仮面ライダーアギト 第３３話「現れた敵」

涼は真魚の治癒能力でよみがえった。そして涼がギルスから戻る姿を目撃し、驚く氷川誠。一方、真澄の身体から立ち上った怪物のような幻影に、翔一は言われのない恐怖をおぼえる。フラッシュバックする過去の記憶。一体「船の上」で何があったのか？

相変わらず謎解きヒントの大盤振る舞いです。一回、一回落ち着かせてくれ、日常回をください。

まず翔一くん。あかつき号に乗ってた。なんなら、あかつき号の事故で死んでた。
たった一人の行方不明者が翔一くんでした。まぁそうだよね、
あかつき号に乗ってた智子さんは、翔一くんの顔を覚えていたもんね。（９話）
死んでたか・・・、いっぺん死んでから生き返るとアギトになるんでしょうか。オルフェノク。

しかし、これって「雪菜さんのことを聞くために沢木さんに会いにいく」途中の事故ですかね。
だったら、雪菜さんの自殺も半年前ってことなのか？
風谷パパ殺人事件と雪菜さんの自殺は別件なのか？　大前提が、崩れる（頭をかかえている）

沢木さんが所属してたのは風谷教授の研究室じゃなかったの？
風谷教授は誰に殺されたんだ、河野さんがいうとおり、普通の人間に殺されたの？
翔一くんが流れ着いたとき、あかつき号の行方不明者との照合はしなかったんでしょうか、
場所が違うから、関連づけなかったのかな。

さて、水のエルにあって殺された恐怖を思い出した翔一くんは
戦いを恐れ、自分がアギトであるという現実に疑問を抱きます。いまごろ。

「俺、逃げたから」「アギトをやめることって、できないのかな」

一時的に記憶を取り戻していた頃と同じ、「感情を見せる翔一くん」です。
「怖い」「戦いたくない」という自我は、沢木さんいわく、アギトの力を使いこなすには邪魔な感情で
このまま不安定な状態でいたら、いずれ暴走する危険があるのでは？

と思う一方。井上御大の作風を考えると、
泥にまみれ、這いつくばり、それでも生きたいと地面に爪たてて叫ぶものにこそ
強き力を与えるのではないかなと、思うのですよ。個人的な印象ですが。

次回予告でアギト新フォームがお披露目されてましたが、もしも翔一くんが全ての記憶を取り戻して、
自我とか諸々を乗り越えての新フォームだったら、超胸熱な展開なんだけどな。
どうだろう、でもまだ記憶は戻らないよな。

涼くん。
アギトには一方的に恨みを持ってるはずですが、今回は真魚ちゃんの頼みで翔一くんのフォローに入ります。
ちゃんと誤解を解いて仲良くしてもらえると嬉しいです。
涼くんと翔一くんはお互いに正体バレ。もうそろそろ全体的に正体バレし始めるのかな、寂しい。

沢木さん。
言ってることに嘘はないんだろうけど、自分に都合の良いことしか言ってない印象です。信じちゃダメ。
沢木さんが「戦う相手」と言ってるのはアンノウンだよね。でも、そこが最終目標ではないはず。

「なぜ俺が！？」と問う涼くんに対し
「それは、おまえが自分で、答えを見つけなければならないことだ」
逃げたよ！この人、都合の悪い質問が来たから、逃げたよ！

水のエル。
あかつき号事件以来、真澄ちゃんの中に隠れていたそうです。
アンノウンはあかつき号事件から発生してたんですね。ってか、しゃべれるのかアンノウン！
謎の青年とアンノウンはつながってた。ですよね。だんだん登場人物の関係性がすっきりしてきたぞ。

「この世のアギトは全て滅び、人は、私が愛することのできる者だけになる」
謎の青年は傲慢である。本当だったら水のエルの役目を沢木さんが担当するはずだったのかな。

氷川さん。
アギトが人間だったらどんなに素晴らしい人物であるかを、我を忘れて主張する氷川さん。
氷川さんもしかしてアギトのことが好きなの？やだなぁ（15話）

仮面ライダーアギト 第３２話「ギルス復活」

自分の周りの蘇った花々に驚く真魚。それは彼女自身の覚醒した力によるものだった。沢木哲也は真魚を涼の元へ連れて行き、蘇らせるよう依頼する。しかし真魚の力をもってしても変化は現れない。一方、マンションを出た真澄の身に、恐るべき変化が・・・。

