見出し画像

札幌・円山生活日記

2023年 札幌市消防出初式~カナモトホール(札幌市民ホール)~

「消防出初式」は江戸時代に始まり札幌では明治7年(1874年)から続く新年恒例の伝統行事。消防職員及び消防団員の士気高揚を図るとともに市民への防火・防災意識の普及啓発を目的に開催され令和5年の「札幌市消防出初式」は1月6日にカナモトホール(札幌市民ホール)で開催されました。

新年の仕事始めの行事として初競りや初荷などとともに消防出初式、特にハイライトの梯子乗りは決まってテレビ等で報道されます。今回は昨年に続いて「カナモトホール(札幌市民ホール)」で「令和5年札幌市消防出初式」を観覧しました。昨年は人数制限をしての開催で事前申し込み制・入場券持参でした。今回は定員1,500名の先着順ということで開場の9時45分過ぎを目指して出かけることとし、地下鉄東西線「円山公園駅」から「大通駅」まで行き地下街を歩いて「カナモトホール(札幌市民ホール)」に到着しました。


入口で配布された式次第。


式次第の裏面の「消防出初式のはじまり」。


会場の「カナモトホール(札幌市民ホール)」。開場時刻の9時45分すぎ。を

大ホール入口。昨年と違い札幌市消防局のエゾシマリスをモチーフにしたキャラクター『リスキュー』、札幌市防災協会キャラクター『ボーサちゃん』などが出迎えです。記念撮影にも応じていました。入口では検温・消毒です。
「令和5年札幌市消防出初式」の次第。第一部「式典」と第二部「年頭イベント」で構成されます。観覧可能・入場無料です。

1階ホワイエのようす。全国消防技術競技大会、消防団など火災予防・消防に関連する資料などが展示されていました。

2階会議室ではミニ防火衣着装体験、消防資機材の展示など。
ミニ防火衣着装体験(小学生以下)し『リスキュー』と記念撮影です。
隣の部屋では消防資機材が展示され実際に触ることができます。
救急現場などで事故車両に挟まれた人を救出する機材など。


時間通り10時30分開式。第一部「式典」の次第は、〈1〉部隊敬礼、〈2〉人員報告、〈3〉市長式辞、〈4〉来賓挨拶(北海道知事、市議会議長)、〈5〉メッセージ披露(総務省消防庁長官)、〈6〉部隊観閲(消防団、指揮隊、水槽隊、救急隊、救助隊、航空隊)、〈7〉年頭決意表明(消防局長、札幌市10消防団連合協議会会長)。

「市民の安全・安心を確保するために万全の消防・救急体制を構築していく」と式辞を述べる秋元克広・札幌市長。

消防部隊(消防団、指揮隊、水槽隊、救急隊、救助隊、航空隊)の観閲。観閲者は札幌市長、消防局長、札幌市10消防団連合協議会会長。

消防部隊(指揮隊、水槽隊、救急隊、救助隊、消防団)とともに年頭決意を表明する消防局長と札幌市10消防団連合協議会会長。

一旦休憩です。会場は5~6割の入りでシニア層に子供連れ家族が目立ちました。


休憩を挟んで第二部「年頭イベント」。〈1〉消防音楽隊ミニコンサート、〈2〉年頭演技(木遣り歌、纏振り、梯子乗り~木遣り保存会)で12時15分閉式予定。

消防音楽隊によるミニコンサート。音楽を通じた市民との交流が音楽隊の目的だそうです。 

そして最後に木遣り保存会による「木遣り歌」、「纏振り」、「梯子乗り」。

「纏振り」。その昔、纏は消防組のシンボル的な存在で、纏の下に総力を結集して消火作業に当たったことから「纏が火を消した」とまで言われたそうです。

そして「梯子乗り」。演技を披露されるのは札幌地区鳶土工工事業組合の「木遣り保存会」の皆さん。

高さ7mほどの竹で作られた梯子を12本の鳶口で真っすぐに支えるそうです。

高所で伝統芸を披露される保存会メンバー。火消しにとって梯子は火災現場確認のための櫓の役目もあったということで高所作業用の訓練として梯子乗りが始められたとか。 

伝統芸を披露されるのは4名。2人目の披露者。若い方からベテラン風の方まで後継者が立派に育っているようです。 

3人目の方。

最後の方は最ベテランのようで技が多彩でした。梯子の先端で行う演技には、遠見・八艘・鯱・背亀・腹亀・肝つぶしなどがあるそうです。
《遠見》。

《背亀(せがめ)》。

《背亀》で完全に静止したら両手両足を亀が泳ぐように動かし《肝潰し》で落ちるという一連の技でした。失敗して落下するのかと一瞬思いました。お見事でした!


最後に「木遣り保存会」の皆さんの発声で参加者全員による手拍子で式が終わました。大変に見応えのある伝統芸の披露でした。

屋外には6台の消防車両が展示されていました。

記念撮影する親子。子供たちに人気です。

はしご車前で記念撮影の和服の女性。


「令和5年札幌市消防出初式」でした。

昨年は人数制限があり屋外・屋内展示もない式典で恐る恐る開催した様子でしたが本年はフルスケール(たぶん)の再開でした。WITHコロナということでしょう。そんな環境ではありますが今年も梯子乗りの伝統の妙技を拝見させていただきました。帰宅してテレビのニュースで見ると正月気分を現場で味わた満足感です。屋外・屋内展示も特に子供たちに人気でした。良いものを見せていただきました。ありがとうございました。

「消防団の案内」
札幌市消防局総務部職員課
〒064-8586 札幌市中央区南4条西10丁目1003
電話番号:011-215-2020
ファクス番号:011-281-0101
(2023.1.6訪問)

最新の画像もっと見る

最近の「生活」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事