自分の父親を反面教師に生きてきた私の父。その人生はとても輝かしいものでしたが、現在、その嫌っていた父親と同じ認知症を患っています。
思い返せばあの頃から認知症だったんだよね…というエピソードが、十数年前からありました。元々頑固だったけど聞く耳すら持たない程になっていたり、つまらないことで誰にでも激ギレしたり。
帰省前日に連絡した際、母が
「父がスマホ教室に出掛けようとしてる、あれは危ない」
と話していました。というのも、父はMyパソコンを壊して以来、ガラケーをスマホに変えたがっていたからです。
でも、Myパソコンもガチャガチャいじり過ぎて壊したし、最近ではガラケーの使い方も怪しい様子だったので、母は大反対でした。
出がけに母からキツく言い含められ、本人も"スマホ教室に行くだけだから"と話していたのに、スタッフに上手く乗せられたようで、結局スマホに変更して帰ってきました。しかも、らくらくフォンですらなかった(あちゃー)。
出来ればらくらくスマートフォンに替えて貰い、ついでに契約内容も見直すべく、両親を連れて携帯ショップへ行ってきました。
何だろね…結論から言いますと、らくらくスマートフォンにはなりませんでした。本人も同意しての購入ですから、どうしても必要なら買い直して下さい、とのこと。まあ、相手も商売だから仕方ないと思いつつ、家族としては割り切れない気持ちでいっぱいですよ。
恐らくスマホ教室でもポカンとしていたであろう80過ぎた父に、なぜ若者が使うようなスマホ売りつけたの??という思いが、どうにも拭えませんでした。
ついでに母の古い携帯を新しくし、父のと合わせて本体代だけ私が払ってきました。月々の支払いが少しでも生活の負担にならないようにと思って…。
帰りの車中で、ごめんね、ごめんね、と謝まる両親に、胸が痛くなってしまった出来事となりました。