジになんか生えてるし!!
・・・とか思うのですが、先入観ってやつですよね。
こんな存在、二人もいると思わないよね。いたんだけど。

んで。氷川さんは木野さんのことを、高潔で高邁な想像どおりの人だった!と勝手に感動してるし
木野さんはすぐに事態を把握して、それを否定しないっていう。お前!お前なぁ!!!

木野さんはこのあと、約束を破った氷川さんに対して
「あなたは私の信頼を取り戻さなければならない」と断言し、一方的に指令を出すんですが、
怖いよ、この隙あらば相手を支配しようと狙う姿勢。人間を憎んでいるような?
小沢の姐さんとの勝負になるのかも。天才同士の対決見てみたい。

翔一くん。
「俺にもしものことがあっても、こいつら(菜園)の面倒だけは見て欲しいんだ」

やめてー!死亡フラグやめてー!!!

北條さん。
現場に向かおうとする氷川さんに「頑張ってください!」と声をかけます。意外。

そしてまさかの、アギト捕獲作戦再びですよ。

渋る上層部に対して「アギトは人間です」と勝算を語る北條さん。
前回、氷川さんにむかって「アギトは人間にとって脅威の存在」と言っていたのに、
相手に応じて柔軟に表現を変える態度、さすがです!大好きです!

今回は戦闘後のアギトを追跡し、人間体に戻ったところで捕獲するという作戦。
あぁ北條さん、有能すぎる。有能すぎるけどそれはやめてあげて!!!
・・・などという願いも虚しく、いよいよ「正体を隠したヒーロー物」の醍醐味、正体バレの瞬間が!

「アギト!あなたの身柄を拘束します!」
「あれ?北條さん、何かあったんですか?」

この無邪気な笑顔である。相手が氷川さんだったら誤魔化せた気がするんだけど
北條さんだからな〜、誤魔化されてくれないよなああぁぁぁぁあああ(頭を抱えている)

ていうかね。氷川さんは木野さんを捕まえるつもりだったんですよ!
本当だったら、アナザーアギトから木野さんに戻った瞬間に任意同行しちゃえば良かったんだけど、
もちろんその場では証拠もなく、逃げられるのは目に見えてたから
わざわざこれだけの警官隊を組織して、大仰な捕獲作戦を仕組んだんですよ。
なのに・・・なのに、なんだこの、誰も幸せになってない展開。

なんで、なんで来ちゃったかなぁ翔一くん。
あ、そっか木野さん手術中だった。それも涼くんの。
そこもですよ! そこも!主治医への挨拶を真島くんがやってたら、また展開が変わってたのに。
もうなにもかもが「ああああぁぁぁ!」すぎて、本当に心臓に悪い。すごい計算高い脚本だぞ。

落ち着いて見直してみたら北條さん祭りの回でもあった。眼福。

仮面ライダーアギト 第36話「4人目の男」

2016-10-05 08:04:52 | 仮面ライダーアギト
天才外科医・木野薫は、アンノウンに襲われる涼と真島浩二を守るため、新たなるアギトに変身した。生きる目標を探していた涼は、彼とともに戦っていこうと決意する。現われた別種のアンノウンに、力を合わせて立ち向かう涼と翔一だが・・・。


「私を必要としている人たちがいる。私は、その人たちのために、戦いたい」
と穏やかに語る木野さんを見て、あぁこの人悪い人じゃないのかも。見た目は超怖いけど。超怖いけど。

・・・とか思ってたら、早くも馬脚を現しました。
こんなのがバイクで追いかけてくるとかマジでホラーです。無理無理。

木野さんの望みはおそらくマサトくんの復活。沢木さんと同じ「死者の復活」です。
でも、そのためにアギトを大量に誕生させようとする沢木さんとは違って
木野さんは、自分以外のアギトを消そうとするんですよね。
望みを叶えるためのアクセス方法が異なるのか。
それとも、望みを叶えるために必要なのは何らかの条件を備えた、たった一人のアギトなのか。

しかし。木野さんの設定がエグいですね。死んだ弟さんの右腕くっつけてるとか!
木野さんも闇医者を気取ってるけど、真のマッドドクターは腕移植しちゃった執刀医じゃねーの?っていう。

熱を帯びた体を冷やすためにシャワーに打たれる真島くん。
アギト化しつつあるようです。そういえば涼くんも最初は謎の発熱から始まったもんな。

ともあれ、イケメンを水につけるのは大正解です。どんどん濡らしてください!

北條さん。
「アギトが脅威である」という点において、人間とアンノウンは同じ立場ではないか?と。

アギトに必要以上に肩入れする氷川さんに釘を刺してきた感じ。
そういえば私も「アギトは人間が変身してる=人間である」という感覚で見てたけど
アギト=人外なのか。なんかハッとさせられた。

「(あかつき号事件でなにが起こったのか)言えません。言ってはいけない約束になっている」
これ、前にも誰かが言ってた。部外者に情報を漏らしたくない木野さんの逃げ口上かもしれないけれど、
もし本当にこれが「約束」なら、誰と約束したんだろう?

