立ち位置が微妙である。
なので、内容に関して個人的には語る事は少ない。
一周年を迎えたスマートフォンアプリ「けものフレンズ3」第8章公開、それまでの展開から輪をかけてヘビーな事になって、適当にネット上では阿鼻叫喚ではある。個人的に立ち位置と言うかが微妙だ。どっちにしろ、このままこの作品がテレビ版に繋げるのなら、「ジャパリパークは開園前に破綻する」のだ(・・・)。ヒトの姿が見えない、そして何処か荒廃した環境となる、もしそこへ向かうと言うなら。
これは単に、その前哨戦に過ぎない。
ここまでの、簡単なあらすじではある。
超巨大動物園「ジャパリパーク」の開園前に、スタッフとして雇用された「隊長」は、そのパーク内で起きている奇妙な問題に対処する事になる。主に「ドール」と言うフレンズを中心に「探検隊」を結成、同時に現れ、フレンズの「輝き」を奪うと言う巨大セルリアンと言う謎の敵を追いながら、フレンズらと共に、パークの問題を解決していく彼らだったが、やがて巨大セルリアンの問題は、無視出来ない程大きなモノと成っていった。この問題を打開出来ない限りは、ジャパリパークの開園は難しい。パークの存続に関わるその問題と様々な立場による衝突の末に、探検隊はフレンズらと協力し、巨大セルリアンを倒す作戦を立てる、が。それは想定を超えた巨大セルリアンの行動により破綻…最後は結局、「ドール」は隊長らを救うべく身を盾にし、セルリアンを前にサンドスターを放出し過ぎて…元の動物に戻ってしまった。奇跡的にか、再びフレンズとして再生した彼女はでも、以前の、隊長らと過ごした全ての記憶を、失っていた。
「あれ、サーバルは?」
テレビ版での主役級だった「サーバル」と言うキャラはこの場合、割と脇役である。現状体調を崩し、そして更に「別のサーバル」まで登場、という事態。それがこの作品の根幹に関わる話に成ってくるのか否か、そこはシナリオの胸先三寸ではある、のだが。
面白いか面白くないか?と言うと、第8章に関してはかなり好意的な印象ではある(・・・)。自分にとっては事態が打開していく、と言う実感の一つ、と言って良いのかもしれない。そもそも、テレビ版とアプリ版、共通するのはトキ族の歌が破壊兵器という事位で、フレンズらの性格?は当初から、全く違っている、のだ。これがもし想定通りなら、ドールに起きたそれは、或いは。
水を差す感覚ではある…これは、物語だ。或いは既に起きてしまった事態、”それ”を追体験しているに過ぎない。ゲームと言う創作の奇妙な部分だ、それは体験でさえ有るのに、或いはもう過去なのだ。その是非は今、少し考える部分ではある。ともかく未来へ繋げる為に、必要かもしれない流れではある。
是か非か、このルートが選ばれたのも或いは、神のみぞ知る、か。