株式会社「産経海外旅行」のマニアック旅行好きな社員による旅行企画「ステキナオトナタビ♪」。「どうみん割」適用の小人数バスツアー《ニセコ 芝ざくらと話題の‼ニセコ蒸留所を巡るたび》に参加しました。“今しか見れない芝ざくら!羊蹄山をバックに彩る芝ざくらはとっても綺麗ですよ!”がキャッチコピーです。
株式会社「産経海外旅行」のバスツアー「ステキナオトナタビ♪~どうみん割適用 ニセコ 芝ざくらと話題の‼ニセコ蒸留所を巡るたび~」の後編です。前編では「札幌駅北口」を出発して1時間弱で最初の訪問場所「八剣山ワイナリー」に到着。八剣山が近くに望めるワイナリー内の「八剣山キッチン&マルシェ」 で《見学&ワイン試飲》を楽しみました。続いて中山峠での休憩を経て昼食会場である京極町のCafe&Diner「Le Mantaro」に正午頃に到着。「かみふらの地養豚のロースト」をメインとする《お肉セット》のランチを堪能しました。羊蹄山も雲が晴れ頂上まで綺麗に見えました。そしてバスツアーのメインイベント倶知安町の芝桜の名所「三島さんの芝ざくら庭園」に目指しました。
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バスツアーのチラシ。
【三島さんの芝ざくら庭園】
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「三島さんの芝ざくら庭園」です。倶知安町在住の元農家の三島さんが自宅庭で育ててきた芝桜をご好意で一般開放していただいているという庭園。広さは約4千平方メートルもあるそうです。開花状況は「倶知安町」のウェブサイトに掲載されていて満開は5月26日とか。見頃が過ぎなければ良いかと経過をネット見ていたのですが当日来てみると十分に見頃。ただ羊蹄山の山頂には雲がかかり芝桜との共演にはならなかったのは少し残念でした。
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三島さんご一家の住宅の一つです。芝ざくら庭園にお邪魔します。
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一般道(奥が北方向)を挟んで西側と東側両側に芝ざくら庭園が広がります。
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西側の「芝桜の丘」。
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「芝桜の丘」の南側から北側に広がる芝桜。
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ウェルカム・ドッグがお出迎えです。
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ミニ羊蹄山も芝桜に覆われています。
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傾斜地にも芝桜が植栽されています。維持する手間も大変だと思います。
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北側から南の三島さん住宅方向を見たところ。
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少し視線をずらすと羊蹄山ですが残念ながら雲がかかり山頂が見えません。
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色とりどりの芝桜です。
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早い時期に咲いたものから色落ちが進んでいるそうです。
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それでも十分に見頃でした。
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ペットと芝桜の写真を撮る人も。気持ちは判ります。
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一般道東側の庭園へ。
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奥が羊蹄山ですが少し残念です。
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芝桜の奥には菜の花が植えられています。
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菜の花は満開で綺麗な黄色の花を咲かせていました。
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最後に三島さん宅に向かってお礼を申し上げ庭園を後にしました。
【ニセコ蒸留所】
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続いて「ニセコ蒸留所」です。豪雪地帯のニセコはアンヌプリの伏流水が湧水として噴出する屈指の名水エリアであるとともに、年間を通して気候が冷涼で昼夜および四季の寒暖差が大きいことから酒類の熟成に最適だとか。そこに着目し新潟県に拠点を構える《八海山》の「八海醸造」が2019年に開設した蒸溜所です。
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入口には有名な新潟県燕市の金属加工業「玉川堂」による鎚起銅器の看板が掲げられています。
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建物内の素材には地元後志産のカラマツが多く使われ木のぬくもりが感じられる空間です(醸造施設は左側金網の中です)。試飲カウンターが設けられ(左側)ウイスキーやジンの蒸溜機を目の前にしながら、蒸溜所でつくられた “ohoroジン”やそのカクテル、“あまさけ”を使ったノンアルコールカクテルなどをお楽しめます。またSHOPでは酒類や食品に加えて新潟・燕 三条のカトラリーなど日本の伝統技術や職人技を感じる品々が販売されています。
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試飲カウンターの目の前は見事なウイスキーのポットスチル二基です。
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見学ツアーのオリエンテーションです。「ニセコ蒸留所」では現在、専属の案内係による少人数の予約制(1〜10名様迄)による見学ツアーを受付ています。団体(11名以上)での見学ツアー予約は受けていないとのことですが今回は7名だったので人数制限はクリアです。少人数バスツアーの良いところです。通常の見学ツアーは、ウイスキー・ジンの製造エリア→貯蔵庫の見学→試飲を含め所要時間合計60分程度のところ45分程度で案内いただきました。
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オリエンテーションの後は金網向こうの製造エリアへ。まずは「ニセコ蒸溜所」の第一弾プロダクト「ohoro GIN(スタンダード)」を製造しているジン用のポットスチルの紹介です。 ドイツ・ホルスタイン社製のヘルメット型ポットスチルだそうです。