翔一くんの顔を見て何かを思い出す木野さん。
あかつき号で会ってるんですよね。そこでなにを見たんだ。

戦う決意を語る涼くん。

顔に生クリームついてる翔一くんを目の前にして、よく真顔で宣言できたなと、
なんかもう、見てる方のニヤニヤが止まりませんでした。和む。髪の毛さっぱりしたね。

仮面ライダーアギト 第35話「謎の救世主」

2016-10-04 08:07:57 | 仮面ライダーアギト
決死の覚悟の変身で、翔一はまた一つ別の姿を得た。ふっきれた翔一は美杉家に戻る。そのころ涼はアンノウンが女性を襲うのに遭遇する。そこに駆けつけ被害者を助ける謎の男、木野薫。彼こそ涼、翔一、氷川誠たちの運命の行方を大きく揺さぶる人物だった。


昨日見た劇場版の余韻を未だに引きずっており
「アギト、良かったね」と、本編まで終わったような謎の満足感で満たされております。
なんでだろうと思ったら、アレだ、翔一くん&真魚ちゃんのピアノの連弾。最後の和音で劇場版の幕が閉じるんだけど
いろいろぶわーっとテンションあがったせいか、あの和音で私の中のアギトの世界まできれいに閉じてしまった模様。
いや本当に素晴らしいエンディングでした。

そもそもピアノの音色が大好物な上に、連弾というのもツボなシチュエーションだったんですけど、
その直前に、真魚ちゃんが「謎の青年とアギトの戦い」に不吉な未来を予見してしまうシーンもあり、
どう考えてもピアノの和音だけで全てが完結した気分になれる自分おかしいだろ!って話なんですが。

なんだろうな、ピアノって、魔性だよね(責任転嫁)
さておき、本編はとうとう「終わりの始まり」に突入です。

「そうか、アギトとは、限りなく進化する力。それをあの方は恐れているのか」

いや無限に進化はしないでしょ流石に?と思うのですが。
アギトは謎の青年を脅かすほどの存在になることが可能なの? いやそんなまさか。

木野さん。思ったよりオッサンだった。もっと若い人を想像してたよ。
アギトになっても自分の生活を優先してました。仕事とプライベートを両立させる余裕、さすが。
そりゃ電話してもお宅訪問しても捕まらない訳です。

そして、変身したらこの外見である。大人も泣くぞ。

通常のアギトがクウガを踏襲したデザインだったので今まで気づかなかったんですが、
ギルスや進化したアギト、そしてこのアナザーアギト(ですよね?)のデザインを見ると
仮面ライダーシンのイメージを引き継いでるのかもしれないな〜とか思いました。怖い。

ところでアギトとギルスの違いって何でしょうね。武器の出し方?

あかつき号メンバー。真島くんの話ってば主体性があんまりなくて、
それは相良さんも真澄ちゃんも同じで、ことあるごとに木野さんを頼ってる印象があったんですけど、
なんかさ、木野さんにマインドコントロールされてた気がします。だってなんか怖いもんあの人。

劇場版仮面ライダーアギト PROJECT G4

2016-10-03 08:36:16 | 仮面ライダーアギト
無数のアンノウンが研究施設を攻撃。人々が殺戮されていくなか、“超能力”を発揮して逃亡する2人の少年少女、レイと沙綾香。その頃、G3ユニットに新しいメンバーが加入することが通告された。新たなるメンバーの名は深海理沙。果たしてその目的は一体何なのか。激増するアンノウンを前に、突如、封印されていたはずのG-4システムが出現してアンノウンを撃破し始める。しかし、その結果、大いなる危機が・・翔一・誠・涼・真魚たちが出逢った二人の少年少女。アギト・G3-X・ギルスそして新登場のG4。複雑に絡み合うそれぞれの運命の結末は!?


うわあぁぁぁぁ。
完全に油断してた。劇場版だから気楽に楽しめる娯楽系かと思ってたんだけど、
これ、私の言葉なんかで感想まとめたらダメなヤツだ。G4の最後のシーンには泣かされたし。

視聴後1時間経ってもドキドキが収まらない。
ていうか。思い返してみると、自分が何に撃ち落とされたのかわからないんだが、どういうことだ。

やっぱり悪役の造形が良かったせいかな。

究極の戦闘システムの構築することを追究し続けた、深海理沙。
人間をシステム構築のパーツとしか見ていないその姿は、ある意味純粋でもありましたが、
他人の個性を無視し続けた挙句、最後は自分がモブキャラのごとくアンノウンの大群に喰い殺されたときは、
すごくスカッとしましたね!(思っててもそういうこと言ってはいけない)

