浮気相手が、夫の職場にいるバツイチの女性であることは、LINEの内容からも想像がつきました。
葬儀では、夫の職場から数人の職員が手伝いで入ることがわかっていたので、恐らくそこに来るだろうことも予想していました。
葬儀当日。
夫の職場から手伝いの第一陣が到着し、まずは棺に線香をあげて下さいました。
この時、ひとり泣き崩れる女性を見て私はすぐに理解しました、あぁこの人なんだなと。
彼女は、周りに支えられながらではないと歩けないほど泣いていました。
そしてそれを支える女性達に睨みつけられる妻の私。それは翌日告別式が終わるまで続きました。
そのような状況下で涙など一滴も出ようはずがありません。
あの時の私は涙も流さぬ気丈な妻に見えたでしょうか?
それとも涙も流さぬ冷たい妻に見えたでしょうか?
夫は確かに気遣いの人で、多くの方々から慕われていました。だから沢山の方が若くして亡くなった夫を惜しみ、涙と共にお悔やみの言葉を掛けて下さいました。そんな夫を誇らしく思わない訳ではありませんでしたが、一方で褒められれば褒められるほど、本当はそんないい奴なんかじゃない、この男は家族を裏切っていたどうしようもないヤツなんだ!と言ってやりたくもなりました。
そうしてすべてが終わった後も私は心から彼の死を悲しめないまま、おひとりさま生活が始まりました。
葬儀では、夫の職場から数人の職員が手伝いで入ることがわかっていたので、恐らくそこに来るだろうことも予想していました。
葬儀当日。
夫の職場から手伝いの第一陣が到着し、まずは棺に線香をあげて下さいました。
この時、ひとり泣き崩れる女性を見て私はすぐに理解しました、あぁこの人なんだなと。
彼女は、周りに支えられながらではないと歩けないほど泣いていました。
そしてそれを支える女性達に睨みつけられる妻の私。それは翌日告別式が終わるまで続きました。
そのような状況下で涙など一滴も出ようはずがありません。
あの時の私は涙も流さぬ気丈な妻に見えたでしょうか?
それとも涙も流さぬ冷たい妻に見えたでしょうか?
夫は確かに気遣いの人で、多くの方々から慕われていました。だから沢山の方が若くして亡くなった夫を惜しみ、涙と共にお悔やみの言葉を掛けて下さいました。そんな夫を誇らしく思わない訳ではありませんでしたが、一方で褒められれば褒められるほど、本当はそんないい奴なんかじゃない、この男は家族を裏切っていたどうしようもないヤツなんだ!と言ってやりたくもなりました。
そうしてすべてが終わった後も私は心から彼の死を悲しめないまま、おひとりさま生活が始まりました。