オープニングに北条さんの名前が出ないとやる気８割減である。真島くんも可愛いけど。
しかし、ウワサの木野さんが医者キャラなのに、真島くんも「代々医者の家系で」とか言ってて
医者絡み設定なのが気になりました。真島くんは木野さんじゃないよな？

そしてあかつき号メンバーは新顔二人が出落ち死亡です。
これで涼くんの見ていた手帳のメンバー、木野さん以外は登場完了です。
ただ、最後に死体のみの登場となった高島さんは、手帳に載ってなかったんですが、
別のページに書かれていたのかな？　まだ他にもメンバーがいる？

沢木さん。
「あのまま死の眠りについていた方が、お前は幸せだった」と涼くんに言ってて
ですよね！状況わかんない私でもそう思います！って思った。

真魚ちゃんの手が一時的にギルスみたいなガサガサになったのは
ギルスに関わったせいだよね？　真魚ちゃんはギルス化しないよね？

真澄ちゃん。なぜかアンノウンから見逃されてる？と思ったら、依代利用されました。
謎の青年にしては妙に積極的だし、声を違うような？と思ったんですが、
オープニングキャストにあった「水のエル」が、正体かな。

なにはともあれ、今回は美杉教授可愛すぎた。
面倒くさいけど、鈍感だけど、勘違いしまくりだけど、いい叔父さんだよね。
「女性はガラス細工のように扱わないと」と言う氷川さん（これも受け売りなので内容が薄い）に対し
「いくらのガラス細工だ？」と理系教授丸出しの質問で返してきて、
そこからの会話の流れとか、太一くんがたまらずツッコミいれてくるほど理不尽すぎて最高でした。笑った。

なにはともあれ、真魚ちゃん帰ってきてくれて本当に良かった。

仮面ライダーアギト 第３１話「人の居場所」

自分が超能力で父・伸幸を殺したのではないか。北條透の言葉がきっかけで、真魚の中に芽生えた疑惑は、どんどん大きくなる。暴走を始めた「力」の矛先はついに翔一にまで向き、耐え切れなくなった真魚は飛び出す。その前に現れたのは、あかつき号の乗客だった相良克彦だった

翔一くんの手、大きい。

そして。車の窓ガラスに残された手の跡に自分の手をあわせ、真魚ちゃんの手だと確信するシーン。
なんか鳥肌モノでした。

伏線というほどのことでもないんだけど、
７話でパパの手の大きさを語っていた真魚ちゃんとか、
３話で、ここが自分の居場所ではないと匂わせていた真魚ちゃんとか、
なんかね、そういのをぶわっと思い出すシーンでした。

前回に引き続き謎の真相が見え隠れする回です。推測＆憶測でお送りいたします。

今回驚いたのは、アンノウンが真澄ちゃんを襲うのを中止したとこ。
アンノウンって背景がまったく見えない脅威の存在なんですけど、
今回初めて「あいつらにも組織とか計画みたいなものがあるんだ！」って驚きました。

アンノウンはどういう意図で動いてるんだろう。
そもそもアンノウンはどこから来たのか、やっぱり序盤の謎のパズルがきっかけですよね。
んで、沢木さんが謎の青年の使徒だから。

・沢木さんが主導となって、海底遺跡を発掘（？）する（あかつき号事件の光）
・謎のパズルが海岸に流れ着く
・街にアンノウンが出没するようになる
・アンノウンの手助けを借りて、謎の青年が生まれる

っていう流れだよな。だとすると「あかつき号事件」は事故だったのかな？
前回の記事に書いた「あかつき号事件は沢木さんの仕組んだ実験だった説」が割と気に入ってたのになぁ。
あるいは。使徒として目覚めている沢木さんが、能力者たちを選んで船に乗せて遺跡の上に配置した？
生贄みたいな？　それはちょっと無理がある推論。