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ジンに使用するボタニカル(ジンの風味付けに使われる草根木皮のこと) 。左上の「ジュニパーベリー」がジンを作る際に欠かすことのできないものだそうですが、後はそれぞれの醸造所独自の風味付けができるのがジンの魅力だそうです。
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次にウイスキーの製造工程です。まずはスコットランドから輸入した麦芽の粉砕工程。手前の袋に入った麦芽を左奥の粉砕機で細かく粉砕します。
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粉砕前の麦芽(右)と粉砕後(左)。粉になるまで粉砕しないのは風味と旨味を引き出すためだそうです。
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次は右側の仕込み槽に粉砕した麦芽と温めた水を入れて混ぜ合わせ、麦芽の糖化酵素を活性化させ、でんぶんを糖に変え麦汁を作り出す工程。続いて本日の見学ツアーでは奥の階段を上り発酵タンクや蒸留器の近くまで行けるそうです。
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近くで見る醗酵タンク。麦汁と酵母を入れて醗酵させるのは日本酒で用いられるのと同様の木製のタンク。乳酸菌が棲みやすく深い味わいをもたらしてくれるそうです。
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蒸留器は2基で熱源はスチーム。ともにスコットランドのフォーサイス社製のポットスチルで、初留に使われるのが手前のストレート型、2回目の蒸留に使われるのが奥のバルジ型と言われる外気に接する面積の大きなタイプだそうです。機能美の素晴らしい光景です。
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蒸留されたウイスキーの原液はこちらに出てきます。酒税を厳格に管理した時代の名残で鍵がかけられるようになっているそうです。これらが近くで見られるのは貴重な機会だそうです。ありがとうございます。
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続いてはこれまでの工程で造られた原酒を長期保存する貯蔵庫へ。
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貯蔵・熟成に使用される樽は、新樽とバーボン、シェリー、ワインなどの貯蔵に使用された樽を使っており、ウイスキーの出荷時には、各樽の原酒をブレンドしシングル・モルトとして売り出す予定だそうです。
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「ワイルド・ターキー」で使用されていた樽。
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樽の栓。美味しさがあふれ出ているようです。
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ウイスキーは短くとも3年の熟成期間が必要となるため「ニセコ蒸留所」からのウイスキーの出荷は2024年以降となる見込みだそうです。期待のニセコ地ウイスキーはどんな味に仕上がるのでしょう。
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最後は試飲です。
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試飲にはウイスキーの原酒とアンヌプリの伏流水が出ました。原酒に少しずつ水を加えていくと変わる「香りの変化を楽しんで下さい」とのことでした。
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最後はショップでお土産品選びです。 ニセコ蒸溜所の第一弾プロダクト「ohoro GIN(スタンダード)」のほか御馴染み「八海山」など「八海醸造」のお酒が売られていました。折角ですので左側のニセコのお米で作ったという吟醸酒を購入しました。
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最後にポットスチルを再度ながめ「ニセコ蒸留所」見学は終了です。
【ニセコ高橋牧場】
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最後は 「ニセコ高橋牧場」で買い物です。自社牧場からのしぼりたて牛乳で作ったチーズやスイーツの店です。本日の道中で「ほっかいどう応援クーポン」が使用できる唯一の場所ということで皆さん買い物です。我が家もチーズやスイーツを購入しました。特に帰宅して食べた「こだわりシュークリーム」は絶品でした(写真を撮り損ねました)。
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「ニセコ高橋牧場」の風景。以上でニセコを出て札幌へ戻ります。降車は地下鉄「真駒内駅」かJR「札幌駅」の2か所。18時頃到着した「真駒内」で降車して地下鉄利用で帰宅しました。
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「ほっかいどう応援クーポン」(1人2,000円分)は「ニセコ高橋牧場」で使用したほか、残るは自宅近くの「マルヤマクラス」のスーパーで無駄なく使わせていただきました。
ということで本日のツアー代金は7,800円ですが「八剣山ワイナリー」のワイン3種で1,100円、「Le Mantaro」のランチで2,800円分回収し、「ほっかいどう応援クーポン」が2,000円分ですから残りの実質負担感は1,900円。つまり1,900円で往復のバス代が出た感覚です。北海道中央バスの「高速ニセコ号」で札幌から倶知安までの往復が3,600円ほどですからお得感満載の「どうみん割」適用ツアーでした。
まずまずの天気の中で念願の「三島さんの芝ざくら庭園」を鑑賞することができました。丹精を込めて整備された個人のお庭を無料で開放いただいている三島さんに大感謝です。「ニセコ蒸留所」も仲々の見応えのある場所でした。併せて「八剣山ワイナリー」のワインや「Le Mantaro」のランチも楽しめました。欲を言えば「Le Mantaro」でのランチ時に「八剣山ワイナリー」のワインが飲めれば尚良かったのですが・・。いずれにせよ大満足の産経海外旅行「ステキナオトナタビ♪」バスツアーでした。ありがとうございました。
「三島さんの芝ざくら庭園」
住所:北海道虻田郡倶知安町旭52
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(開花状況や場所などの案内)
倶知安観光案内所 (毎日9:00~17:00)
jagata@niseko.co.jp TEL 0136-22-3344
倶知安観光案内所 (毎日9:00~17:00)
jagata@niseko.co.jp TEL 0136-22-3344
「ニセコ蒸溜所」
住所:北海道虻田郡ニセコ町ニセコ478-15
営業時間:10:00―17:00
定 休 日 無休
住所:北海道虻田郡ニセコ町ニセコ478-15
営業時間:10:00―17:00
定 休 日 無休
「ニセコ高橋牧場」
住所:北海道虻田郡ニセコ町曽我888-1
TEL:0136-44-3734・FAX:0136-55-8808
ミルク工房営業時間 : 9:30~18:00 (*冬季は~17:30)
(2022.6.4訪問)