旭川の老舗にして有名喫茶店の「珈琲亭ちろる」。三浦綾子氏の代表作の小説「氷点」にも登場するお店です。72年続いた歴史ある雰囲気は今も当時のままとか。スペシャルティコーヒー豆使用の自家焙煎珈琲とこだわりの北海道産食材使用の手作りケーキが自慢です。
本日は「旭川日帰り小旅行」で旭川市3条通8丁目の「珈琲亭ちろる」です。「旭川市旭山動物園」訪問の後、17時30分点灯予定の「あさひかわ街あかりイルミネーション」を待つ間に早い食事予定でした。通常であれば18時閉店・16時30分Foodラストオーダーで16時過ぎに店に着いたので「間に合った!」と思ったのですが何と時短営業中で17時閉店で既にラストオーダー終了。コーヒーとケーキなら大丈夫ということで折角ですのでいただくことにしました。場所は「JR旭川駅」から「平和通買物公園」を北へ歩き「3・4仲通」に右折し少し歩いた右手にあります(地図)。
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「珈琲亭ちろる」の外観。「3・4仲通り」に北向きに建ちます。歴史感じる趣のある外観です。
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通りから店内を見てもあまり灯りを感じず「休業か?」と心配したのですが入り口に向かうと休業ではないようでした。
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ただし時短営業中で17時閉店。1時間もありません。それでも入店してケーキが冷蔵ケースに見えたのでマスターらしき方に聞くと「17時閉店ですが飲み物とケーキなら時間まで大丈夫ですよ」と席に案内されました。
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そのマスターは3代目とか。気さくな方で色々とお話しさせていただきました。初代マスターによるお店の創業は1939年で三浦綾子氏が出入りしていたのはその頃とか。現マスターが2代目マスターより建物および店名を引き継ぎオープンしたのは2011年9月。ソファの張り替えやカウンター席の移動等の変更を行ったのみで1939年以来72年続いた歴史ある雰囲気はそのままとか。
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店の最奥部には薪ストーブが置かれています。初代~2代目マスター移行時頃に設置されたもので最近の灯油の値上がりと伝手で薪が安価に入手できるようになったこと、そして何よりも雰囲気が良く来店客にも好評なので頻繁に利用しているそうです。
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壁に飾られているアートは2代目マスターが残されていったものとか。グラフィックデザイン関係の仕事をされていた方だったとかで確かにそんな雰囲気の現代的なアートです。
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店奥の薪ストーブ前から入り口方向を見たところ。たぶん“カフェ”という言葉が一般的では無かった時代に創業したお洒落な“カフェ”の雰囲気です。
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メニューです。コーヒーは浅煎り、中煎り、深煎りがあり好みを聞かれお勧めが示されます。マスターは3代目店を開店するにあたり「これまで以上に美味しいコーヒーを提供しよう」と自家焙煎機を導入し機械の使い方を教わりに札幌・資生館小学校前の自家焙煎店「カフェランバン」 に通ったそうです。
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FOODメニュー等です。マスターいわく提供メニューが少ない分だけ出すものには拘っているとか。特にケーキは北海道産食材(小麦、チーズ、牛乳、かっぱの健卵)に拘りオリジナルレシピにて一つ一つ店内で丁寧に仕上げたものだそうです。
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こちらは「深煎り」が好みと伝えて勧められたものから選んだ「グァテマラ」税込み670円。キャラメル風味の苦味にコクのある深い味わい。ロイヤルコペンハーゲンのカップで提供されます。
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「浅煎り」好みの妻が頼んだ「エチオピア (モカ)」同670円。「こんなコーヒーがあるんだ!」と思うようなベリーと紅茶の香りです。それに合わせてロイヤルコペンハーゲンのティーカップで提供されました。
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そして拘りのケーキ類です。先ずは「スフレチーズケーキ」。
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「ベリータルト」。
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そして「ガトーショコラ」でした。いずれも同450円で良い味です。特に北海道チーズの香る軽やか触感の「スフレチーズケーキ」が気に入りました。大変結構でした。ただ食事的には中途半端でイルミネーション鑑賞後の札幌に戻る車中で駅近くで購入したサンドウィッチをいただきました。
旭川の老舗喫茶店「珈琲亭ちろる」。コーヒーの味を含め店全体を楽しむことのできる雰囲気あるお店でした。特に三浦綾子氏の小説登場という過去の遺産に安住することなく常に新たな魅力創造に取り組むマスターの意欲に関心しました。次回は時短営業に影響されない昼前後に来てこれも自慢のパンケーキを試したく思います。ご馳走様でした。
「珈琲亭ちろる」
旭川市3条通8丁目左7 (3・4仲通) 0166-26-7788
営業時間 8:30~18:00(現在時短営業で11:00~17:00)
定休日 日曜日
(2022.2.25訪問)