とにかく文句なしの面白い映画。それがロボットです。
踊るマハラジャで、一躍インド映画ブームを巻き起こした、インド界のスーパースター、ラジニカーントが、今度はロボット工学の天才学者で登場。自分とそっくりの人造ロボット・チッティを完成させます。
そのロボットは、知性も運動能力も群を抜くスーパーロボット。そのロボットが生みの親の学者の恋人に好きになり、事態は思わぬ方向へ展開します。
前半は、正義のスーパーヒーロー。後半は極悪なロボットとなって殺戮を繰り返します。
インド版ターミネーターとも言えるこの映画。実際にターミネーターシリーズを手がけたスタジオが協力しています。
ストーリーは、まったくターミネーターと逆で、さらに、SF作品様々な要素が盛り込まれて、インド映画独特のコミカルな演出に彩られてます。
増殖するロボット・チッティ対インド軍のラスト40分にわたる壮絶な?死闘が見物です。増殖ロボットのフォーメーション攻撃も圧巻です。
2時間19分の日本版(実際は2時間50分)でも、インド映画のお決まりのダンスシーンが盛り込まれ、音楽もロボットのイメージにあわせたエレクトロサウンドが小気味よく、感情を持ちあわせたロボットと学者、恋人がからむヒューマンタッチな演出も加味されて、極上のエンターテーメントに仕上がっています。
今年、超オススメの1本です。ぜひ劇場で観賞ください。