65オヤジのスタイルブック

DVD 翔んで埼玉

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映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。二階堂ふみ×GACKT主演の埼玉リスリ映画「翔んで埼玉」です。

 

ナンセンスギャグ漫画の先駆者「パタリロ」の真矢峰央先生が1982年に描いた「翔んで埼玉」が30年の時を経て復刊されSNSで反響を呼び、二階堂ふみとGACKTの共演で壮大な埼玉リスリ作品として実写化された本作。物語は東京都民からひどい迫害を受けた埼玉県民が、アメリカ帰りの埼玉県民をリーダーに決起。東京都の支配下となった千葉県民と同盟を結び、東京都知事の陰謀を知事の息子と共に暴く壮大な革命劇です。

と書いてみましたが、そこは真矢先生のナンセンス漫画の面白さをもろに踏襲して、全編コミック感あふれる仕上がりとなっています。僕は原作を観てないので、想像の枠を越えませんが、都知事の息子役の二階堂ふみと転校生役のGACKTに千葉代表のリーダー、伊勢谷友介の風貌とキャラクターを観てるだけで十分理解できます。

日本の歴史をたどれば、京都中心から江戸幕府によって、現在まで続く首都東京中心の歴史を観れば、おのずと各県の生まれる偏見と差別がつきまとうものです。この作品、埼玉をリスリながら、千葉をライバル視しながらも、近県の茨城、群馬、栃木より優越感を持つ。おそらくは、京都を除き、東京への憧れの裏返しを感じます。よく言う東京は田舎者の集まりなんて言葉も、そんな意趣返しのように思えました。

空前の大ヒットを記録した「翔んで埼玉」ですが、名古屋人から見れば、さらに名古屋人から下に見られてる愛知県人にとっては、タモリからエビフリャーと罵られ、ほかの都市から大いなる田舎と言われ続けた歴史から見れば、さほど傷つくこともない作品で、今もある東京への憧れから、隣県都市として埼玉が羨ましくもあります。


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