© 日本から撤退した懐かしの「ファストフード店」
ハンバーガーチェーンのベッカーズ全店が、去年の11月22日をもって閉店したが、ベッカーズのほかにも日本から消えたファストフード店がいくつかある。かつて大好きだった店がなくなるのは悲しいことだが、どんなチェーン店が撤退の道をたどったのだろうか?
■日本から姿を消した「ファストフード店」
前述のように、ハンバーガーチェーンのベッカーズ全店が11月22日をもって閉店し、37年の歴史に幕を下ろした。日本から消えたファストフードチェーンには、どのような店があるだろうか。
●ベッカーズ
今回ニュースとなったベッカーズは、JR東日本(東日本旅客鉄道 <9020> )関連の会社が運営していたハンバーガーチェーンだ。
1986年に1号店をオープンして以降、関東近郊のJRの駅ナカを中心に出店し、ピーク時にはおよそ40店舗あった。
しかし、ここ数年は店舗の整理を進めており、ベッカーズ柏店の閉店をもってブランドが終了となった。
ブランド終了の理由は、コロナ禍や材料費高騰などによる経営悪化だとされている。
●ハーゲンダッツ
ハーゲンダッツは、1984年に東京の青山に1号店をオープン。ピーク時の1994年には、国内に95店舗を展開していた。
現在もハーゲンダッツの日本法人はあるが、店舗営業は2013年に終了した。
ブランドが消費者に浸透したため店舗営業を終了し、コンビニやスーパーなどでの販売に注力することとなった。
■日本から消えたファストフード店
「大好きだったファストフード店が日本から消えてしまい残念な思いをした」という人も多いだろう。人気があると思っていたのに消えていったファストフード店には、次のようなものがある。
●ダンキンドーナツ
ダンキンドーナツは、30ヵ国以上に店舗を展開する大手のドーナツチェーンだ。
1948年にアメリカで創業し、1970年に日本に進出した。しかし1998年には日本から撤退している。
その理由の一つはミスタードーナツの存在だ。ミスタードーナツは日本市場にマッチした商品の投入や積極的なキャンペーンを展開している。
一方、ダンキンドーナツは積極的なマーケティングを行わず競争に敗れていったようだ。
●デイリークイーン
デイリークイーンも2004年に日本から撤退した。
アイスクリームショップのデイリークイーンは、最盛期には国内300店舗を展開し、サーティーワンアイスクリームと肩を並べるほどだった。
最後の店舗は鳥羽にあり、デイリークイーンが撤退後もデイリーキングと名前を変えて自主営業をしていたが、2020年には閉店した。
文/編集・dメニューマネー編集部