料理を作るのが好きな茶々丸オヤジですが、10年以上独身でいれば自ずといろいろ覚えるものです。
昔は、男子、厨房に入るべからず言われて、台所は女性の領域でした。これも床の間が主の領域であったように、台所も母の領域として神聖な場所であったからでしょう。
そんな領域も、時代の流れでボーダレス化が進み、今では男厨、弁当男などの言葉が生まれて、今や料理のできる男がもてる時代になりました。
そこで、長年の料理経験から来る私的な男子厨房論を5か条にして語りたいと思います。
私的男厨論5か条
1.男厨たるもの、おふくろの味を極めるべし。
妻の味を母親の味と違うと文句を言うのではありません。煮物、焼き物などのスーパーの食材コーナーにある基本の料理を磨くこと。基本を極まればアレンジの幅が広がります。
2.男厨たるもの、高価な食材や調味料にこだわるべからず。
かつて男の料理の弊害といわれているのが、高い食材や高価な調味料にこだわるばかりにお金がかかること、旬の食材や安価な野菜を用いる。高価な調味料はその場しのぎの料理となり無駄が多いので使わないことです。
3.男厨たるもの、包丁を磨き、鍋を振るべし。
女性が苦手とする部分は、意外と包丁が磨けないことです。包丁は常に磨いて切れ味をよくすれば、ケガもなく、調理もはかどります。また、女性の細腕ではフライ返しがでいないケースも多いです。女性のためにも、包丁を磨き、鍋を振って、男気をしめしてください。
4.男厨たるもの、盛りにこだわらるべし。
女性の盛った髪が美しいように、料理に締めは盛り付けです。美しく盛り付けることにより、目と舌の両方で美味しさを感じることができます。味に美しさが加われば鬼に金棒です。
5.男厨たるもの、立鳥跡を濁すことなかれ。
これは、僕の場合、必要に迫られた感がありますが、かつての男厨は、料理後の後片付けは人任せ、妻任せでした。食べていただいたことに感謝を込めて、器を片付け洗いましょう。そのことが男を上げる最終手段と心に刻んでください。
以上五箇条を述べましたが、茶々丸オヤジは、皆様に振舞うチャンスも少なく、私的男厨論を自分だけに完結してる感があります。
共鳴していただける男子がおられましたら、ぜひ実験証明していただけたら幸いです。