死を背負って戦うG4の装着者、水城史朗。
生への執着を捨て、死に近づくことで、強い力を得ることができると語る虚ろな戦士。

生きていることは無条件に素晴らしいと賞賛する翔一くんと、
死を前提に戦うことこそ強さだと語る水城さん。
二人の間で氷川さんは「自分は中途半端だけど、生きるために戦いたい」と宣言する。

人間は、無条件に生(もしくは死)を崇めるような究極の思考には至れない、中途半端な存在だけど
(実際、水城さんも最後の最後に「生」に向かって手を伸ばして力尽きる)
だからこそ思い、悩んで、考える。中途半端でいい、中途半端だからいいんじゃないか。

感想の言葉を書くまいと思ってたのに、つい余計なこと。

元木レイ。少年がたった一人で、路上でお金を稼ぐ。すごく印象的なシーンでした。

レイくんの渡したお菓子を、黙って受け取る涼くんも良い。
本編28話もそうだけど、涼くんと男の子の組み合わせは最強ですね。

G4システムに組み込まれる真魚ちゃん。

個人的な意見ですが、作戦行動で使うシステムのモニタは、余計なグラフィックとかじゃなく
こういう黒地に謎の数字だけが表示されるようなシンプルな画面の方が、テンションあがります。

電王本に真魚ちゃん役の秋山莉奈さんのインタビューが掲載されてまして。
劇場版はテレビ版との同時進行の強行軍で、
「機械に入れられるんですけど、顔の映らないシーンでは真魚の影武者がいたんです」とのこと。
えええ?常に顔が見えてたと思うんだけど、どこだろ?

同じくインタビューで電王撮影時
「高岩さんはお姫様抱っこもしていただいた方ですので、会えて嬉しかったです」とあり、
そんなシーンがあったっけ?と思ったら、劇場版だったのか!

あと。謎の警視総監。翔一くんの肩に手を置き
「いまの俺ができないことを、君たちがやってくれ」

wikipediaによると、スタッフいわく
「この警視総監は本郷猛(仮面ライダー1号)と思っていただいて結構です」とのこと。
帰りに氷川さんの肩もポンと叩いて去っていくとか、
昭和ライダーまったく見たことないけど、テンションあがりました! 熱い!!

その他、ストーリー的なこととは別に、
細かくシーンを切り替えたメリハリのある状況説明とか、
小沢澄子と深海理沙の口論シーンとか。
井上脚本、かっこいいよ、すごいよと唸るところも多々あって、本当に本当にすごく良かったです。

仮面ライダーアギト 第34話「呼び逢う魂」

2016-10-02 10:38:57 | 仮面ライダーアギト
アギトが翔一だと知った涼。涼がギルスだと知った翔一。自分と近い境遇の人間に会えたことを嬉しく思う翔一。だが、まだ「あの存在」への恐怖は消えない。そんな翔一が心配でたまらない真魚は、涼に翔一を守ってくれるよう頼む。しかし涼もまた、今回の敵がただならぬ相手なのを思い知る。


戦闘BGMにあわせて、女子高生の手作り弁当を一気食いする主人公。
あぁ、だからもう井上脚本大好きすぎる!

さて。互いの正体を知ってしまった二人です。
対峙する二人の向こうを走り抜けていくモノレール、構図がいいですね。

「アギトが亜紀さんを殺した疑惑」がちゃんと晴れるかな?と心配でしたが、
アギトの中身が翔一くんだと知った涼くんは、わりとあっさり理解してくれました。
これは信頼されてるとかじゃなく、12話で涼くんに殴られるレベルのお花畑発言してたからっていうのがジワる。

体の不調で動けなくなる翔一くん。
これは水のエルに対する恐怖心から? 取り戻しつつある自我とアギトの能力がぶつかってる?

ただ、「なんでアンノウンと戦わなくちゃいけないんですか」と立ち止まって考え始めた翔一くんに
「俺が俺であることの意味を、必ず見つけなければならないんだ」と、自分なりの答えを見せてくれる涼くんがいて、
立ち止まりそうになったとき、半歩先を歩いてくれる仲間がいるのはすごく幸運なことだと思いました。
それは、ようやく一緒に歩ける仲間を見つけた涼くんにも言えることだけど。


翔一くんて間の抜けたぽーっとした顔してるなって、ずっと思ってたんですけど、
自我を取り戻しつつある翔一くんてばイケメンで、同じ人だけど全然違って見えるのすごい。
さっき秋山莉奈さんのインタビュー記事読んだんですが、賀集さんご本人は翔一くんテイストらしいですね。いいな。

なんやかやで新フォーム(最終フォーム?)登場です。

写真では見たことあったんだけど、動画で見ると全然印象が違いました。
なんていうかな、野生的っていうか、原始的?

ワンパンチで通常のアンノウンを倒せる威力です。
いままでの小綺麗なアギトとは全然違う、ちょっと怖さを感じるような造形です。それが良い。

そして予告映像が、もう新展開てんこもり状態でした。ついていけるかな自分・・・。