The Way We Were

誰しも通り抜けてきた
切なくも愛おしい時代
My Adolescence

こころの問題

2012-02-24 | 2012年

 

山路を登りながら、こう考えた。

 智ちに働けばが立つ。

させば流される。

意地を通とおせば窮屈だ。

とかくに人の世は住みにくい。

 

 

夏目漱石 『草枕』 の 冒頭文です。。。

人 というものは 本当に厄介な生き物 

つくづくと 思い至る今日この頃。。。

 

これは 人の存する空間=宇宙を意味するマーク

中国哲学に基づく概念が根底にあって

自己を中心とした環境(=宇宙)は

矛盾する物事が 流動的に調和を取りあい

同時に

自分自身の中(=感情)にも

常に 矛盾があって

それらは 互いに影響しあいながらも

調和を取って一つのもの(=人格)である

といった意味を表現しています。

 

『丸く収まる』 という 言葉があるように

『調和=円』 を意味しているので

一人ひとりが このことを理解して

心がけが保たれているならば

夏目漱石が 嘆いたような

『角がたつ』 といった ギスギスとした人間関係は

私たちの日常から削減されるのではないでしょうか。。。

 

けれども 現実は

些細なことで 身近な人との 『感情のもつれ合い』 という状況は

茶飯事に起こってくる。。。

そういう類のいざこざの要因として もっとも厄介なのが

『自尊心』 であり、最終的には 双方が拘るのは

プライド の問題になっていたりする。。。。

いざ! 渦中の人と成ったならば

無我夢中になって 自分の正当性を 主張しようとする。。。

時に・・・、無意識なのか 意図してなのか

小さな 嘘=詭弁 を放ったりもする。。。。

 

プライド・・って 個人の価値観に作用されるものであり、

ある意味 『どうぞ ご自由に!』 というレベルのものでもあるからこそ、

自分のプライドを主張する前に、

他人を尊重することを優先する やさしさがあって然るべきではないか と 私は思う。。。

 

思春期・・・と言われる時代から

次第に 自分を取り巻く環境 や 自分自身の中に

矛盾するものを感じ始めて 様々な感情が沸き起こってくる。。。

 

いづれ 社会に解き放たれたならば、

あり得ないような理不尽な状況に追いやられたり

荒波に翻弄されそうな 自分 というものを 思い知らされたりもするだろう。。。

 

けれども 独りで 絶えたり 戦ったりする必要は無い。。。。

人は皆 平等なスペース(=自己という雄大な宇宙)を確保している。。。

それは 尊厳 という 言葉の下に 生きる権利として保障されているのと同時に

分を弁える と言う 自制 を 強いられるところもある。。。。

 

結局のところ

ここに至る。。。

 

相反する ものを 融合する=バランスを保つ力 こそが

人のこころを 育む上で 重要なのではないか・・・ と 思う この頃です。。。。

 

 

 

 

 


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