やっぱりアンノウンは謎の青年の手下なんでしょうね。
６話でアンノウンを自死させたりとか、１４話でアギトがアンノウンを倒すのに手を貸したりしてたので、
なんか違うような気もしてたんだけど。

でも前回の謎の青年のセリフ「人は、ただ人でいればいい」
この人は確かに人間を愛し慈しんでいるけれど、でもそれは遥かな高次からの視点であって、
人間がその高みに近づくことは決して許さないっていう、やっぱり理解できない、相容れない関係だよなって。
青年のいう「愛」は、人間が想定する「愛」とはたぶん違う形をしている。

だから、青年がアンノウンを死に追い詰めたりしてるからって
「青年とアンノウンは仲間じゃない」ってわけじゃないんだなと思いました。
まぁ主従関係だからね。それにしても、髪の毛程度の存在にしか思ってなさそうだけど。

６話（三雲主任が殺されるシーン）を見れば何かわかるんじゃないか？と思って見直してみたんだけど、
最初に見たとき以上にまったく意味がわからなかった。どっちの意図で三雲主任を殺したのかすらわからん。
ただ、神木くんは本当に「千と千尋の神隠し」の坊の声だなぁと思いました（まったく関係ない）

ところで沢木さん、死体安置所みたいな設備を持ってましたね。涼くん収納してたスペース。
まだ引き出しがあったけど、まさかとは思うけど、あそこに雪菜さんキープしてたりしないよね！？
転落死してるので保管できるような状態ではなかったと思いますが。怖い怖すぎる。

仮面ライダーアギト 第３０話「隠された力」

真魚の父・風谷伸幸は2年前の3月、何者かに殺された。その現象は、超能力者・榊亜紀に襲われた機動隊員と似たものだった。その類似に着目した北條透は、2年前の風谷伸幸殺害事件にこそ事件の謎を解くカギがあるとにらみ、捜査を開始。一方、死んでしまった涼を蘇らせようと、行動に出る沢木哲也だったが・・・。

ちょ、ちょっと待った内容が濃すぎです！これ一回見ただけじゃ把握しきれない！
お酒飲みながら見てる場合じゃなかったよ、リピ再生しながら落ち着いて考えよう。

今回のびっくりポイントは相良くんの「俺たちはアギトになるんじゃないのか！？」です。
能力者はアギトにクラスチェンジするのか！　よし。推測と憶測で話をするぞ。

・風谷教授はアギトの伝説を知り、それを研究テーマにする。
・その伝説にまつわる一族の女性（真魚ちゃんママ）と恋に落ち結婚。真魚ちゃんが生まれる。
・真魚ママ死去
　　ここで何か事件があった？
　　おそらく雪菜さんが「最初のアギト」なので、真魚ママはアギトにはなっていないはず。

・真魚ちゃん能力に目覚める
　　もしかしたら風谷教授が人為的に目覚めさせた可能性も？
　　ただ真魚ちゃんの能力については「気づいていない様子」だったので、研究対象とはせず、
　　むしろ真魚ママと同じルートをたどらないよう、護るために研究を続けていたとか？
・風谷教授、家系的条件を満たす雪菜さんを連れてきてアギト研究を行い、殺される

そういえば不思議なのが、あかつき号メンバーのおそらく全てが、能力者の資質を持っていることですよ。
能力者となり得る家系って割とレアな印象なので、「あかつき号に偶然乗り合わせた」というよりは
「条件を満たすメンバーを集めて船に乗せた」と考えるべきですよね。
であれば。これは「事故」ではなく「実験」だった？

誰が行った実験なのか。アギト研究の第一人者である風谷教授は亡くなっているので、
そのデータを引き継いでいるのは、弟子である沢木さん？　うーん。沢木さんが黒幕なのか。

沢木さんの目的は、どうやらアギト（ギルス）を何体か集めること、みたいですね。
ウィザードも最後はそんな展開だったよな。「魔法使いを約束の数だけ集める」っていう。
その目的のためには死んだ涼くんも生き返らせようとする強引さ。まぁ貴重な存在ですから。
14話で翔一くんを助けたのも、「雪菜さんの弟だから」じゃなく「アギトだから」か。なんてこった。

