最近、江別市の知人から、「5月の江別は毎日風が強い」という話を聞きました
そこで、実際どうなのか、気象庁のデータを調べてみました。
(図表は全て気象庁ホームページより)
まず、月ごとの平均風速を見てみると、確かに5月が一番平均風速が大きくなっています。
また、10m/s以上の日数も9.4日となっており、5月の江別は、大体3日に1回は10m/s以上の風が吹いている計算になります
ちなみに、日照時間が一番多いのも5月なので、5月の江別はよく晴れるけど風が強いと言えそうです
そして、最多風向が南南東ということは、太平洋の方から風が吹いてきているということです
それでは、その太平洋側にあたる苫小牧市も同じくらい風が強いのでしょうか?
統計期間が違うので、一概には言えませんが、5月の平均風速、10m/s以上の日数のいずれについても、苫小牧市よりも江別市の方が大きくなっています
これはなぜでしょうか?
例として、昨日12時のアメダスデータを見てみると、
確かに、太平洋側の苫小牧よりも江別の方が風が強く吹いています。
これは、恐らく地形効果によるもので、江別周辺は太平洋側から吹く風が集まりやすい地形のため、風が強まっているものと思われます。
イメージとしては、川の流れをイメージしてもらうと分かりやすいと思いますが、川幅が広い所は比較的流れが緩やかですが、川幅が狭まっている所では流れが急になっているのと同じようなイメージです。
参考に、昨日の天気図がこちらです。
北海道の東に高気圧、日本海に低気圧があり、南東の風が吹きやすい条件でした
6月に入ると、10m/s以上の日数も3.9日とだいぶ少なくなりますので、風が強い日もこの先は徐々に減っていきそうです