全ての推論を「雪菜さんが最初のアギトだった」を前提に組み立ててるんですが、大丈夫なんでしょうか。
ていうか、アギトって何なんだ。異形化したらアギトなのかな。

涼くん。死んでた。水落ちして死んだ仮面ライダーを初めて見ました。
いや、仮面ライダーも酸欠になったら死ぬんですね。そりゃそうなんですけども。
仮面ライダーが死ぬところをあんまり見たことないので、なにが致命傷になるのか意外と知らないっていう。

「生きていくしかない、終わりが来るまでは」と言ってた涼くんを生き返らせるのは、涼くんにとって、幸か不幸か。
「終わりが来るまでは」っていう表現も、そういや微妙ですよね。まだ「終わり」は来ていないのか？

涼くんパパがあかつき号に乗船していたことから、涼くんも能力者たる家系的条件は満たしてるんだよな。
しかし、途中経過をすっとばしてギルスになったのは何故？

北條さん！
「焼肉ばかり食べていると、そのうちツノが生えてきますよ」という北條さんの笑顔を見てると
この人、単純に小沢の姐さんが大好きなんじゃないのか？って気がしてきました。
姐さんも焼肉食べながら「そういえば北條透は最近どうしてるの？」と話題を振ってたし
この二人、案外いいカップルなんじゃない？　応援します！！！

２年前の風谷さん事件に関して
「風谷伸幸事件こそ、アンノウンによる一連の事件の謎をとく鍵なんじゃないかと思うんです」
という北條さんに対し「お前、それはちょっと考えすぎなんじゃないか」と返す河野さん。
河野さんは以前から「犯人は人間」と考えてる様子なんだけど、「超能力を持った人間」も否定するのか。

河野さんはもしかして真相を知ってるんじゃない？
まさか河野さんが犯人・・・ってことは、さすがにないよね？

浴衣deレッツ変身。お月さまがいい。

仮面ライダーアギト 第２９話「数字の謎」

アンノウンに殺された男は、数年前に二人組の怪盗として世間を騒がせていた伝説の金庫破りだった。二人組の片割れである弟を捜し出せばアンノウンから保護できるばかりか、指名手配中の犯罪者を検挙できる。はりきる氷川誠だが、なかなか手がかりはつかめない。

テニス回である。
「氷川さんのテニス」という言葉がネットで流れているのを何度か見てたので
予告からすっっっごく楽しみにしてました。面白かった。

井上さんの脚本って、たまにこういう暗号遊びみたいなのがありますね。
クウガ28話、楽譜に隠された暗号とか、
ブレイド劇場版、カードに秘められたダイイングメッセージとか。

素人相手にサービスを決め、大げさにガッツポーズをとる氷川さんいい。
しかし髪の毛長すぎませんか。警察的にこれはアリなのか。

食堂シーン。山盛り冷やし中華に酢をかけて、その香りにむせこむ氷川さんが何度見ても楽しい。
「わざとやりましたね」という氷川さんに「違いますよ」と否定しながらラーメンすすり
「そういえば」と即座に話題を変える翔一くんもいい。おまえ反省してないだろ。

いや、もしかすると無言の氷川さんに対して30回くらい謝罪し、それでも沈黙する氷川さんを待ち続け、
大量ラーメン＆冷やし中華を完食してようやく発した氷川さんの一言がこれ、っていう展開だったのかも。
いやもう、この回はつっこみどころ満載すぎて、そういった意味では神回です。大好き。

アンノウンとアギトが戦ってるすきにランチャー砲の準備をするG3−Xですが、
このとき、翔一くんが氷川さんの後頭部にサービスショットを決めたことを思い出したのは俺だけですか。
「は！？まさかこの展開は！　アギトの後頭部に『偶然』ランチャーが当たってしまうとか！？」
という 期待 不安に襲われたのは俺だけですか。

コント的には面白いけど。死ぬから。普通に。

勝利後、なんとなく視線をあわせるアギトとG3−X。そろそろアギトの正体を知られる日が近いのかな。
まだ、まだもうちょっと楽しませてください。